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2022『Touch~孤独から愛へ』春ツアーその3

2022-06-09 22:28:20 | 全国巡回公演

今週のTouchの公演は、岡山県の学校に行ってきました。

 

5月30日 創志学園高校(岡山)

5月31日 倉敷青陵高校(岡山)

6月 1日 金光学園中学校・高校(岡山)

6月 3日 湯原中学校(岡山)

 

5月30日 創志学園高校

2020年の公演が延期になり、ようやく今年公演が実現しました。

感染症予防として座席を一席ずつ開けての観劇となりました。

開場時間より一足早く生徒会の生徒さん方が入場し、入場誘導の打ち合わせを先生としていました。

入場が始まり、生徒会の生徒さんの進行が始まりました。

担当の柚木先生から

「三年ぶりの芸術鑑賞会になりました。芸術鑑賞行事では、三つの意義があります。

  • 芸術に触れ、五感で感じ取り、日々の生活に生かしてほしい。
  • 進路の参考になる。プロとして働く人たちの姿を見て、働くこと・極めることについて考えてほしい。
  • 観劇する機会自体を作る。日々の生活では触れないものにふれ、違う価値観を知る。

以上、三つの鑑賞行事の意義を考えながら見てもらえればと思います。」

と話していただきました。

また、校長先生から、

「コロナ感染症の影響で、日々声を上げることをセーブしていると思いますが、感染症対策として一席空けて座り、マスクもしているので、笑いたいときや泣きたいときは我慢せず、声を出して笑って泣いてください。演劇では、出演者だけではなく見ている皆さんと一体となることで作り上げるものです。リラックスして舞台と一体となって楽しんで見てください。」

と言葉をいただき、今週の幕が上がりました。

カーテンコールで進行してくれていた生徒さんが

「兄弟が成長していき、変化していく姿に感動しました。」と言ってくれました。

また、生徒代表さんが

「アメリカの孤児の兄弟の話ということで知らない価値観を知り、新しい発見ができればという気持ちで見始めましたが、見ているうちにそれぞれの人間らしさを感じ感情移入していました。知らないという価値観や偏見にとらわれずに見ていくことが大切だと感じました。」

自分の発見したことを噛みしめながら、素敵な花束とともにお礼の言葉を伝えてくれました。

終演後、三年生の記念撮影がステージ上で行われ、

その後バックステージで多くの生徒さんが舞台に来てくれました。

音響を見学しに来てくれた三年生に話を聞くと、二年間なかなか文化祭らしい文化祭が出来てこなかったことを話してくれました。一緒に見学していた友達と効果音などの音作りを挑戦してみないか、とわくわくした様子で話し合っていました。

 

5月31日 倉敷青陵高校

倉敷青陵高校の公演も2020年から延期になり、今回実施することができました。

午前は一年生、午後は二・三年生と二回に分けた公演になりました。

開演前は先生から、

「無事に芸術鑑賞会をできました。コロナの影響で3年ぶりの開催です。席も一つ空け、マスクもしていますが、せっかくなのでリラックスして舞台と君たちとの心を繋いで楽しんでください。」と話していただき、リラックスした中で公演が始まりました。

午前のカーテンコールでは一年生の代表の生徒さんが

「普段味わえない有意義な時間を過ごすことができました。演劇のことはあまりしらなかったけど、迫力と感動があり演劇のすごさを知れました。人と人とのふれあいの温かさを知ることができました。」と話してくれました。

終演後、図書委員の生徒さんが座席の消毒をしてくれました。

午後の公演の前には、ステージ上で壮行会が行われ、運動部の生徒さんが校長先生と生徒会長からエールを送られていました。

「兄弟が成長していく姿、ハロルドが勇気付けるシーン、どのシーンも心に強く残りました。また機会があれば風さんの演劇を見たいです。」

と午後のカーテンコールで代表の生徒さんが話してくれました。

終演後、二・三年生の演劇部の生徒さんがバックステージを行いました。

バックステージ中でも涙ぐんでいる生徒さん

トリートの姿に感情移入し、なかなかセットにも上がれないようでした。

トリート役の佐野と話し、また涙が溢れていました。

その後、風の掲示板にも熱いメッセージを送ってくれました。

 

6月1日 金光学園中学校・高校

金光学園の公演も2020年から延期になり、今回実施することができました。

前日に体育館に入り、公演の準備をしました。

高校では、コロナ感染症の影響で全校集会は二年半ぶりだったそうです。

午前は高校生が、午後は中学生が観劇しました。

担当の平田先生の

「3年越しに実現した演劇鑑賞会です。公演を完成させる最後のピースは観客の私たちです。キャストや小道具や大道具、照明に音響すべてを目で耳で心で感じて楽しんでください。」という言葉で開演しました。

 

終演後、平田先生から、

「舞台から受け取ったものそれぞれあったと思います。皆さんの中でもしかしたら、物語は続いているかもしれませんね。それぞれ今回の演劇で感じたことを、大切にしてください。」

と、話していただきました。

退場の際、照明卓をのぞいてくれた生徒さんがいたので、急遽バックステージが行われました。いま見たばかりの演劇のセットを興味深そうに隅々まで見学していました。

その後、撤去作業では、中学校も高校も多くの生徒さんがお手伝いに来てくれました。

家具を生徒さんと劇団員で一緒に運びました。

高校・中学校それぞれへの色紙を受け取ってもらい記念撮影です。

撤収作業終了後、生徒さんが下校送迎バスを待ちながら、風のバスを見送ってくれました。

 

6月3日 湯原中学校

真庭市スポーツ・文化振興課の主催による公演です。

2019年に『ヘレン・ケラー~ひびきあうものたち』を上演し、2020年から延期になり、今回ようやく実施できました。

隣の湯原小学校の児童さんとともに観劇しました。

開演前に校長先生から

「コロナ感染症の影響でこの二年間演劇鑑賞会を行うことができませんでした。

今日は風さんが来て、この会を開くことができました。演劇を見る機会はなかなかないと思います。体育館に入ってみてどうでした?セットや小道具を見るだけでも驚いたと思います。これを見るだけでも価値があると思います。

発表など人前で話すとき、自信がないと大きい声で話せなかったりします。今日劇団の人の演技を見て、その声の出し方、表情を見て、日々の生活の参考にしてくれればなと思います。

せっかくなのでリラックスしてめいっぱい楽しんでください。」

と挨拶をいただき開演しました。

70人ほどの児童・生徒さんでの観劇ということで贅沢な空間での観劇になりました。

生徒代表さんが

「本日はお忙しい中、演劇をしていただきありがとうございました。声に迫力があり、感情が乗っていてとても感動しました。ありがとうございました。」とお礼のことばを伝えてくれました。

終演後、希望者ということでしたが半数以上の生徒さんが撤収作業のお手伝いに体育館に集まってくれました。

 

 

 コロナウイルス感染症の影響で去年一昨年と公演が延期になり、ようやく実現できた公演ばかりでした。先生方から「ようやく実施できた」と芸術鑑賞への熱い思いを聞き、生徒さんからは、ようやくできるようになった文化祭への意気込みをたくさん聞けました。改めて、先生方・生徒の皆さんに出会えることの喜びを実感しました。ありがとうございました。

 

文:上田舞子(音響スタッフ)

※文化庁主催の公演など、一部掲載していない公演もあります。



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