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天空を旅する その2 ( 扇沢駅からトロリーバスに乗る  )

2014-09-08 07:10:34 | 不思議紀行
 だんなさんと息子の夏休みが終わり、意外と涼しい日が続いた8月の終わり頃、会社から帰ってきただんなさんが、
「○○(私のこと)の誕生日の日にお休みが取れそうだよ~。」
と言いました。
「えっ? 本当?」
と半信半疑の私に
「どこかに行く?」
と本気ぶりをアピールするだんなさん・・・。
 あそこもここも・・・、あ~だこ~だ・・・。
行く先はなかなか決まらず・・・、ツアーなどを探してもちょうど良いのがなくて・・。
あれやこれや悩んだ末、昨年夏に途中まで計画するも手配の面倒さに無期限延期になっていた「立山・黒部アルペンルート」に再挑戦することにしました。(泊まってみたいと思っていたホテルに空きがあり、そのホテルのプランの中に「マイカープラン」というのをみつけたという単純な理由だったのですが・・・。)
 出発の日(私のお誕生日)が近づくにつれ、気になるのはお天気! 晴れや曇りの日が続く中で、予報は「雨」
「またか~!」
と思いつつ、大雨で乗り物が動かなかったら、お泊りすらも楽しめないなんて・・・、お天気に関係なくお泊りだけでも楽しめるところにすれば良かったかな?と後悔しきりの中、ついに当日の朝を迎えました。
 予報通りの雨、しかし、だんなさんと私は、早起きして、6:30出発、途中、何度かお休みして、扇沢駅に着いたのは10:30、車を預かって立山駅までお届けしてくださる業者の方に車をお願いして、11:00発の「トロリーバス」に乗ることにしました。


      

     

「関電トンネルトロリーバス」は、扇沢駅から黒部ダムまでの6.1kmを16分で走る、「立山・黒部アルペンルート」長野県側からの最初の乗り物です。昨年、開通から50周年を迎え、その間無事故だという優等生です。
「トロリーバス(通称トロバス)」は、バスと呼ばれていますが、実は、電車の仲間だそうです。道路の上をタイヤで走りますが、架線から動力を供給されるので、上部が線で繋がっています。電車と同じようにすれ違う時は、運転手さんがタブレットを手渡し、関電トンネルの中には、一般の鉄道路線で見る路線標識や勾配標もあります。なんといっても長いトンネル内に排気ガスが充満せずクリーンな優れものの「トロバス」なのです。


     
     初めて乗る「トロリーバス」  楽しみ~。


     
     「くろにょん」も描かれた「トロリーバス」 くろよんダムにちなんで、サイドには4本の黒い線が描かれています。

 トンネルの中には、くろよん建設の最大の難関だった「破砕帯」(岩盤の中で岩が細かく割れて地下水を溜め込んだ軟弱な地層)の始点と終点に青い看板が設置されています。その距離は、80m、摂氏4℃という冷たい地下水と土砂が毎秒660リットルも吹き出し、突破するのに7ヶ月を要したとのことです。
                  
 
                                                         つづく