『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』第3週目。
今週は3校4ステージ。
3校ともに新型コロナウイルスの影響により昨年度からの延期でやっと実現した公演でした。
しかも“風”初上演の3校でした。
6月11日(月) 【東京都】 京華女子中学校・高校 練馬文化センター
17日(木) 【千葉県】 千葉女子高校 千葉県文化会館
18日(金) 【千葉県】 日本大学習志野高校 〃
京華女子中学校・高校
生徒さんたちは新型コロナウイルス感染症対策のため、舞台から見たら少し深いなぁという印象を受けるほどの客席の2階席にまで広がって着席。
開演前、ご担当の先生から生徒さんたちに
「今日は皆さんとても楽しみにしていたようで、無断遅刻無断欠席がゼロでした!」
と報告。
生徒さんたちも拍手喝采!
私たちも嬉しくなって思わず舞台袖の中で拍手を送りました。
続けて、一流の演劇に触れた時の変化や感動を五感を使って味わって欲しい。
自分のやりたい事をやり抜いている劇団の人たちに出会って感じる事や偉大な女性の人生や生き方に触れて欲しい。
サブタイトルのひびき合うものたち、ぜひ皆さんにもひびき合う生徒たちになって欲しいと先生の熱い思いを語られて再度の大きな拍手の中開演。
1階席前方の席に中学生、後方と2階席に高校生。
先生の言葉をしっかり受け止めてそこいる生徒さんたちの姿が印象的でした。
カーテンコールでは生徒会長さんから「ヘレンとアニーの関係が美しいと思いました。素敵な演劇をありがとうございました。」という言葉をもらいました。
美しいお花もありがとうございました。
終演後には約90名の生徒さんたちがバックステージツアーを希望してくれて、間隔を空けながら舞台上を見学。
その後ほぼ全員の生徒さんが座談会に参加してくれました。
千葉女子高校
この日も月曜日に続いて女学校。
楽しみにしてくれていた事がモニターから聞こえて来る声で伝わってきました。
新型コロナウイルス感染症対策ため席の間隔を空けるのは勿論、 客席内の一方通行を条件に会館の使用許可が出たため鑑賞行事を開催するができました。
開場中ご担当の先生が生徒さんたちに協力を求めるアナウンスをしつつ入場指導。
落ち着いたところで大きな拍手をもらい開演。
上演中はこちらが吸い込まれそうなくらいの眼差しを向けてくれました。
カーテンコールでは生徒会長さんからとても楽しかったですという感想ときれいな花束をもらいました。
その後、こちらでマイクを受け取りアナグノス校長役の緒方一則から“風”の今年期待の新人、栗田琴弓(クリタ コトミ)を紹介。
実はこの栗田、千葉女子高校の卒業生でこの公演のために駆けつけていました。
在校中はミュージカル部に所属していたそうです。
緊張した面持ちで客席から舞台に登場。
「変わらずスカートの長さが長くて安心しました。」と第一声から後輩たちの心をしっかり掴み、高校生活を思いっきり楽しんでください!とエールを送りました。
終演後は演劇部とミュージカル部の皆さんが交代でバックステージツアーとロビーにて座談会。
ミュージカル部の皆さんは突然のOGの出現に戸惑いながらもとても楽しんでもらえました。
日本大学習志野高校
会場同じく千葉県文化会館にて2ステージに分けての行事となりました。
1ステージ目が3年生と2年生の半数、2ステージ目は2年生の半数と1年生。
この日は高校公演で初めてバリアフリー演劇の上演!
“風”のバリアフリーメンバーも合流し新たな一歩を踏み出しました。
さて、生徒さんたちはどのように観てくれるのか?
一般の公演形態で開場のため、先生からの入場指導はありませんでしたが生徒さんたちは自力で自分の席を見つけ着席。
ヘレンの友達パーシィ役の稲葉礼恵が舞台上にてバリアフリー演劇の高校公演は今日が初めてである事、バリアフリー演劇にはどのような演出があるのか、どのような人々とどのような研究会を重ねてきたか、そこにはどのような思いが込められているのかを舞台手話役者、小島佑美さんが手話を付けながら解説の後、開演。
手話、ライブでの音声ガイド、字幕、全ての人が一緒に楽しめる演劇を身体いっぱいに受け止め、様々に興味を持って一緒に創ってくれました。
終演後は数人の演劇部の生徒さんたちがバックステージツアー、出演者やスタッフを捕まえて積極的に質問をしてくれました。
今週も盛りだくさんの交流ができました!
この厳しい状況の中、行事実現に向けて尽力下さった先生方、ご理解下さった全ての方々に心から感謝申し上げます。
私たちの旅公演はまだまだ続きます。
これから暑さも増す中、皆さんからもらったエネルギーで乗り切って行きたいと思います!
皆さんもお身体には十分お気を付けて元気でお過ごし下さい。
本当にありがとうございました。
ケート・ケラー役 : 仲村三千代
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