風のBLOG

東京演劇集団風の時事通信!
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2019年 春 『ジャンヌ・ダルク~ジャンヌと炎』東日本ツアー 第8週目

2019-07-06 22:55:04 | 全国巡回公演

今週の「ジャンヌ・ダルクージャンヌと炎」は

 

7月1日(月) 岐阜県 岐阜大学教育学部附属中学校

  2日(火) 東京都 筑波大学附属高校

  3日(水) 群馬県 中央中等教育学校

  4日(木) 福島県 郡山女子大学附属高校

  5日(金) 宮城県 仙台三桜高校

での公演でした。

 

岐阜大学教育学部附属高校

岐阜大学教育学部付属中学校では、去年の「Touch~孤独から愛へ」に続いて6度目の公演です。

この学校は、毎年全クラスが演劇発表を行います。今年も生徒たちの作ったポスターは面白そうなものばかりです。

 

今年は午前の公演にもかかわらず、元気に入場してくる生徒たち。

本番が始まると、さっきまでの元気が集中力に変わり、ここから何か盗んでやるという意気込みを感じる緊張感でした。

カーテンコールでは、代表の生徒さんから「多くの人たちが支え合ってできていることを感じました。みんなと支え合うということを生かして、自分たちも最高の劇を作りたいと思います。」と演劇発表に向けて大きな意気込みを語ってくれました。

終演後、残念ながら4時限目の授業があるとのことで、バックステージツアーはできませんでしたが、昼休みに、100人くらいの希望者の生徒とジャンヌ役の白根とで座談会が行われました。

座談会では、多くの質問がかわされていました。

出発前には、副校長先生も教頭先生も見送りに来ていただきました。来年もお会いしましょう!

 

筑波大学附属高校

筑波大学附属高校は風初めての公演です。

 

今回は校内にある立派な桐蔭会館に舞台を作りました。3年生のみの公演でしたが、客席は生徒達でいっぱい。先生方は上のギャラリーから観劇していました。

本番、自分たちの感覚を研ぎ澄まして、客席から舞台を支えてくれる生徒たちに、負けじと役者も張り切ります。

終演後、役者全員で送り出しと、お手伝いを希望してくれた生徒達とのバックステージツアーを行いました。お手伝いをと希望してくれた生徒達とはせっかくなのでジャンヌ役の白根を囲んでの座談会も行いました。「演劇に触れたのは小学校でオタマジャクシの役をやって以来です。」など思い出を語ってくれた生徒さんもいたみたいで、すごく盛り上がっていました。

その後、下校時刻ぎりぎりまで残ってくれた皆さん。ありがとうございました!

学年主任の先生も「あの子が残るとは思わなかった。卒業を前にして新しい一面が見れてよかったです。」とおっしゃってくれていました。

この公演が、生徒達の何か勇気につながるものであってくれたらと願います。

お手伝いの生徒たちのおかげで、予想していたよりも早い時間で片付けを終えて、群馬県に移動できました。

 

中央中等教育学校

中央中等教育学校では2013年の「肝っ玉おっ母とその子供たち」以来、6年ぶりの公演です。

この学校は中高一貫で、1年生から6年生と珍しいシステムの学校です。

前のほうが1年生、後のほうが6年生と雰囲気も少しずつ違って面白い客席です。

開演前、副校長先生手作りの紙芝居を使ったお話で場を作っていただきました。副校長先生のおっしゃっていた「生徒たちにとってのヒーロー」は見つかったのでしょうか?

本番、が始まると盛大な拍手と共に私たち役者を迎えてくれました。1年生から6年生までいろいろなことをとらえ、返してくれる温かい客席には公演を楽しむことに全力な姿がありました。

カーテンコールでの、代表の生徒さんのあいさつでは、「生ならではの、見ること、聞くこと、感じることの大切さを感じました。」と演劇をその場のものとして捉え感じることの大切さを改めて劇団員一同感じるあいさつをいただきました。代表の生徒さんの言うとおり、何でも簡単に調べ、見ることのできる今だからこそ、客席と向き合って行う演劇の意味を探し続けていきたいと願います。

終演後、送り出しを行いました。そこでは役者に今日の感想を話している生徒さんもいました。

 

郡山女子大学附属高校

郡山女子大学附属高校では「ハムレット」以来、風3度目の公演です。

この学校では、毎年4回芸術鑑賞の機会を設けています。風の公演では珍しく同じ学園の大学生、短大生を交えての鑑賞会です。

高校、大学、短大とそれぞれ違った元気の良さを見せてくれていた客席も、本番が始まると、違った世代の感性がお互いを刺激し合い、一つの空間を一緒に作ってくれている印象でした。

終演後、役者全員で行った送り出しでは思わぬ再開が!去年、公演した長沼高校で、カーテンコールにあいさつをしてくれた生徒さんがなんと、この学校の大学に来ていました。「実は私、ジャンヌ・ダルク2回目なんです。」と、話しかけてくれてありがとう!

楽屋には担当の先生も顔を出してくださり、白根から色紙を渡しながら今日のことを話していました。

思わぬ再開でまた一つ元気をもらい、次の公演の準備のため宮城県へと向かいます。

 

仙台三桜高校

仙台三桜高校は2013年の「肝っ玉おっ母とその子供たち」以来、3度目の公演です。

この学校は毎年、合唱コンクールの中で芸術鑑賞会を行っています。

午前中は合唱コンクールです。みんなそれぞれのクラスが、自由曲に合わせて衣装を考えたりとすごく力の入った合唱の数々でした。

結果を待ちながらの「ジャンヌ・ダルク」の公演です。さっきまでの高揚と共に、真剣なまなざしを舞台にそそいでくれていました。

カーテンコールのあいさつでは、図書委員長さんから「素敵な思い出をありがとうございました!」と言葉をいただきました。午前中から午後まで芸術に触れるこの一日が生徒たちにとって、学校生活の一つの思い出になってくれたこと、とてもうれしく思います。

演劇部の生徒達も合唱コンクールの雛壇を組んだり、仕込替え撤収作業を見学したりと、とても熱心生徒達でした。短い時間でしたが、バックステージツアーやジャンヌ役の白根と話したりと、彼女たちの刺激のなってくれていたらうれしいです。これからも演劇がんばって!

 

2か月ちょっとのツアーも後2週間をむかえました。新しい出会いそして再会を胸に、私たちは最後まで走り抜けます。

文:シャルル7世役石岡和総

 


2019年 春 『ジャンヌ・ダルク~ジャンヌと炎』東日本ツアー 第7週目

2019-06-29 09:32:41 | 全国巡回公演

『ジャンヌ・ダルク~ジャンヌと炎』の東日本ツアー

6月最後の週は

 

6月25日(火)  盛岡工業高校 (岩手県)

        26日(水)  花泉高校 (岩手県)

        27日(木)  東北生活文化大学高校 (宮城県)

 

での公演でした。

 

盛岡工業高校

三年前に上演した「ヘレン・ケラー」以来の公演となりました。

担当の先生は昨年上演した、盛岡白百合学園の公演に下見にいらしてくださっており、「やっとうちの生徒にジャンヌ・ダルクを見せられるので楽しみです。」と、大きな期待をよせてくれていました。

会場となった都南文化会館は生徒たちでほぼ満席。

期待と熱気の高まるなか開演。

前のめりになりながら真剣に、舞台へ目を向けてくれていました。

カーテンコールでは、生徒会長さんから「ジャンヌの勇ましくも悲しい生涯に、心を打たれました。かっこよかったです!」との率直なメッセージをもらいました。ありがとうございました。

公演後には演劇部と希望者の生徒の皆さんとの舞台裏見学が行われました。生徒に混じってたくさんの先生方の姿も。興味津々な様子で舞台装置に触れていました。

 

「こんなに生徒が楽しんでくれて、選んだ甲斐がありました。」と、担当の先生。期待以上の生徒の反応に驚きと喜びを感じてくださっていました。

 

 

花泉高校

 

三年ぶり4回目の風の公演でした。

前日とはうって変わって全校生徒100人程の客席は、まさにひとりひとりの表情が見てとれる、贅沢な公演でした。

 

6月の体育館ということもあって、蒸し暑いなかでの公演でしたが、汗を流しながら一生懸命舞台に視線を注いでくれる生徒の皆さんのおかげで、いい本番をつくることができました。

 

公演後の舞台撤去には図書委員会の生徒の皆さんをはじめ、部活動、有志の生徒の皆さんがお手伝いをしてくれました。はじめはおとなしかった生徒さんも、作業が進むにつれて次第に打ち解けてジャンヌを見て感じたことや将来の夢についてなど、劇団員との交流の時間を楽しんでくれていました。

 

東北生活文化大学高校

 風の公演は、前身となる三島学園女子高校時代に上演した『星の王子さま』以来約20年ぶりでした。

開演前には、校長先生が「君たちのなかの炎は、大きくなったり小さくなったり、ときには消えてしまいそうになることもあるかもしれません。今日の公演を楽しみながら、君たちのなかにある炎を感じてください。」というあたたかなエールを生徒たちに送ってくれました。

「さぁ!役者たちの魂に、君たちの拍手で炎を宿したまえ!」という司会の先生の勇ましい口上と共に大きな拍手のなか開演。

校長先生の言葉のように楽しみながらも、噛みしめるようにジャンヌの物語に見入ってくれていました。

 

公演後には演劇部と希望者の生徒の皆さんが、舞台裏見学をしました。

予定よりも多くの生徒の皆さんが参加してくれ、担当の先生も「こんなに興味をもってくれる生徒がいてくれてうれしい。」と笑顔で話してくださいました。

 

来週からはいよいよ7月に突入。

春のツアーも残すところ3週間となってしまいました。若い観客たちが演劇を通して何を見て、何を感じているのか。そして、彼らとどんな公演をつくるのか。常に考え、やりきっていきます。

来週は岐阜からのスタートです。

 

伝令・死刑執行人役:佐藤勇太


2019春『ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち』西日本・九州ツアー【6週目】

2019-06-26 15:11:56 | 全国巡回公演

今週は広島県、静岡県、香川県で公演をしました。

6校7ステージ。

本当に久しぶりの上演と初めての出会いがあった一週間でした。

 

6月17日(月) 比治山女子中学校・高等学校(広島県) 同校講堂
6月18日(火) 金谷高等学校(静岡県) プラザおおるり
6月19日(水) 島田工業高等学校(静岡県) プラザおおるり
6月20日(木) 島田高等学校/島田商業高等学校(静岡県) プラザおおるり
6月21日(金) 笠田高校(香川県) 同校体育館

比治山女子中学・高等学校

 広島県は広島市からスタート!

こちらは1996年『星の王子さま』以来、23年振り2度目の上演でした。

前日こちらの講堂に荷物の搬入をさせていただいた際、ふと記憶が蘇り懐かしさでいっぱいになりました。

さて、公演当日は80周年記念での公演ということで講堂の空調設備が一新!

より快適な空間になってから初の行事だそうで、私たちも学校の皆さんに乗っかってわくわくしました。

上演中は終始リラックスムード。

ほんの小さな出来事にまで笑い声を立ててくれました。

明るく朗らかな校風。

撤去の時には10名ほどの演劇部の生徒さんたちが見学、搬出のお手伝いをしてくれました。

その後、ヘレン役の稲葉との座談会では作品について、劇団についてなどいろいろな事に興味を持ったり、本質をついた質問を投げかけてくれたそうです。

最後には袖幕のまとめ方を教えて下さいと聞きに来てくれました。

先輩を○○先輩ではなく「お姉さん」と呼ぶ本当に仲の良い演劇部の皆さんでした。

 

全ての荷物を積み終えて、いざ静岡県、島田市へ!

 

島田合同公演の1ステージ目は

金谷高等学校

 こちらの合同公演も1994年『Touch〜孤独から愛へ』以来25年振り2度目の上演でした。

以前は別の会場だったのですが、現在はプラザおおるりで開催しています。

今年で52回目!

『青春』『ミュージカル』『戦争と平和』の3つのテーマを3年間で鑑賞できる作品選びをされているそうで今年はそのうちの『戦争と平和』

第二次世界大戦後の平和を願うヘレン・ケラーの活動を踏まえるとなるほど納得のテーマではないでしょうか。

この合同公演の中では一番少ない人数での鑑賞でしたが、開場と同時に生徒さんたちの賑やかな声が会場に響きました。

生徒さんのハキハキした司会で開演。

集中力のある鑑賞態度を見せてくれました。

カーテンコールでは代表の生徒さんから「サリバン先生の努力と情熱が伝わって来ました。人の苦しみや悲しみをわかる生活を送りたいです。」という言葉をもらいました。

終演後のバックステージツアーには図書委員長さん始めたくさんの生徒さんたちが見学に来てくれました。

 

2日目は2ステージ

島田工業高等学校

 午前中の開演一時間前から6名の生徒さん(エンタメ部と言っていました)が照明や音響を含め、舞台見学に来てくれました。

照明プラン及びオペレートの坂野曰く機材の仕組みなど「本格的を越えてる!」ほどの知識と技術を持っていたそうです。

実際にコンサートの照明やラジオ番組の制作に携わり幅広い学びの場を持っていて、今回私たちの公演もこの一日を大いに活用してもらう事が出来ました。

エンタメ関係の授業を受け持つ先生のとても穏やかで優しい呼び掛けで開演。

1ステージ目は1年生と3年生、2ステージ目は2年生と保護者の方たちが鑑賞。

終演後のバックステージツアーでは積極的に友達をたくさん誘って参加してくれる生徒さんもいました。

先生方が「こんなにゆっくり時間を取って見せていただいたり、触らせていただいたのは初めてです。生徒たちも本当に喜んでいます。」と声を掛けて下さいました。

その後、ロビーにて座談会。

劇団員の話に真剣に耳を傾けてくれました。

様々な事を共有出来たこちらも嬉しい一日でした。

 

続いて3日目も2ステージ

大変残念なことにこの合同鑑賞会も52年という長い歴史に幕を閉じるそうです。

様々に事情があるので致し方ないとは思いますが、また違う形ででも島田市内で上演できることを願っております。

 

最後の一日を素晴らしいものにすべく気を引き締めて

午前中は

島田商業高等学校

 昨日までより少し多目の生徒さんたちが、賑々しく入場。

それぞれに関心を持った視線を向けてくれました。

カーテンコールでは代表の生徒さんが「何不自由ない生活が送れていること、家族のありがたさを感じました。」と感想を述べてくれました。

 

午後は

島田高等学校

 この3日間では一番生徒さんが多く、満席状態での鑑賞となりました。

後部座席の生徒さんからも舞台にしっかり向き合ってくれている事が伝わって来ました。

やはり代表の生徒さんからは「サリバン先生の努力でヘレンが成長していくのが伝わりました。」と言う言葉をもらいました。

 

そして、終演後には2校合同のバックステージツアーと客席にて座談会。

サリバン役の高階が出席しました。

多くの生徒さんが参加。

午前中に鑑賞した商業高校の生徒さんらも戻って来てくれて他校同士(中には中学の時の同級生との再会などもあったかもしれませんね。)という珍しい座談会でしたが、盛り上がっていました。

商業高校演劇部の3人の生徒さんから、帰り際パッケージにそれぞれのメッセージが書かれたお菓子の差し入れをいただきました。

(中身が終わってもパッケージはちゃんと取って置いてますよ。

次の日の休憩時間にみんなで美味しくいただきました。)

ありがとうございました!

 

別れを惜しみつつ、旅班は来た道を戻る形で一路香川へ!

 

今週ラストは香川県三豊市の

笠田高等学校

 こちは同校体育館での公演で、風は初の上演でした!

朝、トラックを入れにくいかもしれないという前情報、少し早目に出発。

ご担当の先生などが見守る中ぎりぎりのチャレンジ!

さすが百戦錬磨の風メンバー!

「入った!入った!」という先生方の歓喜の声で一日が始まりました。

あれよあれよという間に大勢の先生方が集結、搬入のお手伝いをして下さいました。

そして、その勢いは登校中の生徒さんをも巻き込んでものすごい早さで搬入が終わりました!

座長の緒方が校長先生のところへご挨拶に伺った際「うちの生徒は朴訥でいい子たちです。」とおっしゃっていたそうです。

その言葉通り、仕込みの間に覗きに来てくれたり大きな声で挨拶をしてくれたりしました。

開演中もとても暑い中でしたが、楽しみながらも私たちや自分自身と向き合いながら同じ時間を過ごしてくれました。

カーテンコールでは締めに「身体に気を付けて頑張って下さい」と優しい言葉を掛けてくれました。

バックステージツアー希望の生徒さんと搬出を手伝いに来てくれた運動部の生徒さんたちもいたるところで劇団員と写真を撮ったり、話をしながら人懐っこい笑顔をたくさんたくさん見せてくれました。

先生方も手伝って下さって、荷積み完了まであっという間でした!

最後に校長先生がわざわざ体育館に見えて手伝ってくれた生徒さんたちを集め「今日はありがとう」と労われていたのがとても素敵だなと思いました。

 

今週も忘れられない言葉や出来事がたくさんありました。

「幸せについて考える事ができました。」

「根性を持って生きていきたいと思います。」

と言ってくれた生徒さんもいました。

番外編ではありますが、実は16日(日)の午前中、広島市でフィールドワークをされている方に本来は一年に一度のところご縁があって特別に開催していただきました。

劇団員の佐野が言うには10年越しの実現だったそうです。

原爆と言うとどうしてもむごさや悲惨さに目を奪われがちです。

しかし投下以前のそこには何気ない日常を送っていた人々の生活が確かに存在していたんだという事を昔の地図を手にしながら案内していただくとまるでタイムスリップでもしたかのような感覚になりながら感じる事ができました。

日々感じる小さな幸せや人との繋がり、、、。

今、私たちは『ヘレン・ケラー〜ひびき合うものたち』を通して何を伝えようとしているのか、何を共にしようとしているのかを改めて考える有意義な時間を過ごす事ができました。

 

今週みなさんからもらったたくさんの宝物を胸に来週へと繋げていきたいと思います!

 

本当にありがとうございました!

 

これから益々暑くなります。

お身体には十分お気を付けてお過ごし下さい。

 

またいつか、お会いできますように。

 

ケート・ケラー役 仲村三千代



2019年『ジャンヌ・ダルク』東日本ツアー第6週目

2019-06-24 17:49:23 | 全国巡回公演

2019年『ジャンヌ・ダルク』東日本ツアー第6週目、

617日(月)城北高校(東京都)

   18日(火)長野日本大学中学校・高校(長野県)

   19日(水)〈午前〉屋代高校・附属中学校

         〈午後〉長野清泉女学院中学校・高校(長野県)

            文化学園長野中学校・高校(長野県)

521日から始まった『ジャンヌ・ダルク』東日本ツアーも、いよいよ折り返し地点となります。

城北高校

東京都内にある学校ですが、埼玉県のサンアゼリア和光というホールでの公演になりました。城北高校は男子校で、風は7回目の公演となります。1282席のホールが、保護者の方々も含めて満席という状態での公演です。

芝居を観ながら、それを鏡のようにして自分自身と向き合っているという客席の様子をとても興味深く感じました。「ジャンヌのように信念を貫く姿は、僕たち高校生に対しての熱いメッセージだと思います」と、お礼の挨拶に立った生徒代表の生徒さんは語ってくれました。その言葉に対してジャンヌ役の白根も「一瞬でもいいので、今日この時間を記憶に刻んでおいてください」といつになく熱く語りかけました。

終演後には、出演者全員がロビーの入り口に立ち、生徒さんたちの送り出し挨拶を行いました。

昨年『ジャンヌ・ダルク』を観劇した埼玉大学附属中学校の生徒さんと再会しました。

長野日本大学中学校・高校

先週公演した中野立志舘高校と中野西高校と同じ北信地区合同演劇鑑賞会で、618日と19日はその中の長野市内の高校での公演です。会場はホクト文化ホールの大ホール、2000席の会場です。長野日本大学中学校・高校は、風は2011年の『肝っ玉おっ母とその子供たち』以来、8年ぶりで2回目の公演です。

担当の先生の呼びかけで“盛大な”拍手の中で幕開けしました。舞台で起こる出来事に驚き、笑い、考え、ある時は泪を浮かべながら、食い入るように見つめる姿が印象的でした。

終演後には中学校と高校の演劇部の生徒たちの舞台裏見学が行われました。多くの先生方も参加して、小道具を触ったり、衣装を着てみたりしながら、積極的に質問が飛び交い、一時間も続きました。

 

屋代高校・附属中学校

この学校は、風は初めての学校です。ここも北信地区の合同公演で、会場は前日と同じホクト文化ホール大ホールです。午前中の公演です。

「見たい(欲している)世界を見せてほしい」と言われんばかりの染み入るような視線の中での本番となりました。カーテンコールで「一人一人の身体の動きがとてもおもしろく、そのことでこの芝居の世界に入り込んでいきました」と語ってくれた生徒さんの言葉は、大きな喜びです。

担当の先生は「ジャンヌをやって良かった。芸術の(伝える)力を、生徒たちを見ていて強く感じました」と、うれしそうに語ってくれました。

終演後には演劇部の生徒さんだけでなく、多くの生徒さんの舞台裏見学が行われました。

 

 

長野清泉女学院中学校・高校/文化学園長野中学校・高校

午後は、2校の学校による合同の公演です。2校合同にもかかわらず、リラックスした客席で、今日の観劇をとても楽しみにしていたというのが、ひしひしと伝わります。大きな盛り上がりの中で開演しました。

2時間という時間を共に過ごす中で、さまざまな疑問を考え、笑う自分を発見し、泪する自分を発見するという客席だったと強く感じました。

終演後はジャンヌ役の白根をはじめ栗山、石岡がロビー入口での送り出しあいさつを行い、多くの生徒さんや先生方から声をかけられていました。その中でもぜひ舞台裏を見たいという先生と生徒さんたちによる舞台裏見学も急遽行われました。

 

『ジャンヌ・ダルク』東日本のツアーも後半へと入ります。客席と向き合う中で、客席と一緒に何を発見するのか。ツアーはまだまだ続きます。 

語り役 柳瀬太一


2019年春『ヘレン・ケラー ~ひびき合うものたち』西日本・九州ツアー【第5週目】

2019-06-18 19:27:11 | 全国巡回公演
 
『ヘレン・ケラー』の巡回公演も折り返しを迎えました!うれしいお知らせです。先週金曜日に大雨警報のため鑑賞会が実施できなくなった和歌山工業高校の公演が9月に出来ることになりました。本当に良かったです。新入生歓迎会としてのはじめての演劇鑑賞に向けて、生徒会の学生さんをはじめとして多くの皆さんが企画した行事です。楽しみにしています!
 
6月10日(月) 大島商船高等専門学校(山口県) 同校体育館
6月11日(火) 矢掛高等学校(岡山県) 同校体育館
6月12日(水) 吹田第五中学校(大阪府) 吹田メイシアター 中ホール
6月13日(木) 高田中学校(三重県) 同校体育館
6月14日(金) 大江高等学校(京都府) 大江町総合会館
 
 大島商船高等専門学校
今週も五府県・5ステージと駆け巡りました。まずは山口県・大島商船高等専門学校です。周りをきれいな海に囲まれたこの島にある久賀中学校にて、もう7年前になりますが『星の王子さま』の上演をしました。その時三年生だったH君がこの高専を卒業して東京近郊に就職。今ではほぼ毎回風の劇場に足を運んで観てもらっています。公演当日には彼も母校公演の実現を喜び遠路はるばる観に来てくださいました。ありがとう!

初めての演劇鑑賞会で皆さん少し緊張しながらも楽しんでくれたようです。


後片付けには学生会・寮生の有志のみなさんが元気いっぱい手伝ってくださいました。
学生さんたちは全国からこの学校に来ています。

中学生のとき長崎で『星の王子さま』を観たよと話しかけてくれた男子学生もいて、再会を喜び合いました!H君をはじめ、これからも多くの再会がありそうで楽しみです。

矢掛高等学校
岡山県・矢掛高校は5年かけて公演が実現しました。ご担当の先生の情熱に感激です。この地域は昨年の春の集中豪雨で大きな被害を受けたところで、今もなお復興が続けられています。昨年創立50周年行事にて上演させていただいた真備中学校も大きな被害を受けました。あれから一年が過ぎこの学校に進学した真備中学校の生徒さんたちと再会を喜び合いました!

この公演と再会の時間が少しでも明日からの元気になってくれたならと願っています。

図書委員と部活の生徒さんたちの強力なお手伝いのおかげで、あっという間に後片付けも終わり明日の公演地大阪の舞台準備に向かいます。お見送りありがとうございました!

吹田第五中学校

風は18年ぶりとなった吹田第五中学校の公演です。開場とともに元気な声が響きます。ご担当の先生はじめ、演劇鑑賞はかなり心配されていたようです。終わってみると満面の笑みを浮かべ、やってよかったとのお言葉。9月の文化祭では三年生がクラス演劇に取り組むとの事。今日の公演で弾みがついてくれればなによりです。

今日は役者全員でホールエントランスでのお見送りをし、生徒たちも元気いっぱい役者とハイタッチしてホールを後にしていました。映画や娯楽ではない、本物の舞台芸術をみせたい…その思いを教育現場の先生たちの声に感じます。若い世代の人たちの何十年後かに、今日の日のことがしっかりと思い出として存在してくれることを願います。文化祭頑張ってください!

高田中学校
三重県・高田中学校は3年に一度、風を観てくれる学校です。
今年4月に第3体育館がオープンしての杮落とし公演でした。大きく立派な体育館です。
公演後の質問タイムでは最初恥ずかしがっていた雰囲気もひとりが手をあげてからは堰を切ったように質問が止まりません。

バックステージ見学でも、ほぼ全校生徒といっても過言ではない人数が集まってくれました。舞台の仕組みに目を輝かせる中学生だけでなく、先生たちも興味津々でした。また三年後に再会しましょうね!

ツアーメンバー全員にサインをお願いしてくれた女子3人組のみなさん、またの風との再会を僕らも楽しみにしています。

大江高等学校
京都府の大江町は鬼伝説で有名なところ。大江高校は風4回目の上演です。生徒数も300人弱の学校で学年間の交流も厚い印象を受けました。とても仲が良さそうです。

来年度から新学科を立ち上げるそうで、〔未来につながる〕地域創生科に向け頑張っている様子が校長先生とのお話の中に垣間見えました。しっかりと地元地域の未来に目を向けていく人材の育成と100年後の未来に情熱を燃やされていました。

公演後のバックステージ見学には、予定数よりかなりたくさんのみなさんに参加していただき、後片付けの最後まで役者への質問やら学校生活の話しやらと話は弾みます。


中日を過ぎました。週末は身体をゆっくり休め、旅班は新たな気持ちで来週からの公演を楽しみたいと思っています。

文:緒方和則(アナグノス校長役)


2019年 春 『ジャンヌ・ダルク ~ジャンヌと炎』東日本ツアー第5週目

2019-06-16 19:23:52 | 全国巡回公演

 

2019年春『ジャンヌ・ダルク—ジャンヌと炎』東日本ツアー第五週目

 

6月10日(月)神奈川県 逗子開成高校
 11日(火)栃木県  宇都宮女子高校
 12日(水)茨城県  水戸啓明高校
 13日(木)長野県  中野立志館高校/中野西高校
 14日(金)埼玉県  開智未来中学校・高校

 

逗子開成高校 
逗子開成高校では高校1年生が観劇しています。
風では『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』を2回、そして今回の『ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎』も2回目の上演となります。今回はどのような上演になるのか、私たちも楽しみにしていました。ご担当の宮崎先生は、私たちの拠点小劇場レパートリーシアターKAZEでもこの作品をご覧なっていて、公演前後に作家マテイ・ヴィスニユックについてなどの話をされ、生徒たちに何かひとつでも持ち帰って欲しいという思いが伝わってきました。
公演が始まり、客席後ろから登場する役者たちに戸惑い、話しかける役者に恥じらう生徒さんたち。2時間、静かにじっと舞台を見つめるまなざしが印象的でした。
カーテンコールで演劇部の生徒さんが「裁判の時にジャンヌの向かっていく姿、闘う姿、演技に感動しました」と感想を述べてくれました。
公演後には希望する生徒さんたちと舞台見学が行われ、舞台を観ている時の緊張からほぐれ、役者と真剣に話をする生徒さんもいました。
公演後宮崎先生が、「控えめな生徒たちです。無言で、伝令の役のしぐさを何回も真似ている生徒もいました(笑)」と話してくれました。


宇都宮女子高校
 この学校では2007年『Touch~孤独から愛へ』の上演以来、12年ぶりの公演とります。
50人以上の保護者の方々も観劇されました。
 元気溢れる女子高生のみなさん。笑いがあったり、グっと芝居に集中する強いまなざしに引かれるように舞台がつくられていきました。「ひとつのことを貫き通すジャンヌの生き方に感銘しました」と演劇部の部長さんが挨拶してくれました。
公演後には演劇部のみなさんの舞台見学がありました。

座談会も行われ、芝居の話や今回の『ジャンヌ・ダルク』のスケジュールや俳優という職業について、俳優がトラックを運転していることなど様々に質問があったようです。開演前からのアナウンス、進行を務めた演劇部のみなさんお疲れ様でした。
また、昨年他校でこの作品を観劇され、今回の上演を決めてくれた担当の菊川先生が、舞台の片付けが終わるまで最後まで残っていて下さり、スタッフ、役者に「この作品に決めて良かったです。子どもたちに丁寧に話してくれてありがとうございました」と一人ひとりと握手を交わしました。皆さんと過ごした僅かな時間の中で、『ジャンヌ・ダルク』の舞台が一人ひとりのなかにひとつの光となって残ってくれたらと願っています。


水戸啓明高校
 今週は初めて上演する学校、久しぶりに上演する学校もあり、こちらの学校も水戸短期大学附属高校の時、2003年に『星の王子さま』を上演しています。また、今回の公演には姉妹校の水戸葵陵高校演劇部の生徒さんも観劇しました。保護者の方々も観劇し、1500人規模のホールはほぼ満席となりました。
 公演前に生徒会長さんから「『ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎』を通して、“平和”ということを考えてみたい」と挨拶がありました。戦争の歴史のなかで生きている私たちにとって、“平和”とは何か? その歴史の中で生きたジャンヌ・ダルク。彼らが舞台をどのように観てくれるのか、気持ちも引き締まるなか公演が始まりました。様々な疑問を持ちながらも懸命に舞台を観ている生徒さんたち。公演後に生徒会副会長さんが堂々とした態度で「いまは日本も豊かになったと言われていますが、一人ひとりの価値観も様々な中で、ひとつの信念を貫いて生きることを考えさせられました」とお礼の言葉を述べてくれました。皆さんが舞台から受け取り発見したことを、これからの学校生活、そして大人になっても忘れずにいてほしいと思います。

公演後には水戸啓明高校の希望者と水戸葵陵高校の演劇部の皆さんによる舞台見学と座談会がありました。

その日のうちに旅班は長野に移動し、翌日に行われる北信地区の合同芸術鑑賞会のため舞台設営を行いました。幹事校・中野西高校の高橋先生が遅い時間にもかかわらず待っていてくれました。午前中は中野立志館高校、午後には中野西高校の皆さんが鑑賞します。風の公演は初めてとなります。


中野立志館高校

中野立志館高校は中野市民会館の目の前にあります。
公演前のリハーサル。念入りに音響のチェックを行います。

北信地区で初めてということもあり、いつも以上に気合いも入ります。
場面ごと刻々に舞台に視線を注ぐ生徒さんたち。何だろうというような疑問や違和感を持ちながら、何かを見つけようとするまなざしが感じられました。代表の生徒さんが「演技から“喜怒哀楽”ということを学びました」と感想を話してくれました。舞台を通して、短い言葉の中に生徒さんの中に様々な感情が生まれたのではないかと感じられる言葉でした。ありがとうございます。
公演後、ご担当の先生が楽屋を訪ねに来られ「それぞれが楽しんで観てくれたようです」と嬉しそうに話してくれました。



中野西高校
午後も客席と何をつくっていけるのか、生徒さん一人ひとりの中に何が生まれてくるのか、その場で起こることを見逃さないよう舞台に向かいました。
元気な反応もあり、次はどんなことが起こるのかと集中しながら観ている一人ひとりの姿がありました。
公演後には演劇部の皆さんとの舞台見学、座談会も行われました。舞台見学では舞台の仕組みやパネルの素材など積極的に質問もあり、役者と会話をしながら交流する生徒さんの姿がありました。

先生方も多く参加してくれました。舞台装置に関心を持ち、役者の説明にひときわ興味も膨らんだようでした。

北信地区合同術鑑賞会は来週も続きます。皆さんのまなざし、共につくった時間を胸に刻み、新たにまた舞台に向かいたいと思います。


開智未来中学校・高校
こちらの学校は2011年に創立した新設校です。中学・高校6学年が揃うのを待って、今回、念願の芸術鑑賞を行うことになりました。どの時期に実施できるかずっと検討され、記念すべき第一回目となる芸術鑑賞行事に『ジャンヌ・ダルク―ジャンヌと炎』を上演できるのは、私たちにとっても光栄なことです。鑑賞するのは中学1年から高校1年の生徒さんたちです。
校長先生からの喜びのご挨拶とともに開演しました。登場から興味津々に、舞台を観ている生徒さんたち。とても楽しそうで、集中したり考えたり様々な反応がありました。舞台を見る喜びが沸いてくるのが感じられる公演でした。

代表の生徒さんが緊張しながらも「感情を表現することを学びました」と感想を言ってくれました。

公演後には希望者による舞台見学が行われ、かなり多くの生徒さんが残り、大道具、人形、衣裳、小道具などに触れ、先生方に写真を撮ってもらったり、役者と話したりと尽きない様子でした。

皆さんの柔軟な感性に触れ、舞台をともにつくることができました。本当にありがとうございました。


今週は初めての学校も多く、その中でまた新たな出会いも生まれ、一回一回の公演の大切さを身にしみる一週間でした。来週から旅も後半に入ります。この公演の重みを課し、生徒たち一人ひとりと向き合い公演をつくってゆきたいと思います。


召使い・イザボー王妃:工藤順子


2019年 春『ヘレン・ケラー 〜ひびき合うものたち』西日本・九州ツアー【第4週目】

2019-06-16 16:32:14 | 全国巡回公演

『ヘレン・ケラー 〜ひびき合うものたち』西日本・九州ツアーは第4週目を迎えました。

6月3日(月)兵庫県・村岡高校

      4日(火)福井県・福井工業大学附属福井高等学校・中学校

      5日(水)島根県・平田高校

      6日(木)愛媛県・丹原高校

      7日(金)和歌山県・和歌山工業高校

 

村岡高校

2010年の『Touch』、13年の『ヘレンケラー』、16年の『ジャンヌ・ダルク』以来、4回目の公演です!

毎年全校生徒が演劇発表をするということもあり、体育館に入った瞬間に「うわっ!なんだあれ?」「あれはどうなってるんだ」と天井に吊ってある照明機材や舞台装置の細部にまで関心を持ち、ワクワクしながら開演を待っていました。

そして、公演が始まると目の前で起こる出来事一つ一つに大きく反応したり、何か発見をしようと真剣な眼差しを向けてヘレンケラーを一緒に創ろうと集中した様子でした。

カーテンコールでの生徒会長さんの挨拶では「私も先生になりたいと思っています。今日のヘレンケラーを観て、私も生徒に信頼されるような先生になりたいと思いました。そして生徒に信頼されたときに幸福感が生まれてくると思いました。

今日感じたことや観たものを文化祭の演劇発表に活かしたいと思います。」と自分自身の将来やこれからの演劇発表に向けての熱い意気込みを話てくれました。

公演後のバックステージでは先生方も一緒に舞台の構造やポンプの仕組みなどを劇団員に聞き、吸収したものを演劇発表に繋げようとする熱心な姿がとても印象的でした。

撤去作業もたくさんの運動部の生徒さん達が明るくみんなで声を掛け合い、時には「どうして演劇を始めたんですか?」「このトラックは何トンですか?」と劇団員に様々な質問をしながら手伝ってくれました。

指文字に挑戦しています!

二階の体育館にも関わらず、皆さんのチームワークであっという間に搬出作業を終え、最後に記念撮影をしました。

バスが出発する際にも「さよなら〜!また会いましょう!」と明るく元気な声で見送ってくれました!

私たちもまた村岡高校の皆さんと再会できることを願って、次の公演地(福井)へ向かいます!

そして文化祭の演劇発表も楽しんでください!


福井工業大学附属福井高等学校・中学校

こちらの学校は芸術鑑賞行事が初ということで、生徒さん達も休み時間にはこれから何が始まるんだと期待した表情で体育館をのぞきに来て、徐々に組み上がっていく舞台に驚いていました。

開場時には全校生徒1700人という大人数で体育館の中がものすごい熱気に包まれていました!

そして高校の校長先生の「体育館が劇場に変わったこの空間や生の役者の迫力を感じて、面白い時には笑い、感動した時には涙をながし、舞台を楽しんで下さい!そしてみんなで舞台を共有しましょう!」という素敵な挨拶と迫力のある大きな拍手と共に開演です。

本番では、一人一人が集中した姿で舞台と向き合い、時には2000人近い客席が大きな一つの目になるような一体感を感じる瞬間もありました。

終演後の中学校の校長先生の挨拶では「娘や生徒を思いながら見ていました。自分の教員生活を振り返ったり、自分の未来を考える充実した時間でした。

ただ本を読むだけでなく今日、目の前で見て、聞いて、感じたものを大切にしたいです。」と素敵なお言葉をいただきました。

終演後は50人程の希望者の皆さんが舞台に集まりバックステージを行いました。

舞台の細部にまで興味を持ち、ポンプの仕組みや舞台装置の構造など劇団員にたくさんの質問しながら舞台の上を楽しんでいました。

バックステージで最後まで残っていた高校3年生の皆さんからは「今日は一番後ろから観ていましたが、とても楽しかったです!次は一番前で観れるように東京に観に行きます!」と嬉しい約束をしてくれました。

東京でまた再会できることを楽しみに待ってます!

撤収作業には男女のバレー部とバスケ部の皆さんがお手伝いにきてくれました。

全国的にもトップクラスの実力を持つほど盛んに活動している皆さんは、劇団員が出した指示を大きな声で全体に伝え、作業がスムーズに進むように積極的に動き、盛り上げてくれました!

最後にみんなで記念撮影です。

旅班は皆さんにもらった元気を力に変えて島根までの大移動です!

 

平田高校

平田高校は1990年の『星の王子さま』、2006年『ヘレンケラー』、12年『ヘレンケラー』に続き4回目の公演です。

『ヘレンケラー』は3回目の公演と深いつながりを感じる公演です!

開場時には元気いっぱいに入場し会場の雰囲気がガラッと変わり、これからどんな空間が創られるのかと舞台袖で劇団員一同ワクワクしていました!

開演前、教頭先生の「感動したことを共有し、響き合いましょう」という挨拶と共に開演です!

本番中は開演前の雰囲気とはまた変わり、一人一人がしっかり眼差しを向け、じっと食い入るように見る姿が印象的でした。

バックステージでは短い時間ではありましたが、アニー役の渋谷に今日感じた事を伝えてくれたり、舞台をかけまわり活き活きとした姿がありました!

そして終演後、一人の先生が楽屋を訪れて「深い話で涙がでました。」と一言伝えに来てくれる場面もあり、今日のこの公演が教頭先生も開演前に仰っていたように何かを共有し、響き合うような時間になったことがとても嬉しく思います。

 

丹原高校

丹原高校での公演は2013の『ヘレンケラー』、16年の『ジャンヌ・ダルク』以来3回目の公演です。

朝、学校へ到着すると大きな看板を立てて迎えていただきました!

舞台設営時には先生方も風Tシャツを着て劇団の一員になった気持ちで手伝ってくれました!

舞台設営の見学もあり、実際に衣装を着てみたり、照明を浴びて自然と表情も変わっていく様子が印象的でした。

本番は気温が高い中、一人一人が集中して何かを受けて、発見しているような表情が感じられる公演でした!

終演後は音楽部と美術部の皆さんと写真撮影しました!

その後音楽部と美術部の皆さんはアニー役の渋谷との座談会へ。

「中学生の時に演劇をしていたが、今日の公演を観てもう一度演劇をやりたいと思い、将来も女優になりたいです。」と自分自身から湧き上がってきた想いを伝えてくれたり、「進路に迷ってるのですが、なぜ演劇を始めたんですか?」と将来を考えながらの質問などがたくさんあり、みんな真剣な表情で話しを聞いていました。

撤収作業は男子バスケ部、女子バスケ部、バレー部、そして先生方がお手伝いをしてくれました!

「これはあの場面で使われてましたね!」「この道具はこんなに重さががあったんですね!」と実際に触れてみて発見することも多くあり、発見した事をみんなで共有する姿が印象的でした。

お手伝いをしてくれた皆さんと座談会に参加した皆さんとの記念撮影です!

 

和歌山工業高校

7日に予定していた和歌山工業高校での公演は非常に悔しいですが、大雨の影響で延期となりました。

ですが、生徒会の皆さんが会館まで足を運んでくれたので急遽座談会を行いました。

生徒会長さんからは「 新入生歓迎会として今までは映画鑑賞をしていたんですけど、新しく入ってくる一年生には「生の舞台」を観て欲しい」と想いのこもった言葉をいただきました。

次こそは必ず公演を実現させましょう!

9月にもう一度皆さんと再会できることを楽しみにしています!

 

たくさんの方々との出会いや再会、自然災害での悔しさなど様々な思いがあった1週間。

ですが、まだまだヘレンケラーの旅は続きます。喜びや悔しさを力に変えてこれからも走りつづけます。

 

ジェイムス・ケラー役 蒲原智城


2019年 春 『ジャンヌ・ダルク ~ジャンヌと炎』東日本ツアー第4週目

2019-06-15 13:23:40 | 全国巡回公演

『ジャンヌ・ダルク~ジャンヌと炎』の関東・東北・信越ツアー4週目は 

6月3日(月)  東京都 海城中学高等学校  小金井宮地楽器ホ-ル

     4日(火)  東京都 都立八王子東高等学校  ひの煉瓦ホール
                                                    (日野市民会館)大ホール

     5日(水)  福島県 県立葵高等学校  會津風雅堂 

でした。

海城高等学校 2年生

ご担当の先生の合図により、盛大な拍手に包まれて開演しました。


320名余の男子生徒の真剣な眼差しが舞台上に注がれていきます。その眼差しに呼応するように、芝居も緊迫感を増していきます。
この2時間を共につくってくれた彼らひとりひとりの眼差しの向こうに、何が刻まれたのでしょうか。
計り知れない可能性が広がっていることでしょう。

終演後、劇場をあとにする皆さんをお見送りしました。それぞれ笑みを湛えていたのが嬉しかったです。

海城中学高校は、私たちの拠点劇場レパートリーシアターKAZEの近くです。ぜひ、遊びにきてくださいね。 

学校のホームページには翌日、とてもすてきなコメントが書かれていました。一部を紹介させていただきます。
「約2時間の本作を観劇して痛感させられたことは、この演劇集団のパフォーマンスが観劇者の五感を刺激する、それゆえに、物を考えさせられる、否、考えざるを得ないといった状況に、いつの間にやら陥っているということです」。


八王子東高等学校

会場いっぱいの生徒さんが、自由でのびのびとした雰囲気で迎えてくれました。

 

開演中も、表情豊かに反応を示してくれて、とても濃密な時間を共にしました。

ここでちょっと…… 珍しいショットが撮れたのでご紹介します。クライマックスのジャンヌが火刑される場面。舞台の袖から覗いてみると、こんな感じです。
上下から赤いスポットライトで照らし出し、スタッフが舞台奥からスモークマシンで煙を出し、送風機で風向を調整し、また、別のスタッフがドレスの裾を掴んで揺らして臨場感をつくり出しています。

脚本・ストーリー・演出・俳優・舞台美術・音楽・衣裳・照明・音響などなど、多くの人の手によってつくられる舞台、その価値を最後につくり出すのが観客の皆さんです。
カーテンコールでジャンヌ役の白根が挨拶したように、客席に座ったひとりひとりの心の中に、驚きや疑問、または怒り、喜び、といった発見があってくれたら、何かの折に思い出してくれたら、と願っています。


福島県立 葵高等学校

3年前に『ヘレン・ケラー ~ひびき合うものたち』を上演した学校です。
担当の先生の合図により、元気な拍手で迎えてくれました。

上演中、客席の集中力がひしひしと伝わってきました。
終演後には、お礼の言葉と花束をいただきました。ごめんなさい、正確に覚えていないのですが、
「ジャンヌの誠実な姿が印象に残りました。これからの自分の生き方への刺激になりました」といった言葉で、とても嬉しく感じました。
校長先生も、心のこもったとても良いコメントで……と学校のホームページの校長blogに書いていらっしゃいます。
校長先生のblog、とてもすてきなメッセージです。ありがとうございます。

 演劇部と有志の皆さんとで、舞台裏見学と座談会が行われました。

舞台の仕組みや、職業としての演劇人についてなど、さまざまな話題で盛り上がったようです。
多感な時期に観ていただいたこの舞台、経験が、皆さんの中で芽吹いてくれますように。

今週はこの3ステージでしたが、『ジャンヌ・ダルク』春のツアーはまだまだ続きます。
客席との出会いの一瞬を逃さないよう、いつも心がけていきたいと思っています。

木村奈津子(ヨランド・ダラゴン/ユニコーン役ほか)

 

 

 


2019年 春 『ジャンヌ・ダルク~ジャンヌと炎』東日本ツアー第三週目

2019-06-07 06:51:39 | 全国巡回公演

『ジャンヌ・ダルク~ジャンヌと炎』の関東・東北・信越ツアー。

今週は

 

5月27日(月)  長野原高校・群馬県  同校体育館

        28日(火)  伊那西高校・長野県  同校講堂

        29日(水)  開智中学校・埼玉県  春日部市民文化会館

        30日(木)  町田工業高校・東京都  麻生市民館

        31日(金)  野田村教育委員会・岩手県  野田村体育館

 

での公演でした。

 

長野原高校

3年前の「ヘレン・ケラー」以来、3回目の風の公演でした。

前日の舞台設営には、担当の先生がお手伝いをしてくれました。真夏日の気温に皆汗だくになって舞台をつくりました。先生も組み上がった舞台を見て、「明日が楽しみですね。」と期待を込めていました。

当日の午前中には、各学年ごとに舞台裏見学が行われました。衣装や小道具を見たり、舞台に上がったりしながら「これは何だろう。」とか、「こんなにいろいろ使うんだ。」など、これから始まる舞台への想像をふくらませているようでした。 

本番は、暑い体育館ではありましたが、その暑さに負けず一生懸命に舞台に視線を注いでくれました。全校生徒100人程の客席は、まさにひとりひとりの表情が感じられる贅沢な公演となりました。

公演後にはその場で、全校生徒との座談会が開かれました。

「演劇を続けていて、一番楽しいことは何ですか?」

「この舞台をつくるのにどれくらいの時間がかかったんですか?」

「好きなセリフを言ってください(笑)」

など、多くの質問が出て、和やかで楽しい時間となりました。 

その後の舞台撤去には有志の生徒の皆さんがお手伝いをしてくれました。

「やれてよかったです。なかなか本格的な演劇に触れる機会のない生徒たちにとって、今日はとてもいい経験になったと思います。」と、公演後に担当の先生が話してくださいました。

あの日の公演が、彼らにとっての大切な時間になってくれたらと思います。

 

伊那西高校

7年ぶり、2回目の風の上演でした。

仏教系の女子校である学校の講堂で公演を行いました。

演劇を楽しみながらも、視線は真剣そのもの。彼女たちそれぞれのなかに、何かを感じながら見ているという印象の客席でした。

カーテンコールでは、「ジャンヌのように強くありたいと思いました。」という心のこもった挨拶をもらいました。

終演後には、舞台裏見学が行われました。

「興味のある生徒は舞台にあがって来てください。」と先生が呼びかけると、あっという間に舞台はたくさんの生徒でいっぱいになりました。

小道具や衣装を身につけたり、自分の感じたことをうれしそうに劇団員に話してくれたりと、楽しい時間を過ごしてくれたのではないでしょうか。

担当の先生も「こんなに集まるとは思いませんでした。きっと、いろいろと感じるものがあったんでしょうね。」と驚かれていました。

 

舞台撤去のお手伝いには、演劇クラブをはじめ、有志の生徒の皆さんが参加してくれました。

お互いに声を掛け合い、元気にお手伝いをしてくれました。ありがとうございました。

 

開智中学校

2年に一度風の公演をとりあげてくれており、今回で8回目の上演となりました。

中学校1、2年生への公演で、私たちも今年の生徒のみなさんはどんな子たちだろうと楽しみにしていました。

プロローグが始まると客席は大盛り上がり。子どもたちのエネルギーを感じました。

物語が進むにつれて熱気は、集中に変わり、カーテンコールでは大きな拍手が起こりました。

  

公演後には舞台裏見学と座談会を行いました。

学校行事で演劇発表をしていることもあってか、舞台装置や衣装など細かいところにまで目を向けて見学、質問をしていました。

彼らの「見る力、感じる力」の豊かさを感じる公演でした。

 

町田工業高校

風の公演は初めてとなる学校です。担当の先生は、何度か風の拠点劇場レパートリーシアターKAZEに足を運んでくれ、今回の公演が実現しました。

校長先生の「照明や音響、舞台装置など今、皆さんが学んでいることは、芸術という表現にも活かされているところがあります。是非楽しんでください。」という力強い挨拶のなか開演。

舞台を見つめるしっかりとした眼差しが、舞台を支えてくれていました。

公演後には、希望者が参加しての舞台裏見学と座談会が行われました。

予定よりも多くの生徒の皆さんが参加してくれました。生徒に混じって先生方も興味津々に見学をしていました。

担当の先生もそんな姿を見ながら嬉しそうな表情をされていました。

今回の経験が、彼らのこれからの力になってくれたらと思います。

 

 

野田村教育委員会

野田村教育委員会主催の芸術鑑賞会は、2010年の「Touch」の公演から3年に1度風を上演してくださっています。今回で4回目を数えました。

朝から教育委員会の皆さんが設営を手伝ってくださいました。

会場となった体育館の外からは、入場開始を今か今かと待ちわびる声が。

野田小学校、野田中学校、久慈工業高校、地域の方々と幅広い世代の皆さんが観劇をしてくれました。

ときに拍手をし、笑い、客席にいるひとりひとりが楽しんで見てくれていました。

演劇は地域や世代を越えて響いていくものだということをあらためて感じる公演となりました。

公演後には、教育委員会の呼びかけで舞台裏見学が行われました。

小学生から大人まで、たくさんの方が参加してくれ、とても盛り上がりました。

教育委員会の担当の方も「やってよかった!」と公演の成功を実感してくださっていました。

その後の舞台撤去も、教育委員会の方々が手伝ってくださいました。ありがとうございました。

またお会いできることを願っています。

 

来週からは6月になります。梅雨のジメジメなど吹き飛ばす勢いで、ジャンヌの旅は続いていきます。

 

伝令・死刑執行人役:佐藤勇太 


2019年春『ヘレン・ケラー ひびき合うものたち』西日本・九州ツアー【3週目】

2019-06-04 19:52:49 | 全国巡回公演

5月26日(日)パティオ池鯉鮒主催事業(愛知県知立市)一般公演
5月27日(月)出石高等学校(兵庫県)  同校体育館
5月28日(火)高知国際中学校・高知南中学校(高知県)  高知西高校体育館
5月29日(水)総社南高等学校(岡山県)  総社市民会館
5月31日(金)同志社中学校(京都府)  大津市民会館
 
 
 
パティオ池鯉鮒 主催事業 バリアフリー公演
 
2年前にパティオ池鯉鮒で知立高校の公演を行ったことをキッカケに、会館の戸谷田さんを通じて「手をつなぐ育成会(リングC)」──あらゆる障がいを持った人の家族たちが繋がっていくことを目的としています── 知立市社会福祉協議会の人たちとの繋がりが生まれ、会館と地域と劇団とが一緒に力を合わせて実現した公演です。
打ち合わせの際に実行委員のメンバーから「風とでなければこんなことはできないです」と何度も言われました。すべてのお客様が一緒にいられるようにしたいという劇団の姿勢を信頼してくれての言葉でした。
そして運良く昨年から〈バリアフリー演劇研究会〉に風が参加し、障がいのある人も一緒に楽しんでもらえる『ヘレン・ケラー』の舞台づくりが始まり、2月に東京で公演しました。会館の芹澤さんがこの公演を見に来たことも知立市でバリアフリー公演を実現するための大きな後押しとなりました。舞台手話通訳、字幕、音声ガイドという3つのサポートを一つの舞台の中に生かし、尚且つ芝居がより見えてくる演出。本当に信頼できる人たちに支えられて創られてきた公演です。
 


 
開会にあたり、知立市長の林さんと知立市聴覚障害者協会会長の中嶋さんが手話を使って挨拶をされました。
この日パティオ池鯉鮒にご来場いただいたお客様は盲、聾の人、車椅子で来られた人、子どもたちから大人まで様々な人がいました。公演前の舞台見学や舞台説明を含め、『ヘレン・ケラー』の公演を楽しもうとする一人一人の存在を強く感じました。公演後のお客様からの言葉や笑顔に大きな手ごたえを感じていると、主催者や実行委員の皆さんと喜び合うことができました。今回の公演での出会いがさらに人との繋がりを生み、演劇を通して地域の人たちの関係がより豊かになっていくことを願っています。
 
 
 
 
 
 
 
 

 

出石高等学校

土日の知立市での公演を終えて、ノンストップで3週目が始まりました。
のどかで街並みの美しい城下町にある、生徒数270人程の学校です。
こちらの学校では毎年2年生が文化祭で演劇発表をするのが恒例でしたが、今年からは1年生もクラス劇を行うことになりました。「それで今回は本格的な演劇鑑賞をやりたかったんです。」と担当の先生。
 
 
自分たちもこれから劇を作るんだ、という緊張感を持って観劇した1、2年生、昨年の経験を思い出しながら観劇した3年生も多かったようです。「演劇が好きで、卒業後も続けていくにはどうしたらいいでしょう?」とこれからの生き方を相談してくれる生徒さんもいました。
公演後には1、2年生合わせて4クラスの生徒の皆さんが舞台見学を行いました。
 
 
 
片付けには運動部、ボランティア部、生徒会、有志の生徒さんが参加してくれました。本当に助かりました、ありがとうございます!
 




 
皆さんにとっても良い経験になっていれば嬉しいです。
 
 
 
 
 
高知国際中学校・高知南中学校
 
 
今年2月に東京でのバリアフリー演劇公演を見に来られた校長先生が、ぜひうちの学校に風を呼びたいと、企画して下さった公演です。国際バカロレア教育(IB)候補校として注目されている高知国際中学・高校。(今は中学1.2年生のみ)
哲学を学んだり、演劇づくりに力を入れたり、一人ひとりの違いを認め合いながら関係を築き学んでいくことを大事にした学校だと感じました。今後は高知国際中学・高校として1つの学校になる予定の高知南中学校を招いて、交流を兼ねた鑑賞行事を行いました。
開場すると元気いっぱいにはしゃいでいる生徒さんたちの様子が舞台裏まで聞こえてきました。公演が始まると好奇心溢れる眼差しを向けてくれる生徒さんたち。
 






 
終演後には短い時間でしたが、舞台見学や照明・音響の講習会を行い、生徒さんたちは劇団のメンバーに積極的に質問していました。自分たちの演劇発表に向けてとても熱心に取り組んでいるのですね!
 


 
その後南中学校の皆さんをお見送りしてから、国際中学校の皆さんが荷物運びを手伝ってくれました。とても助かりました。ありがとうございます!
 



これから11月の文化祭まで、劇団員が月に一度高知国際中学校へ伺い、演劇づくりの過程を見せていただきます。
生徒さん一人ひとりのどんな姿を見られるか、力を合わせて何を創り出せるか、今からとても楽しみです!
 
 
 
 
総社南高等学校
 
創立35年目の開校記念行事での公演でした。
演劇部の皆さんが午前中の仕込みの時間から会場に来て参加してくれました。
 
 
 
音響卓を操作したり、舞台の仕組みや衣装を見て回ったり、
 


 
照明の当たり合わせを手伝ったりしました。すっかり劇団員と打ち解けて、いよいよ本番です!
 
開会式では放送部の生徒さんが司会を務め、校長先生の手話を使ったお話と、生徒会長の堂々とした挨拶がありました。
幅の広い客席に2階席までいっぱい!一番端の人まで大事にしたい、というこちらの想いをしっかり受け止めて呼応してくれる学校の皆さん。
 
公演後の舞台見学と座談会でも一人ひとりが熱心に気持ちを伝えてくれたり、質問をする姿が素敵でした!


 
 
 
 
 
同志社中学校
 
こちらは3年前にジャンヌ・ダルクを公演している学校です。クラスで演劇発表を行うため、毎年演劇鑑賞にも力を入れています。風の次の作品をまた呼ぼうと先生方が毎年『ヘレン・ケラー』の舞台を下見に来ていました。
京都市内の学校から1時間かけて、琵琶湖のほとりにある大津市民会館へ学校の皆さんが集まりました。
 
生徒の皆さんは開演前から大盛り上がり!自由でのびのびした校風が感じられます。
公演が始まると出来事の一つ一つを敏感に受け取って反応する生徒さんたち。私たちは稽古場で演出の浅野から「描く(書く)ように演じてみろ」と言われます。一回一回の客席の人たちがいて、彼らの感覚に出会って、その場で描きたくなる小さな瞬間を毎日楽しんでいます。
そんなことを強く感じられる公演でした。
 




 
公演後には舞台見学、そして脚本係の生徒さんたちと座談会を行いました。
クラスの中心となって皆の意見を聞きながら作品の内容を決めていく係の生徒さんたち。一番大変なのはクラスメイトの意欲を引き出していくことだと言います。アニー・サリバン役の渋谷が生徒さんたちの相談に応えました。
演劇発表は京都のロームシアターで大々的に行われるとのこと。皆さんにとって良い経験になりますように!
 
 
 
 
 
今週で5月も終わりです。学校公演で重ねてきたことを持って週末に一般公演を行い、そこで出会い、刺激を受け、また学校の公演がより生徒さんの心を生き生きと引き出せる場になるよう循環をつくれた良い旅の始まりとなりました。
ここから、新たに旅を創っていきましょう!
 
文:稲葉 礼恵(ヘレン・ケラー役)