風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
公演情報や稽古場速報、全国巡回公演の情報など
日々の出来事を速報!!

レパートリーシアターKAZE次回公演 7月 『ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎』 凱旋公演

2014-07-23 19:02:28 | 公演情報

レパートリーシアターKAZEでの次回公演は、マテイ・ヴィスニユック作『ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎』の凱旋公演です。
5月21日~7月18日まで、西日本地域で巡回公演を行っている本作品。
各地域の中学校・高校での公演、プレミアム公演と銘打ち大阪と京都で行った一般公演で受け止めている様々な手ごたえを持って、レパートリーシアターKAZEで上演します。




レパートリーシアターKAZE第13回凱旋公演
ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎
Jeanne d'Arc JEANNE ET LE FEU

7月21日[月・祝]~23日[水] 開演:平日7時/祝日2時

作:マテイ・ヴィスニユック Matéi Visniec 訳:志賀重仁
演出:浅野佳成 
上演台本:ペトル・ヴトカレウ Petru Vutcarau
照明:坂野貢也 音響:渡辺雄亮 
舞台監督:佐田剛久 振付:佐藤薫 
演出助手:江原早哉香    
著作権代理:㈱フランス著作権事務所
出演:白根有子/栗山友彦/田中賢一/佐藤勇太/田中悟
   車宗洸/佐野準/蒲原智城/高階ひかり/仲村三千代

後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本


いま、ひとりの少女が声をあげた ― 
600年前、農民の娘ジャンヌは神の声に導かれ、戦争と貧困、疫病にあえぐフランスを救った。しかし彼女は、政治の犠牲として火刑に処せられる。ひとりの少女の信念は、いまを懸命に生きようとする人々の内なる声に呼びかけ、生きることの勇気と自由を問う。
「声をあげる機会の少ない世界中の若い人たちに、ひとりの少女が起こした〈奇跡の物語〉を、そして声をあげることの重要性を知ってほしい」という芸術監督 浅野佳成の呼びかけに答え、フランスの現代作家マテイ・ヴィスニユックが書き下ろし、モルドバ ウジェーヌ・イヨネスコ劇場との共同制作によって生まれた風のレパートリーです。



 会場:レパートリーシアターKAZE [全席自由]
入場料:当日4000円/前売り3800円/学生割引:3300円
    年間通しチケット(3枚綴り):10000円 
    ※レパートリーシアターKAZEで2014年に上演される作品に限ります。

◇ レパートリーシアターKAZE アトリエの会のご案内
〈レパートリーシアターKAZE〉は東京演劇集団風の創造活動の拠点、専属劇場です。劇場は、社会に触れ、世界を感じながら時代を見据え、時には小さな声であっても、人々の叫びに耳を傾け、私たちの声を発する場でもあります。演劇を観ることを通じて、ともにつくり、ともに考える“時”を分かち、レパートリーシアターKAZEの創造活動を支持してくださる〈レパートリーシアターKAZEアトリエの会〉会員を募集しています。
年会費10,000円(入会金不要)/ご入会・更新いただくと、〈アトリエの会 会員チケット〉(5枚綴りのフリーチケット)をお渡しします。レパートリーシアターKAZEで上演されるどの作品もご観劇いただけます(1枚で1名様、1回、ご本人様に限らず、どなたがお使いになっても構いません。有効期限は1年間)。詳しくはこちらをご覧ください。

チケットのお問い合わせ:東京演劇集団風
電話:03-3363-3261
e-mail:info@kaze-net.org


『ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎』の舞台より










初めての巡回公演を終えての凱旋公演!!!
みなさまのご来場を劇団員一同、お待ちしております!!!



『ジャンヌ・ダルク~ジャンヌと炎』西日本地区ツアー、最終週

2014-07-23 10:21:34 | トピックス


ハラハラドキドキ不安と期待が入り混じる中始まった、初ツアーのレパートリー作品『ジャンヌ・ダルク ジャンヌと炎』もいよいよ最終週を迎えました。
台風一過の今週は大阪の茨木市から出発!

7月14日 北摂つばさ高校 茨木市市民会館ユーアイホール
   15日 八鹿高校 八鹿文化会館
   16日 宝塚西高校 伊丹市立文化会館いたみホール
   17日 聖霊中学校・高校 瀬戸市文化センター(2ステージ)
   18日 清水東高校 静岡市清水文化会館マリナート


の6ステージで締めくくりました。


北摂つばさ高校



生徒会の皆さんによる司会進行で始まりました。
諸注意や劇団紹介をしてくれたあと、大きな拍手と歓声で私たちを迎えてくれました。
こちらの学校ではステージ表現選択というクラスがあり、翌日に演劇の発表を控えていて終演後、客席での座談会では演劇部と共に音響や照明、装置など演劇全般に亘っての質問を舞台の撤去を見ながら興味深く聞いてきてくれたそうです。
その様子は、芝居中に出てくる大きな人形を被って見せた先生の姿(残念ながらカメラに収める事が出来なかったのですが・・・)からも舞台上で作業をしていた私たちに伝わってきました。


↑照明について説明をするプランナー坂野

カーテンコールでは、生徒会長さんの「感動的な劇をありがとうございましたっ!!!」という潔い一言をもらいました。
この一言に代表されるよに清々しい生徒さんたちでした。


綺麗なお花をありがとうございました。


八鹿高校



こちらは放送部の生徒さんたちの初々しい影アナウンスで進行。
上の写真は舞台袖での生徒さんの様子。

校長先生が「本物の芸術に触れるのは豊かになるし、感動は生きる力になる。みんなの心が一つになることを期待している。」と言葉を贈って開演しました。
ワンスロープのなだらかな客席が生徒さんたちで埋め尽くされ、次はどうなるんだろうと様々に思いを巡らせながら見てくれているのを感じました。
終演後は演劇部や生徒会、有志の皆さんが集まってくれての座談会が劇場のロビーで開かれました。
将来の夢を語ってくれた生徒さんも居て、何とその彼女は舞台監督になりたいと言っていたそうです。
今この時代、将来に不安はあってもなかなか夢は持てない、情報は溢れているのにやりたい事を見つけるのは難しい。
そんな中、人を支える側の仕事に就きたいというのは、きっと彼女が今まで出会ってきた人の中から見出した夢や憧れだと思います。
誰かと出会う、何かと出会うという事の素晴らしさを改めて感じさせてもらいました。
みなさん、頑張って下さい!
私たちも私たちの夢を追い続けたいと思っています。


座談会後の一枚


劇場を出るとき見送ってくれた生徒さんたち


宝塚西高校





開演前、生徒さんたちに向けて校長先生とご担当の先生が話されました。
校長先生はニューヨークのブロードウェイに行かれた時、ここはとても文化を守ろうとしていると思われたそうです。
なので生徒のみなさんには「文化を楽しめる大人になってほしい。今日の観劇がそのきっかけになればと思っている。」と、ご担当の先生は「時代は違うけれども、ジャンヌと同世代のみなさんがジャンヌが何を感じ、何を言い、どんな行動をしたのか見てほしい。」とおっしゃっていました。
その言葉を受けて開演。
ハイタッチで迎えてくれる生徒さんもいました。
早速、”楽しむ”を実践。
とてもワクワク感が感じられる公演でした。
芝居をしている私たちも”楽しむ”事ができました。
これから先、壁にぶち当たったり、折れそうになった時、この日の『ジャンヌ・ダルク』がみなさんの何らかの支えになったら嬉しく思います。



聖霊中学校・高校

この日は、午前と午後の2ステージ。
午前中は高校生、午後は中学生のみなさんが観劇しました。
2ステージともとても元気いっぱい迎えてくれて、私たちも今日はどんな公演になるのだろうとワクワクしながら入場しました。
音楽に合わせての手拍子が即座に始まりました。
女子校ならではの明るく、快活で、感情豊かな客席でした。
学校生活の楽しさが窺えました。

終演後は9月の文化祭で演劇発表をするクラスの生徒さんたち、演劇部、生徒会のみなさんとバックステージツアーを行いました。


↑舞台裏を一回り。
衣装や小道具、人形などに興味津々の様子。






↑最後のシーンを生徒さんたちたちと一緒に作りました。
もちろん、照明や音響、スモークなども生徒さんたちが操作しました。

演劇発表に向けて何かのヒントになればいいなと思います。
みんなで楽しみながら作って下さいね。
ステキな思い出になりますように。


清水東高校




↑進行のアナウンス担当の生徒さんたち

今回のツアーの千秋楽です!
こちらも校長先生のお話から始まりました。
校長先生は学生時代、小劇場を中心に数多くの芝居をご覧になっていて演劇の魅力とは「人間の事、生きるという事を考えたり、感動を通して生きている実感を得られる。生の俳優の表現力感じられる。総合芸術を楽しめるという事。」ぜひこれを味わってほしいとおっしゃっていました。
割れんばかりの拍手で開演。
そしてプロローグが終わるころには舞台に集中。
ジャンヌの姿に見入り、まわりの人物たちをじっと観察し、そこでは何が起きているのだろうと固唾を飲みながら思考するという態度を見せてくれました。
カーテンコールでは図書委員長さんが緊張した面持ちで、とても迫力がありました。など感じたことをその場で素直に話してくれました。


終演後、ご担当の先生と図書委員長さんと副委員長さんが楽屋を訪ねてくれました。



私たちの長年の念願だった『ジャンヌ・ダルク ジャンヌと炎』の旅公演も無事に幕を下ろすことができました。
まだまだ途上ではありますが、足跡の第一歩を踏み出すことができたと思っております。
ご尽力いただいた先生方、保護者のみなさま、心からの感謝を申し上げます。
そして何より、生徒のみなさん素晴らしい出会いを本当にありがとうございました。

ジャンヌ・ダルクがみなさんの心の中に生き続け、勇気を与えてくれることを願っています。

いつの日か、またお会いできますように!
暑い夏、元気で過ごしてください。

本当にありがとうございました。



イザボー王妃役 他 仲村三千代