11月13日(月)【佐賀県】 佐賀女子高等学校 同校体育館
11月15日(水)【鹿児島県】 国分中央高等学校 霧島市民会館
佐賀女子高校
この学校は、1990年に『星の王子さま』、1998年と2015年に『ヘレン・ケラー』、2018年に『Touch』を上演していますが、それ以降コロナの影響もあって、芸術鑑賞行事が実施されていなかったとのことです、800人を超える生徒さんたちの期待感が高まりが、舞台裏の私たちにひしひしと伝わってきました。
担当の先生の諸注意のあと、開演を知らせるチャイムが鳴ると、場内は水を打ったように静まり返りました。
食い入るように舞台を見つめる生徒さん達。
ときおり聞こえる笑い声や、驚きの声、しっかりと共に舞台を創ってくれています。
終わった後のカーテンコールでの、生徒さんのお礼のことばは、「私は将来、保育士を目指していますが、サリバン先生のような、すてきな教育者になりたいです。感動をありがとうございました。」と語ってくれました。
撤去作業にかけつけてくれたたくさんの生徒さん達。
いっぱいの笑顔がありました。どうもありがとう!
「また、来てください」の声に送られて、体育館をあとにしました。
国分中央高校
ここは、1990年と1995年に『星の王子さま』を、そして、2014年に『ヘレン・ケラー』を上演した学校です。
女性の校長先生のユニークなお話から、スタートしました。
「ヘレン・ケラーがあなたたちの年令になったのは、およそ何年前でしょういか?3択で答えてください。①85年前、②105年前、③125年前、さてどれでしょう?①と思う人は手を挙げて下さい!」考える生徒さんたちのざわめきが聞こえます。正解は③の125年前。挙手した人が一番多かったようです。続けて、今日の鑑賞にあたって、3つのことを提案されました。①ヘレン・ケラーに理解を深めること、②演者の表現から何を学ぶか、③観る側の鑑賞力の大切さ。
先生のお話を聞いたあとの客席は、すっかりくつろいだ空気が流れています。
大きな拍手で、『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』がスタートしました。
シーンとしながらも、やわらかな客席。校長先生の思いが生徒さんひとりひとりに伝わり、演じている私たちにとっても、心地良い空間でした。
都合により、バックステージツアーも、座談会もできませんでしたが、明日につながる「元気」をもらうことができた公演でした。
文:酒井宗親(アーサー・ケラー役)