風のBLOG

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『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』秋のツアー⑨

2022-12-07 17:50:18 | 全国巡回公演

12月になり、急に寒くなり、冬の到来を感じずにはいられなくなりました。

そんな寒さとは対照的に、ヘレンのツアーはアツい公演が続いています。

 

12月3日(土)  九州産業大学付属九州高校

2014年の『ヘレン・ケラー』の公演から、毎年一年生が、風を鑑賞していましたが、コロナ禍で2年間上演ができず、久々に九州高校のみなさんと公演をつくることができました。

午前の開演ということで、公演前日に舞台の設営を行いました。校内にある立派なKYUSHUコミュニティホール(愛称:Qコム)に舞台を組みましたが、初めてQコムで公演をしたときは5~6時間かかっていた設営も、慣れたもので3時間ほどで組上がりました。当初から担当されていた事務の方も「もう終わったんですか!」と驚いていました。

公演当日、待ちきれないかのように、続々と生徒のみなさんが客席に座っていきます。一学年約560人。約600席ある座席はあっという間に満席になりました。進行係の先生の「楽しみにしていた風さんの公演です。みなさん、笑いたいときには笑って、泣きたいときには泣いて、しっかり楽しんでください。それでは、大きな拍手!」というかけ声と拍手のなか、いよいよ開演です。

目の前で起こる出来事を前のめりで見入っている姿が印象的でした。

カーテンコールでは、演劇部生徒さんから「演劇をする上で学ぶことがたくさんありましたし、たくさん心を動かされました。」と心のこもったメッセージを伝えてくれました。
そして、学年主任の先生から生徒のみなさんへ、「毎年一学年を対象に風さんのお芝居を見てもらっています。みなさんの先輩たちも見てきています。ですが、コロナ禍になり、この二年、残念ながら実施できませんでした。三年振りに実施ができて大変私たちも楽しみにしていましたが、風さんたちも九州高校の公演を楽しみにしておられたことも大変うれしかった。今日のお芝居を見てそれぞれに感じたことや考えたことがきっとあると思います。その事を忘れず、今後のみなさんの人生の糧にしてください。」と、熱い思いを語ってくれました。

公演後には、演劇部の生徒さんを中心に有志の生徒さんが、舞台見学を行いました。舞台だけでなく、照明、音響とたくさんの生徒のみなさんが隅々まで余すとこなく見学をしながら、積極的に劇団員と交流をしながら楽しんでくれていました。

その後、別室にて座談会が開かれました。ヘレン役の倉八を囲んで様々な質問が飛び交い、ひとつひとつの質問に丁寧に応える倉八へ真剣な眼差しを向けながら聞き入っていました。

ヘレン・ケラーの九州ツアーも残すところあと三週間。来週も福岡県からスタートです。

文:佐藤勇太(スタッフ)