パソコン関係の本を買いたいだんなさんとコミックを買いたい娘にくっついて、本屋さんに行きました。
特に欲しい本も無かったので、ポヨ~ンと背表紙を見て回っていたら、なんとなく背表紙が光って見えて・・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/a6/6a847f1b5974848fed07cbb288b8ad49.jpg)
白洲正子 祈りの道
日本人にとって神とは? 仏とは?
『西国巡礼』『かくれ里』『大江山河抄』『十一面観音巡礼』・・・・・
数々の名作随筆に綴られた紀行文を道標に祖母・正子の足跡を辿り、彼女が説いた日本人の信仰を、いま、改めて問い直す。(帯の説明文より)
白洲氏の本は、以前何冊か図書館でお借りして読んだことがありますが、この本は、お孫さんが白洲市氏の書かれた文章を引用しつつわかりやすく系統立てて説明してくれています。少し羨ましくなるくらい、実物の写真が載っています。
前出の本の写真でもお分かりのように、大好きな”狛犬”も登場しています。本文にも”天野丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)”の木造(たぶん?)の狛犬も載っています。
先日、たまたまテレビでこの狛犬が・・・。
生誕100年 特別展
白洲正子
神と仏、自然への祈り
2010年3月19~5月8日 世田谷美術館
帯の裏を見たら、こんな企画が載っていました。狛犬たちも実際に見ることができるようです。早速大騒ぎで、だんなさんに連れて行ってくれるようにお願いしました。やった~!
でもね、少し迷ってしまうのです。
私が白洲氏に心惹かれたのは、”やはり野におけ蓮華草”みたいな考え方をするところでした。地元の方々が小さなお堂で、遥か昔から大切にしてきた木の仏像に、空や風や大地の囁きを聞きながら、野の道をてくてく歩いて会いに行く。ひっそりと、でも確かに、とてつもなく大きな何かと真摯に向かい合う姿勢みたいなものに惹かれました。
だから、美術館で、一挙に見てしまうなんて、なんだかもったいなくて、いいのかな?みたいな感じなのです。
「強いことは必ずしも強くはない。か弱く、はかないものには、それなりの辛抱強さと、物事に耐える力を神さまは授けて下さる。思想とか理念とか呼ばれるものを、それとは程遠いあいまいな日本語を用いて、たどたどしい文章で書くことを私は少しも恥じていない。」 (白洲正子 「両性具有の美」より)
写真大好き、書くこと大好きと思っています。文字の持つ大きな力も大変なことが起きたときの言葉の無力さも感じます。
これからも、書き続けたい。