風のBLOG

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戦場のような女-あるいはボスニア紛争の戦場のような女の性について

2010-05-03 17:34:33 | 公演情報


4月27日から始まったベルトルト・ブレヒト作『闇の光明』の公演は、5月1日に千秋楽を迎えました。ご来場頂いたみなさま、ありがとうございました。

レパートリーシアターKAZEでは休む間もなく、マテイ・ヴィスニユック作『戦場のような女-あるいはボスニア紛争の戦場のような女の性について』の公演が始まります。ご紹介させて頂きます。

『戦場のような女-あるいはボスニア紛争の戦場のような女の性について
5月7日[金]~11日[火]  開演:平日7時/土日2時

作:マテイ・ヴィスニユック Matéi Visniec 訳:川口覚子
演出:浅野佳成 舞台美術:高田一郎 音楽:八幡茂
照明:フランソワ・シャファン François Chaffin
   坂野貢也
衣裳:ズザンナ・ピョントコフスカ Zuzanna Piątkowska
演出協力:佐藤薫 演出助手:江原早哉香 製作:佐藤春江

出演:柴崎美納/工藤順子

民族紛争において、女性の性は戦場となる-

ボスニア紛争が激化、アメリカが紛争に介入し対セルビア人勢力包囲網をはじめた1994年。
ボストン精神医学診療所に務めるケイトはドイツのNATO医療センターで、敵軍の民族にレイプされ妊娠した紛争の犠牲者、ドラの精神治療を行っている。
ドラの記憶と体験が語らせるバルカンの他民族への悪意、ドラを治療するためのケイトの告白、お腹の子をめぐるケイトとドラの会話……。
そこに浮かび上がってくるボスニアの民族の恐怖、憎悪、暴力の根源、生への希求……。
やがてドラは子供を産み、その子を育てると決断する……。

風はルーマニア出身のフランス現代作家マテイ・ヴィスニユックを特集した《ビエンナーレKAZE国際演劇祭2009》でこの作品を本邦初演しました。
作者のマテイ・ヴィスニユックは『フランクフルトに恋人がいるサックス奏者が語るパンダの物語』『ジャンヌ・ダルク-イオアナと炎』(風のための書き下ろし作品)などを描いた作家で、ジャーナリスティックな視線を通して、不条理なもののなかから、社会の隠された部分を暴き出していきます。
2009年の初演では、たくさんの方からレパートリーとして再度上演してほしいという声をいただきました。

公演は、5月7日~11日までの5日間です。
皆さまのご来場をお待ちしています。

作品の詳細→「戦場のような女」
チケットのお申し込み→チケット