5月から始まった『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』春の旅公演は、関東、東北各地を巡り、最終週は岐阜県からのスタートです。
7月21日 岐阜聾学校
7月22日 佐久穂町・佐久穂町教育委員会主催
『ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち』千秋楽の公演は、【佐久穂町夏の子ども劇場】の公演でした。
この公演は2017年『ジャンヌ・ダルク』の公演以来、二回目の公演です。
開演前のバックステージでは、多くの子どもたちが舞台上に上がりました。
全身で舞台を感じるように縦横無尽にお父さん、お母さんと一緒に舞台を見て回ったり、「4年前にジャンヌ・ダルクを観て、楽しみにしてきました!」と4年ぶりの再会を歓喜する場面もあり、これからどんな本番になるんだろうと役者もスタッフもみんなワクワクしていました。
公演中はジッと舞台をみつめながら舞台上で起こる出来事に反応し、時には子どもたちの活き活きとした笑い声で会場を包み込み、一緒にヘレン・ケラーを創ってくれました。
終演後には送り出しとバックステージを行いました。
バックステージでは開演前には見れなかった衣装を身にまとい役者になりきる子どもたちがいたり、自分たちなりに工夫をした小道具の使い方をして遊び、真剣にそして夢中になって時間ギリギリまでたっぷりと舞台を楽しんでいました。
送り出しの際には劇団員に泣きながら「すごく楽しかったです。絶対にまた来てください」と伝えてくれた方もいました。
2021年の春、コロナウイルス感染予防対策を各学校の先生方や教育委員会の方々と綿密に話し合いながら、一人の感染者を出すことなく無事に全27校32ステージの公演を行うことができました。
公演実施を決断していただいた先生方や悔しくも苦渋の決断で公演の延期を決断せざるを得なかった先生方。一人一人の想いや配慮があって実現した『ヘレン・ケラー〜ひびきあうものたち』のツアーです。
そして人と人とが繋がり、様々な出会いやたくさんの再会に恵まれた旅だったと感じます。
風はこれからまた、新たな出会い、再会に向けて一歩一歩進んでいきます。
文 : ジェイムス・ケラー役 蒲原智城 パーシー役 稲葉礼恵
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