台風に伴う豪雨被害も各地であった9月半ば、Touch班はそれほど影響を受けず上演活動が出来ました。このブログをご覧になっていらっしゃる方の中には豪雨の影響を受けた方もいらっしゃるかもしれません、謹んでお見舞い申し上げます。
9月15日 社会福祉法人グロー 救護施設ひのたに園(滋賀県)
18日 社会福祉法人八ヶ岳名水会(山梨県)
22日 倉敷古城池高校(岡山県)
社会福祉法人グロー 救護施設ひのたに園
皆さんは〈救護施設〉という言葉を聞いたことはありますか?恥ずかしながら、私が〈救護施設〉の存在を初めて知ったのはほんの3年ほど前、教えてくれたのはバリアフリー演劇芸術監督である北岡さんでした。
ひのたに園を運営する社会福祉法人グローのホームページにはこう紹介されています。
《ひのたに園は、身体や精神に障害があったり、何らかの生活上の問題のために日常生活を営むことが困難な人が入所し、生活保護法に基づく支援により健康で安心して生活するための施設です。
利用に、障害の種別による制限はありません。支援を必要としている人を幅広く受け入れており、地域における“セーフティーネット”としての役割を担っています》
『Touch』のツアーメンバーは今年6月にひのたに園を訪ね、施設の見学と利用者の皆さんとの交流をさせていただきました。グローを通じて出会った皆さんとの再会もあり、とても思い出深い公演です。
(トップ画像はロビーでの物販の1コマ。園で作った野菜や利用者の方が創った陶芸作品が販売されていました)
↑今回の企画の発起人である齋藤誠一園長。初めて『Touch』を見た日のこと、その時に感じた想いを開演前にお話し頂きました。「初めて舞台上のトリートを目の当たりにしたとき『芸術は、現実よりも人間の多面性を伝える力』と感じた」、この言葉は強く印象に残っています。
↑オープニングアクトは園の皆さんで1年半前に結成された′ひのたに太鼓青龍’、はつらつとした演奏で大いに会場を盛り上げてくれました。
↑終演後の1コマ。実は去年・一昨年と『ヘレン・ケラー』や『Touch』を観てくれた信楽学園の
子ども達も会場に駆けつけてくれていました。フィリップ役・佐藤とのグータッチ。
↑アフタートークも行われました。福岡県からNPO法人抱撲理事長の奥田さんもゲストとして招かれており、ハロルド役・柳瀬との話でも花が咲いていました。(抱撲の活動に関してはこちらをご覧ください→認定NPO法人 抱樸(ほうぼく) (houboku.net)
コロナ禍ということもあり、この数年はひのたに園の利用者の皆さんもなかなか園外に出る機会も少なかったようで、この日はまさに非日常な一日となったようです。
社会福祉法人八ヶ岳名水会
すでにヘレン・ケラーの記事にアップされておりますが、9月17~19日の三日間、山梨県の八ヶ岳名水会主催でのバリアフリー演劇祭『ヘレン・ケラー』『Touch』『星の王子さま』の日替わり連続上演が行われました。
正に’祭’の名にふさわしい大盛り上がりの三日間でした!
(写真はヘレン班のカメラに収まっているので、一枚もなくすみません)
倉敷古城池高校
この記事の最後は岡山県の倉敷古城池高校です。コロナの影響で2020年から延期となっていた学校ですが、ようやく届けることができ、先生方には感謝しかありません。
↑開演前の校長先生のご挨拶。創立記念行事の一環での上演でしたので、生徒の皆さんに学校の伝統を踏まえ感じてほしいことを熱くお話いただきました。
↑カーテンコールでも素敵な挨拶と花束をいただきました。
↑終演後に演劇部の皆さんと行われた舞台裏見学と座談会の様子。演劇部の皆さんは自分たちの発表も近々に行われるということで、とても真剣に役者・スタッフの話を聞いていました。
この記事に挙げているのは3公演だけですが関西→関東→中国と『Touch』班が駆け巡っている様子は感じていただけるかと思います。全国の客席からの声に支えてもらいながら、この秋のツアーを走り抜けていきます。
文:佐野準
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます