風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
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2014 秋 『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』九州ツアー第6週目

2014-11-02 18:36:08 | 全国巡回公演

 10月もあっという間に過ぎ、『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』九州ツアーも第6週目を迎えました。


今週は6公演中5公演が学校の体育館での公演となりました。

 

10月27日 佐賀県 弘学館中学・高校(同校体育館)

10月28日 福岡県 筑紫中央高校(福岡市民会館)

10月29日 福岡県 糸島高校(同校体育館)

10月30日 福岡県 八幡高校(同校体育館)

10月31日 熊本県 鹿本商工高校(同校体育館)

11月1日 福岡県 小倉東高校(同校体育館)

 

弘学館中学・高校

今週のスタートは佐賀県から。佐賀市内の高校での公演も3校目。私達が乗っているKAZEトラックを通学中に見かけた生徒さんもいるのではないでしょうか?

学校の体育館に到着すると、すでに搬入のお手伝いをする為に部活動の生徒さん達が集まっていてくれました!

ものの1時間程で11トントラック満載の荷物が体育館へと運ばれていきます。

朝一番から元気をもらった私達はそのまま舞台の設営作業へ。

そして、開場。

体育館に入る生徒さん達からの驚きの声が挙がります。『大きい!』『どうやってロープを通したのだろう?』

また、公演中は舞台で起こる様々な事に素直に反応していてくれたように感じました。

 

弘学館中学・高校での上演は5回目となりました。今回は中学1年生から高校2年生が鑑賞。終演後の挨拶では生徒会長からの『この学校は寮生がとても多く、芸術に触れる機会はあまりなく、芸術鑑賞会は毎年楽しみにしていました。』との御礼の言葉を頂きました。

 

また撤去作業も朝と同じく沢山の部活動の皆さんが手伝ってくれました。本当にありがとうございました!

中学・高校の生徒会の皆さんとの座談会も並行して行われましたが、演劇について、進路についてなど、様々な質問や相談が挙がりました。

撤去作業が終わる直前までの長い時間、座談会は大いに盛り上がったそうです。

 

筑紫中央高校

今週唯一のホールでの公演となりました。会場となった福岡市民会館のホールが約1200人程の生徒の皆さんで一杯に!

客席の中は開演に向けて少し緊張しているようにも見えました。

 

カーテンコールでは『本の伝記だけでなく、ヘレン・ケラーを生で観ることが出来ました。これからもっと芸術に触れてみたいと思います。』との言葉と花束のプレゼント。

終演後にはバックステージツアーが行われ、希望者約30人の生徒さん達が舞台上へ。皆さん自分が気になった所、行ってみたい所、話してみたい俳優、スタッフの元へと自由に見てもらいました!放送部の皆さんは音響卓を見に音響ブースへ、照明に興味がある生徒さんは照明オペレーターの森谷の元へ、など、それぞれ興味がある所へ。短い時間ではありましたがとても楽しい時間を過ごすことが出来ました。

 

 

バックステージツアー後、客席の最前列を使って座談会が行われました。その際、なんとヘレン・ケラー役 倉八の学生時代の恩師の先生との突然の再会が!お互いにとても驚いていて、生徒の皆さんもビックリした様子でした。最後に皆で記念撮影!

 

糸島高校

 

開演前の校長先生の挨拶の中で『生徒の皆にはこの演劇を通して心の栄養をとって欲しい』と仰っていた事が印象に残っています。

1000人近い生徒一人一人の心の中に今回の『ヘレン・ケラー』はどのような栄養になったのでしょうか?

終演後の撤去作業もとても沢山の生徒さんが手伝ってくれました。最初は1年生の1クラスの皆さんでしたが、その後バトンタッチしてバレー部・バスケ部の皆さんが力を貸してくれました!ありがとうございました。

 

八幡高校

八幡高校での風の上演は今回が初めてでした。八幡高校では私達の芸術鑑賞会の翌日、創立記念講演会が行われるそうです。卒業生の方が講演をするということで、この2日間は生徒の皆さんにとっても自分について、進路についてなど、多くの事を考える良いきっかけになったのではないでしょうか。

芸術鑑賞会の進行は放送部の生徒さん、また終演後の謝辞は演劇部の部長さんが、と生徒自身が主体となった公演となりました。

『ものには名前がある事の大切さを感じました。』との挨拶以外にも演劇部の部長さんだけあって、『照明など技術的な面でも参考になりました。』との感想を伝えてくれました。

 

撤去作業の手伝いも2年生の2クラス、演劇部、女子バスケ部、女子バレー部の皆さんが手伝ってくれました!

ただ物を運ぶ手伝いだけではなく、今まで自分達が観ていた舞台の道具を一つ一つ実際に触れたり、俳優と話をする事で、またより一層演劇について、今日観た『ヘレン・ケラー』について、皆さんの思い出や経験となってくれたら嬉しいです。

 

鹿本商工高校

鹿本商工高校での公演は5回目。

こちらの学校でも、朝の搬入のお手伝いが!

図書委員会や部活動の生徒さん30人以上が力を貸してくれました。

一つ一つ運んでもらいながら、『これは一体何に使うのだろう?』など生徒の皆さんは思ったのかもしれません。特にセット(大道具)は実際に組み立てると目に見えないパーツもあります。開場してから、『ああ、朝運んだのはあれだったのか!』と驚いてくれていたら少し嬉しいです!

開演前には校長先生からヘレン・ケラーについての説明や、彼女が残した数々の言葉を生徒の皆さんに伝えて下さいました。

校長先生からバトンを受けて、開演。

大きな反応は起きないけれど、各々の心の中では何か伝わっている。そんな風に感じました。

カーテンコールでは鹿本町の伝統工芸品である『来民うちわ』を記念品として頂きました!

画像ではわかりませんが、うちわには山鹿市の国指定重要文化財 八千代座の絵、そして『東京演劇集団風』と書かれています。

撤去作業もまた多くの皆さんの力でとても早く作業を終える事が出来ました。なんとこの日は部活動の大会の前日だったのだそう。

大会前なのに皆さん本当にありがとうございました!部活動も頑張って下さい!

 

小倉東高校

鹿本商工高校での公演後、そのまま小倉東高校へと移動し、2階の体育館へとセットや小道具、音響照明機材の搬入を行いました。なんとご担当の小河原先生も私達と一緒に搬入作業を手伝って下さいました。

小倉東高校では演劇鑑賞会を開催するのは17年振りだそうです。そして開演前には創立記念式典が開催されました。

式典の後ということもあってか、最初は緊張していた客席が物語が進むにつれて徐々に集中し、なおかつリラックスして舞台を観てくれていたと思います。。終演後のバックステージツアーには希望者だけでなく、片付けをしていた1年生の皆さんを巻き込んで進められていきました。

撤去作業もバックステージツアー参加した皆さんや、バドミントン部、バレー部の皆さんが手伝ってくれました。

積極的に私達に話し掛けてくれて、様々な所で生徒さんとの会話が聞こえてきます。

今日観たヘレン・ケラーについて、風について、自分の進路について・・・

こちらの体育館も2階にあるのですが、皆さん力であっという間に元の体育館へ。

最後に記念撮影!

・・・が終わってもまだまだ撮影会は終わりません!!

 

 

『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』ツアーもまもなく中日を迎えようとしています。

一日一日の中で出会う多くの生徒、先生方がいます。

一人一人考えている事、抱えているもの、夢、可能性、未来・・・

何もかもが違います。

私達に出来る事はそのすべてを信じる事、受け容れる事なのかな、と思っています。

演劇を通じて、それぞれの中で『新しい何かを生み出すきっかけ』となってくれる事を願っています。

 

このツアーもまだまだ折り返し地点。来週は福岡県飯塚市からスタートです。

 

文: 音響 渡辺雄亮


2014年秋『ハムレット』ツアー 第六週

2014-11-02 16:24:59 | 全国巡回公演

トップの画像は五週目に上演した富士東高校の新聞部が撮ってくれた中での、生徒本人が選んでくれたベストショットです。

『ハムレット~to be or not to be』の巡回公演は、第6週目を迎えました。

今週は、
栃木県
栃木農業高等学校  (栃木市栃木文化会館)

宮城県
利府高等学校  (多賀城市民会館)

多賀城高等学校  (多賀城市民会館)

福島県
郡山商業高等学校  (郡山市民文化センター)

若松第一高等学校  (会津若松市文化センター)

での公演でした。


10月27日
栃木農業高等学校

栃木農業高等学校での、風の公演は初めてでした。

カーテンコールでは演劇部代表の生徒さんが『感動やメッセージを伝えることのできる演劇が好きで、これからも好きで居続けたい』と、お礼の言葉を届けてくれました。



また、終演後、客席に残ってバラシを見てくれていた男の子が、楽屋を訪ねてきてくれました。
彼は、中学一年から演劇を始め、今は高校一年の演劇部。

中学時代は作家も務め、『先日、地区大会で役者として同じ舞台に立っていた』と自分の経験をとおして、今回の公演のことや、将来芝居に関わりたいと、熱く語ってくれたそうです。



10月28日
利府高等学校

利府高等学校での公演は、仕込み見学が行われました。
演劇部の生徒さんが、朝の9時から集まってくれました。


自分たちの舞台装置と比べながら、質問をぶつけてくれました。

照明の当たりを調整しています。
演劇部の生徒さんが、モデルを引き受けてくれました。


舞台裏での小道具を見ているシーン。
座長の柳瀬の説明を、興味深く聞いている様子。

カーテンコールでは、生徒さんたちが立ち上がり、盛大な拍手で迎えてくれました。


この日の座談会では
『いつ芝居をはじめたか?』
『今回の公演がすごすぎて言葉にできない』
『芝居をやるうえで大事していることはなにか?』
様々な質問、感想をのべてくれました。

10月29日
多賀城高等学校

この日は舞台装置のリノリウムを、旅班全員で磨き上げました!



多賀城高等学校も、風の公演は初めてでした。


この日の座談会参加者は15名ほど。
ほとんどの生徒さんたちが、演出家や役者を目指しているそうで、担当の先生も驚いていたそうです。

 なかでも、演出家を目指す一人の生徒さんが、『あえて芸術系の進路は取らず、演劇だけではなく様々なことを学び、なぜこの時代に演劇なのか?芯を持ちたい』と、自分の夢を熱く語ってくれました。



10月30日
郡山商業高等学校

郡山商業高等学校での公演は、風の公演は初めてでした。


二幕一場 クローディアス役、柳瀬

この日も座談会では15名ほどの生徒さんが参加してくれました。
何人かの生徒さんは、この日の公演にむけて、原作を読んでから観劇してくれたそうです。
担当の先生が、学校の図書室にシェイクスピアコーナーを設けてくれたそうで、そこで見たハムレットの画集と今回の公演の衣装を比べながら観劇してくれました。
今回の公演を、とても楽しみにしてくれていたようで、嬉しく思います。


10月31日
若松第一高等学校

若松第一高等学校では、6年前に風の公演『Touch~孤独から愛へ』を上演しています。再会を嬉しく思います。




この日の座談会は、ガートルードを演じる柴崎が担当しました。
座談会に参加してくれた生徒さん一人一人が、様々な疑問を持ち、自分たちの言葉で、質問をぶつけてくれました。
終始、和気あいあいとした雰囲気で、生徒さんと先生が一緒になって参加してくれたそうです。


ハムレットの巡回公演は、いよいよ来週で千秋楽を迎えます。

今週のブログは、レアティーズを演じた車 宗洸が担当しました。