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2018年春・西日本ツアー「ヘレン・ケラー 〜ひびき合うものたち」第7週目

2018-06-23 17:18:32 | 全国巡回公演

6月も半ばを過ぎ、梅雨や暑さとともに、夏の訪れを肌で感じるようになりました。
「ヘレン・ケラー 〜ひびき合うものたち」ツアーも第7週目を迎えました。

 

6月19日(火) 紀北工業高校(和歌山県) 同校体育館
6月20日(水) 暁中学校・高校(三重県) NTNシティホール
6月21日(木) 長野高校(大阪府) 河内長野市立文化会館
6月22日(金) 龍谷大学付属平安高校(京都府) 同校講堂

 

相愛中学校・高等学校

先週和歌山県での公演を終えて、旅班は大阪へ。日曜日は相愛中学校・高校の講堂での公演に向けて搬入・設営作業でした。
そして、公演当日。18日朝に発生した大阪北部地震の影響で、余震の可能性、また生徒皆さんの3分の2が登校出来ていない現状により、当日の公演は中止となりました。残念な気持ちで撤去作業を始めようとしていた際、登校出来た生徒さん達が数名講堂に見学に来てくれました!実は朝早くから講堂の様子を見に来てくれていたそうで、当日の公演をとても楽しみにしていてくれたそうです。
折角の機会なので、講堂に設営した舞台を見学してもらいました!「今日観れないのがとても残念です。今高3なので卒業するまでに何とかして観たいです!」と私達に伝えてくれました。私達も同じ気持ちです。是非この出会いを大事に、学校の皆様と共に改めて公演出来るように話し合って行きたいと思います。当日お会いすることの出来なかった皆さんとの出会いも、とても楽しみにしております。必ずお会いしましょう!

 

紀北工業高校

紀北工業高校での公演は3回目となります。また、4年前には「ジャンヌ・ダルク ジャンヌと炎」を上演しており、覚えていただいている先生方もいらっしゃいました!
朝からトラックから体育館へとセット、機材の搬入をしていると、朝練を終えた野球部の皆さんが搬入を手伝ってくれました。皆さん荷物を軽々と持ち上げながら体育館へ。あっという間にセットの大部分が運び込まれました。朝練後にも関わらず、皆さんどうもありがとうございました!

また、公演の準備の際には校舎から「頑張ってください!」「楽しみにしています!」と生徒の皆さんから声を掛けてくれました。皆さんが演劇を、私達との出会いを楽しみにしてくれているのをとても良く感じました。


開演前には芸術鑑賞ご担当の先生から「演劇を観て、何を感じるか。よく考えてみて下さい。」とのメッセージ。
公演中には舞台上で起きている事柄を必死に捕らえようとしているように、静かに舞台に目を向けていました。

終演後には校長先生から「かけがえのない一時を、そしてやさしく暖かな風を届けてくれてありがとうございました」とのお礼の言葉をいただきました!

公演の撤去作業は沢山の部活動(野球部・ウエイトリフティング部・剣道部・バレー部)の皆さんがお手伝いしてくれました!
劇団員と共に機材の梱包やセットの解体、時には演劇を観た感想や舞台についての質問などを話し合いながら作業が進んでいきました。皆さんとてもいい笑顔で手伝ってくれた事がとても印象に残っています。








トラックへの積み込みが終わり、学校から出発しようとした際にも、沢山の生徒の皆さんが私達を手を振って見送ってくれました。
皆さん本当にありがとうございました!

 

暁中学校・高校

暁中学校・高校での公演は学校の創立記念行事の一環として開催されました。3年前にも「ジャンヌ・ダルク ジャンヌと炎」を上演していますので、高校生の皆さんとは3年振りの再会となります!また皆さんとお会いできてとても嬉しいです。
記念式典から公演まで、行事のすべてを生徒会の皆さんがスムーズに進行。また、式典中の校長先生のご挨拶では、学校綱領である「人間たれ」を基にお話をしてくださいました。


カーテンコールでは生徒会長さんが「伝記とは違い、ヘレンやアニーの葛藤や苦悩を感じることが出来ました。」との素敵な感想をいただきました!終演後のバックステージツアーもとても多くの生徒さんが参加し、小道具やセットを実際に触りながら、今まで上演が行われていた空間の余韻を楽しんでいるようでした。中にはスタッフの皆の中を周りながら、裏方ならではの質問をしている男子生徒さんの姿も。
座談会ではアニー役渋谷に様々な質問が飛び交います。中には「どうして俳優になったのですか?」という質問も。渋谷は自分の高校生時代のエピソードを交えながら、皆さんに自分の思いを伝えていきます。





撤去作業、座談会がちょうどいいタイミングで終わったので、作業を終えた俳優・スタッフと共に記念写真!
皆さんありがとうございました!

 

長野高校

長野高校での公演はなんと5回目!劇団と学校の皆さんとで作り上げてきた年月と信頼関係をひしひしと感じます。
5年前に「ヘレン」、4年前には「ジャンヌ」を上演しています!5年前に来たメンバーも多数いますので、ここでも懐かしい再会となりました。会場も同じ河内長野市立文化会館だったのですが、前回からもう5年も経っていることに驚きました。前回の公演の事がついこの間の様に思い出されます。

図書委員会の皆さんが開演前に上演中のマナーについて、生徒の皆さんに注意を喚起します。そして、劇団の皆を拍手で迎えるよう呼び掛け、開演となりました。

カーテンコールでは、たった今観て、感じた事をそのまま言葉にした素敵なメッセージ、そして綺麗な花束をいただきました!
終演後のバックステージツアー、座談会には演劇部や図書部の皆さんが参加。見学の際には舞台裏だけでなく、楽屋に来て衣裳を実際に手に取ったりと、あらゆる視点から演劇を観ることが出来たのではないでしょうか。座談会はホールのロビーの一角を使ってヘレン役の倉八と共に、沢山の時間を使って演劇について、お互いの事について、ゆっくりと話し合いが行われたそうです。



 また皆さんとお会い出来る日を楽しみにしています!

 

龍谷大学付属平安高等学校

龍谷大学付属平安高校での公演も3回目。6年前に「ヘレン」、3年前に「ジャンヌ」を上演しています。
河内長野での公演を終えてから公演準備のために学校に到着すると、放課後の時間となっていましたので沢山の生徒の皆さんと挨拶することが出来ました。皆さん元気一杯ですね!学校のあちらこちらから部活の掛け声や吹奏楽部の練習の音など、多くのエネルギーのこもった音が聞こえてきます。

当日は午前と午後、2ステージに分けての上演となり、午前中は1・3年生とアスリートコースの皆さん、午後は2年生の皆さんが鑑賞しました。午前中の公演では最前列に野球部の皆さんが座ったそうで、(俳優の視点で)舞台からの眺めは圧巻だったそうです。


 

こちらの学校では2年生が演劇発表をするそうで、午後公演の終演後には12クラスの代表と有志の皆さんが集まってバックステージツアー、座談会が開かれました。舞台に上がって、ヘレンが投げた小道具の皿を持ってみたり、セットの階段の仕組みを劇団員に聞いたりと、一人ひとり思い思いの場所へ。音響や照明の操作も体験しながら、これからクラスで創り上げる発表についてのヒントになったでしょうか?
皆さんそれぞれのクラスの仲間と作る演劇が高校生活の大事な思い出の一つとなるよう願っています。頑張って下さい!




 


今週も沢山の出会いと再会がありました。その一つ一つが私達にとっても、生徒の皆さん、先生方にかけがえのない、大切な出会いとなるよう祈りながら、旅班は毎日を駆け抜けます。

文:渡辺雄亮(音響)


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