サンクチュアリ

美味しい物・綺麗なもの・楽しい事

待ち時間の楽しみ ( 手打ちそば いしどう )

2014-08-31 07:36:05 | 蕎麦好き
 だんなさんはお休み、息子はお仕事という土曜日、ちょこっとお出かけを兼ねて、お気に入りのお蕎麦屋さんへ行きました。
11:30に予約して出かけたのですが、道が混んでいて・・・。私たちがお店に着いた時には、もう満席でした。
待っている間に、お庭のお花や大きな蜘蛛、空の雲など見ていました。

     

             

     

 このお店は、山の匂いのする場所にあります。(・・・といっても山の中にポツンとあるわけではなく・・・)
開店と同時に入ったお客様が帰り始め、私たちもようやくお席に着き、8月のランチを頂きました。


     
     塩そば(もり汁もあり)、そば寿司・そば焼きみそ、そば米ぞうすい、塩アイス(完売につき黒蜜黄粉と柚子シャーベット)

 このお蕎麦屋さんは、家からは1時間位かかり、お出かけの気分も味わえるし、お店の方も優しいし・・・。もちろん!お蕎麦も美味しいです。ご馳走様でした。(そしてお約束の時間に着けなくてごめんなさい。)


  お店紹介  手打ちそば  いしどう   三島市沢地 251-3
                           ℡ 080-5294-1951
                           11:00~15:00
                           18:00~ (夜は予約のみ)
                       定休日 火曜日


 他の月のランチを見てみた~い!という方は、左のカテゴリーの中の「蕎麦好き」を見てね。(何度も伺っているので・・・。)

 
 

夏休み、気まぐれ旅行 その13 ( 中尊寺 2 )

2014-08-30 09:01:30 | 不思議紀行
 「大伽藍」だったことを実感しながら、「讃衡蔵(さんこうぞう)」に着きました。ここで「讃衡蔵(さんこうぞう)」(宝物殿)と「金色堂」を見学できるチケットを購入しました。


     
     三千点をこえる国宝・重要文化財を収蔵している「讃衡蔵(さんこうぞう)」

 たくさんのお宝を拝見した後、いよいよ「金色堂」に向かいます。


     
     国宝 「金色堂」を覆う「新覆堂」

『   金色堂(こんじきどう)   国宝 

 天治元年(1124)の造立で現存する唯一の創建遺構です。御本尊は、阿弥陀如来、脇侍に観音・勢至(せいし)菩薩、さらに六体の地蔵菩薩と持国天・増長天が本尊を取り巻いています。堂全体を金箔で覆い、皆金色(かいこんじき)の極楽浄土を現世に表しています。 内陣は、螺鈿細工・蒔絵などの漆工芸や精緻な彫金で荘厳され、平安仏教美術の最高峰をなしています。
 中央の須弥壇の内に初代清衡公、向かって左の檀に二代基衡公、右の檀に三代秀衡公のご遺体と四代泰衡公の首級が納められています。』 (中尊寺パンフレットより)

 内部は写真などの撮影不可なので、残念ながら写真はありません。「金色堂」は、厚そうなガラスで覆われ、その周りをコンクリート製のお堂(昭和43年建立)で護られています。
キンキラの迫力に圧倒されながらも、細かい螺鈿細工の美しさには、心惹かれるものがありました。厚いガラスで隔てられているので、空気で感じることもできなかったのがとても残念でした。


     
     国内最古の保安三年(1122)の棟札が伝えられる、創建時の古材を使って再建された「経蔵」


     
     木の根の道を上がったところにある「弁財天堂」


     
     「おくのほそ道」の中でこの地に立ち寄った芭蕉の像


     
     正応元年(1288)建造、青森ヒバ造り、重厚な「旧覆堂」内部


     
     「釈迦堂」

     
     鮮やかな赤い鳥居の「白山神社」


     
     多くの文化財を守る消防施設が境内にありました。

 桜の木も紅葉の木もたくさんあり、春の桜も秋の紅葉もその美しさが目に浮かぶようでした。
早い時間だったので、人も少なく、ゆっくり見学することができました。写真やテレビなどで見る「金色堂」から圧倒的な力を感じていましたが、実際に境内を歩き、「金色堂」を見ると、とても厳かで静かな気持ちになりました。それにしてもその技術力は、素晴らしいです。
 駐車場に戻ると、長蛇の列ができていました。(台風が近づいてきているのに・・・。)


  お寺紹介   関山 中尊寺  岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関 202
                      ☎ 0191-46-2211 

夏休み、気まぐれ旅行 その12 ( 中尊寺 1 )

2014-08-29 21:53:48 | 不思議紀行
 さて、夏休みの気まぐれ旅行、3日目、のろのろ台風が近づいてきているのを気にしつつ、早めにホテルを出て中尊寺に向かいました。

『   中尊寺

 天台宗東北大本山。850年、慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)の開山。12世紀初め奥州藤原氏初代清衡公が前9年・後3年の合戦で亡くなった命の平等に供養し、仏国土を建設するため大伽藍を造営しました。惜しくも14世紀に堂塔の多くは焼失しましたが、金色堂始め三千余点の国宝・重要文化財を伝える平安仏教美術の宝庫です。
 「平泉ー仏国土(浄土)を表す建築建築・庭園及び考古学的遺跡群ー」としてユネスコの世界文化遺産に登録されています。』 (中尊寺パンフレットより)


     
     朝早いので、駐車場もすんなり、ご近所の方が境内のお掃除をなさっていました。


     
     樹齢300~400年の杉並木の中を上がっていきます。


     
     月見坂途中のお地蔵様 赤い涎掛けが鮮やか


     
     鬱蒼とした木立に囲まれた「八幡堂」


     
     壊れた鳥居が置かれている弁慶堂へ向かう道


          
          新しげな狛犬はお護りする、文政9年再建、桃山式総ケヤキ造りの「弁慶堂」


          
          強い弁慶にあやかってか? 「勝」の文字の絵馬が奉納されています。


          
          御守護の雷神塔


     
     弁慶堂から眼下を望む


     
     木々に囲まれた「薬師堂」


     
     静寂に包まれた「観音堂」


     
     中尊寺の根本道場「本堂」

 内陣には伝教大師最澄以来千二百年の間受け継がれる「不滅の法灯」が灯されているそうです。


     
     お地蔵様が見守る「不動堂」 中尊寺唯一の祈祷道場


     
     目の神様「峯薬師堂」

          
          たくさんの「め」の絵馬が奉納されていました。


     
     しっとりと「大日堂」


     
     小高い丘の上に立つ、康永2年(1343)に金色堂別当頼栄の発願により鋳造された「梵鐘」
     

     
     幟旗の奉納された「阿弥陀堂」


 木々に囲まれた大きな森の中を歩いているよう・・・。小雨が降り始め、しっとりと静かな参拝となりました。

                                                      つづく


     


     

         


とうとう・・・。

2014-08-28 16:12:00 | 好きな本
 とうとう大好きな澪ちゃんのお話が終わってしまいました・・・。


     
     高田 郁氏の「みをつくし料理帖シリーズ」最終巻「天(そら)の梯(かけはし)」


 この本が出ることをとても楽しみにしていましたが、今回が最終巻だと前作に書かれていたので、そろそろかなと秋田旅行の初日に本屋さんで探してみるも見当たらず・・・、何となくほっとしたのを覚えています。旅行から帰ってきて地元の本屋さんに並んでいるのを見たときには、あ~完結してしまった・・・と読む前から哀しいような嬉しいような気持ちを味わいました。
「雲外蒼天」 思った通りの終わり(始まりなのかな?)でした。
巻末の料理番付け、「つる家」は、もちろん、よく見ると「真帆屋」の「新琥珀寒」の文字もあります。
毎日のお料理を大切に作って行きたいと思わせてくれる大好きな本です。

夏休み、気まぐれ旅行 その11 ( 八郎潟 )

2014-08-27 07:13:43 | 不思議紀行
 さてお腹もいっぱいになった私たちは、食堂の御主人と奥様に教えて頂いた「寒風山」に向かいました。


『   寒風山
 
 男鹿半島の真ん中にある標高355mの山で頂上には回転式の展望台があります。周りにはさえぎるものが何もないため日本海の奥には鳥海山まで見渡せます。』

『   大潟村

 八郎潟は琵琶湖に次日本で二番目に広い湖でした。そこでは「八郎太郎」という龍になった主が住んでいるという伝説があるなど神秘的な歴史があります。
ところが昭和32年に農業地の拡大のためその湖を干拓し農地にするという国家プロジェクトが始まり、20年、900億円をかけて現在のような土地が出来上がりました。今ではお米の生産地だけではなく、メロンやりんごの産地としても有名になりました。』(秋田観光ガイド 秋田の車窓からより)


     

          

               
               どこまでもどこまでも田んぼが続きます。


     
     区画整理されたとても美しい田んぼ


     
     ぐるっと360度見渡せる展望台


     
     緑に覆われた寒風山


     
     男鹿の町も一望


 その名前通り、強い風が吹いていました。(冬だったら本当に寒風が吹き荒れるのでしょう。)
曇り空の下、どこまでも続く田んぼは豊かさを感じさせてくれました。実りの季節には、一面黄金色に輝くことでしょう。
だんなさんが見たかった風景は、どこまでもどこまでも青く続いていました。



     
     寒風山の麓、平面の田んぼです。


     
     八郎潟防潮水門


 この日は、3日目(平泉の中尊寺・毛越寺などに行く予定)のことを考えて、秋田道・東北自動車道を一関まで戻ってお泊りです。
秋田道に入ると雨が降り出しました。車の中での話題は・・・、来る時から気になっていた「動物注意」の看板のことでした。
助手席の私は、一般道では、素敵なレストランや美味しいそうなお菓子のお店、古い建物など、あれやこれや見つけては、大騒ぎなのですが、高速道路では、そうもいかないので、「動物注意」の看板などを見ながら、
「鹿に注意だって!」
とか
「子連れの猿がいるらしいよ。」
などと、だんなさんに注意してもらおうと騒ぐのですが、秋田道では、初めて見る動物の看板に???

 
     
     この動物は何?

 
     
     四足なのはわかるけれど・・・?


 「カモシカかな?」
と言うだんなさんに
「カモシカってこんなんだったけ??? 本当???」
と強く聞き返すと、他に思い浮かぶ動物がいなかったのか?
「秋田だから秋田犬? 野生化してるのかな?」
とだんなさん。そんなわけないでしょ!
ホテルについてから、iPadで調べたら、やはりだんなさんが最初に言った通り「カモシカ」でした。しかし同じように「秋田犬?」と思った方もいて、二人で大笑いでした。
 だんなさんの夏休みの終わりのころに、二人で三峯神社に行ったのですが、その時通った道で親子の「カモシカ」に遭遇しました。(写真は、焦ってしまって、ぼけてしまっていますが・・・。)

      
     これは、子供、おかあさん(おとうさんかも?)は先に逃げてしまいました。

 「動物注意の看板、なかったのにね~。」
と興奮気味のだんなさんと私でした。(あの看板の絵に似ていなくもないかな?)


                                                     つづく

夏休み、気まぐれ旅行 その10 ( しょっつる焼きそば )

2014-08-26 07:12:16 | ランチ
 さて、そろそろお昼の時間です。今回は、その土地の名物を食べようと思っていたので、「男鹿半島の新名物」と雑誌に載っていた「男鹿しょっつる焼きそば」を頂くことにしました。
「男鹿しょっつる焼きそば」は男鹿の特産の「しょっつる」(ハタハタという魚を原料にした魚醤)をベースに、塩か醤油味のたれと粉末ワカメと昆布出汁入りの麺を使った焼きそばで、お店によって具材などは違うとか・・・。


     
     JR船越駅の近く「はちりゅう食堂」 素朴な地元の食堂といった感じです。


     
     お店の中にも小さな幟が立っています。 なまはげも絵にすると可愛い!


     
     半熟の目玉焼きがのった「しょっつる焼きそば」

 富士宮焼きそばのシャキっとした麺に慣れているので、何となくふにゃという感じでしたが、バターの香りがして、しょっつるに馴染みのない私たちにも美味しく頂くことができました。ご馳走様でした。
この食堂のメニューはバラエティに富んでいて、ウナギとかもあり、何故か浜名湖産と書いてあって、???と思っていたのですが、御主人とお話しして、謎が解けました。なあんと御主人は浜松出身だそうです。
私たちが、「五社堂」と「八郎潟」を見に来たとお話しすると、
「八郎潟は、寒風山の上から見ると良いですよ。」
と御主人と奥様が「寒風山」への行き方も教えてくださいました。



  お店紹介   はちりゅう食堂  秋田県男鹿市船越狐森 47-4
                       ☎ 0185-35-3768


                                                         つづく

ちょこっとドライブ (涼を求めて・・・)

2014-08-25 07:18:04 | 富士の国 悠々紀行
 まだまだ新入社員の息子は、研修中! お休みもだんなさんとはなかなか合わなくて、私は気忙しい毎日を送っています。
息子のお昼ご飯や早い夕食など、時間もだんなさんとは合わない日が多くなってしまい、なにやら食堂のおばちゃん状態が続いています。
楽しみにしているだんなさんとのお出かけもままならず・・・。昨日はお天気も良かったので、午前中に夕食の支度を済ませて、お昼ご飯の後、ちょこっとドライブに出かけました。


     
     久しぶりの富士山です。(田貫湖より)


     
     田んぼと富士山(陣馬の滝への道より)


 まだ夏休みなので、混んでるかな?とも思ったのですが・・・。たくさん停められるようになった駐車場ですが、他県のナンバーの車も多く、ほぼ満車状態でした。たまたま空いたところに車を停めることができました。


     
     水量がすごい! 人もたくさん!


     
     迫力の滝壺


     
     みなさん、とても楽しそう・・・。


 駐車場から滝に向かう道あたりからもう涼しくて、とてもいい気持ちでした。
帰り道、「ミルクランド」に寄りました。


      

      

     
     一昨日に続いて、フレンドリィな動物たちと遊びました。


     
     もちろんジェラード(三ヶ日みかん味)も頂きました。

 写真には写っていなくて残念ですが、このジェラードの中には、本物のみかんも入っていて、とても美味しかったです。ご馳走様でした。
リフレッシュ完了! さあ、今週も頑張ります。

オラッチェ王国 出張所?

2014-08-24 07:15:12 | 生き物紀行
 だんなさんとちょこっと買い物に出かけた帰り道、「コリドーフジ」の駐車場の一角に山羊さんたちの姿を発見?
お昼ご飯のあと、夜のデザートを買うというのを口実に「コリドーフジ」に行きました。


      

     
     メンバーは3人+係りの方2名

 ただ展示しているだけとは思わなかったけれど、まさかコリドーフジの駐車場で「人参とトウモロコシの葉っぱ」(¥100で購入)をあげることができるとは・・・。食いしん坊な山羊さん、とても他人とは思えない私でした。
コリドーフジでは、モロゾフのゼリーとオラッチェ王国のヨーグルトドリンク(ゆず味)を買ってきました。
 しかし外の囲いの近くには係りの方が2名もいらっしゃるのに、オラッチェ王国の特設コーナーにはどなたもいらっしゃらなくて・・・。のんびりした雰囲気に思わずプップー。それにしても可愛かったなあ~。

夏休み、気まぐれ旅行 その9 ( ゴジラ岩とババヘラ(バラ)アイス )

2014-08-23 07:07:19 | 美味しいもの
 「五社堂」からの戻り道、来るときに気になった「ゴジラ岩」を見ていくことにしました。


     
     「ゴリラ岩」と勘違いしていたので、これかな?と・・・。


     
     解説の方がついてのツアーの方々(何故か?男性ばかり)がいました。奥に見えるのが「ゴジラ岩」


     
     背中あたりのボコボコがリアルな「ゴジラ岩」


     
     手前の人と比べると・・・、大きいね~。


     
     先ほどのツアーの方々は熱心に説明を聞いています。

 海岸の砂地に車を停めたので、ドキドキしながら道路に戻りました。
そしてやはり「五社堂」に向かう時に、気になっていた「ババヘラアイス」を頂くことにしました。

     
     海水浴場になっている海岸沿いの駐車場の脇で営業中!


     
     平たいヘラで、シャーベットのようなアイスを盛り付けてくれます。


     
     バラのよう・・・、綺麗!


     
     小さい子供たちも楽しめそうな海を眺めながら頂きました。

 お味は、砂糖水をシャーベットにしたような感じでしたが、さっぱりと素朴で美味しかったです。なんといっても、見た目が可愛らしくて・・・。参った!


                                                      つづく

夏休み、気まぐれ旅行 その8 ( 赤神神社 五社堂 )

2014-08-22 07:12:05 | 不思議紀行
 以前、雑誌でこの「五社堂」の写真を見ました。いつか必ず行ってみたいと思いながらも、静岡からは遥か遠い秋田、男鹿半島の地。
だんなさんが秋田出身の会社の方とお昼ご飯でご一緒することが何度かあり、今年の夏の旅行は「秋田」それも「八郎潟」を見たいと言い出した時、
「え~っ? 遠い! 田んぼが見たいの?」
と不満の声を漏らしつつ、地図を見た途端、ころっと態度を変え、行く気満々になった私でした。車で行くと張り切るだんなさんでしたが、私が調べたところ、静岡から秋田までは、高速道路を使っても9時間半ほどの道程です。運転手は、だんなさん一人ということで、一日目は秋田市内までたどり着くという計画を立てました。
 そして2日目、ついに「赤神神社 五社堂」の駐車場に到着しました。



     
     「登山道」の文字と杖の用意されていることに、少し不安な気持ちになる・・・。(行けるのだろうか?)

 しかし鳥居から15分の文字もあり、空模様を気にしつつ、歩き始めました。


          
          999段の石段を上がって行くようです。

『   赤神神社 五社堂

 鬼が積んだ999段

五社堂への石段には地元では有名な言い伝えがあります。
およそ2000年の昔、漢の武帝が5匹のコウモリを連れて男鹿にやってきました。コウモリは5匹の鬼に変わった。武帝は5匹の鬼たちを家来として使ったが、1年に一度正月を休みにさせました。鬼たちは大喜びして里へ降り、作物や家畜を奪って大暴れし、ついには里の娘までさらっていくようになりました。困った村人たちは、一夜で千段の石段を築くことができれば1年に1人ずつ娘を差しだすが、もしできない時には二度と里に降りてこない、という賭けをしました。鬼たちは精魂を尽くして積み上げあと一段!正に完成寸前、というところで「コケコッコー」と一番鶏の鳴き声。鬼たちはあきらめて、約束どおり山奥へと立ち去ったといわれています。
この鳥の鳴き声は、モノマネの上手な村人が石段完成を阻むために鳴き真似をしたとか、いつも鬼に馬鹿にされている天邪鬼が腹いせに鳴き真似をしたとか言われています。
鬼が来なくなって何か心寂しく感じた村人たちが、年に一度正月15日に鬼の真似をして村中を回り歩く様になったのが、あのナマハゲの始まりだと言われています。
鬼が積み上げた999段の石段を言い伝えを思い浮かべながら歩いてみてはいかがでしょう?

石段を完成させることのできなかった鬼は憤慨して千年杉の大木をひっこ抜き、逆さに立てたといわれています。五社堂の前庭に置かれてあるのが、それであると言われています。

鬼が築き上げたという999段の石段を登ると赤神神社五社堂が見えてきます。祀られているのは5匹のなまはげで、両親と子供3人だといいます。
赤神神社の赤神とは、前述の漢の武帝のことだと言われています。男鹿には赤神や鬼に関する言い伝えや神話が数多くあります。"男鹿の赤神と津軽の黒神のけんか"もその一つ
また、そばには覗いたものの余命をあらわすとされる「姿身の井戸」や「御手洗の池」などの不思議なスポットがあります。』(男鹿ナビより)

     
     歩き始めるとすぐに赤い鳥居が見えてきます。


          
          古そうな「宝篋印塔」


          
          江戸時代初期、狩野派の狩野定信によって描かれた本山門前から五社堂近辺の古地図「男鹿図屏風」の模写


 今はもうなくなってしまった多数の堂塔が、山のあちらこちらに描かれており、 往時の山岳信仰の隆盛が偲ばれます。
          


          
          平成17年7月に復元された「徐福塚」

『   徐福塚  

司馬遷によって書き表された中国で最も古い歴史書「史記」に、秦の始皇帝の名を受けた男が、童男童女数千人を乗せた船で海を渡り、不老不死の薬を探しに東方に向けて旅立ったとあります。
今から二千二百年前のことですが、その向かった先が日本であり、その命を受けた男が「徐福」だったと言われています。徐福は神薬(薬草)を求めてさまざま所を旅したためか、日本各地に徐福伝説が残されていますが、そのうちの一つが男鹿でした。
江戸時代の紀行家・菅江真澄は、男鹿の門前を訪ねたときの日記に、徐福塚(墓)を図絵と文章で記録しました。それには、「古、渤海及び鉄利の人一千百余人が吾国を慕い来て、出羽国に置き、衣食を給して還した、と続日本紀にある。その異国人の人たちがこの処に居った頃、武帝の廟或は大保田村の蘇武塚や、この徐福の塚など、その当時祭ったのかもしれぬ」と書かれています。
また、船越御役屋の役人だった鈴木重孝が書き残した男鹿の地誌「絹篩」にも「徐福塚」が記録されています。しかし、その徐福塚は道路工事などで失われてしまったのか、今では探しようもありません。
そこで、門前に伝わる徐福伝説を後世に伝えようと、真澄の図絵を参考に、この地に産する門前石で、徐福塚を復元しました。
門前部落会 徐福塚復元実行委員会』(案内看板より)          


          
          菅江真澄の記録に残る「徐福塚」(白丸印)


   
     
     宝物殿らしいが、赤神神社の参道にありながら仏教の法具のようなマークが入っているので、「長楽寺」のものかもしれません。


     
     緑のトンネルをくぐって鬼の作ったといわれている石段を上がって行きます。


      
     石段脇には石塔がたっています。


     
     不揃いに積み上げられた石段をのんびり上がります。


     
     二つ目の鳥居が見えてきました。


      
     ここには門や御堂があったようです。


     
     覗いた人の余命がわかるといわれている「姿見の井戸」

 もちろん私たちも・・・。まずだんなさんが覗いて
「はっきり見えた!」
とニコニコしながら、釣瓶を落として深さをみています・・・。水面はゆらゆら揺れて次に私が覗き込んでも姿は見えません。あ~あ・・・。しばらく待っているとかなり怒った顔の私が見えました。姿が映らなければ3年のうちに死んじゃうかも?って書いてあるのに・・・、ね~。     


     
     木々の間に「五社堂」が見えてきました。 


     
     左から「十禅師堂」「八王子堂」「赤神権現堂」「客人権現堂」「三の宮堂」

 『五棟とも格桁二間、梁間三間一重、正面入母屋造、背面切妻造、妻入、向拝一間、唐破風造、鉄板葺の建造である。』(案内看板より)

 中央の「赤神権現堂」だけが少し大きいのは、厨子(仏像などを納めるための棚)がある為らしい。


     
     長床跡  五つの社殿の前に一段下がって長い建物が建っていたのでしょうか?   


     
     一段上がって五社堂が立てられています。両脇の階段から上に上がれます。


     
     赤神権現堂内の厨子(室町時代後期)(国指定重要文化財)

 ここには、石造狛犬(県指定有形文化財)があるというので会うのを楽しみにしていたのですが、残念ながら見当たらず・・・。別の場所(宝物殿とか拝殿とか)にあるのでしょうか? 残念・・・。
八王子堂には、 木造十一面観音立像、木造聖観音立像(どちらも県指定有形文化財)、客人権現堂には、円空作の木造十一面観音立像(男鹿市指定有形文化財)が奉納されているそうです。(どれも見ることはできませんでした。)


     
     社務所では、参拝記念証を頂けるようになっていました。ガラスの向こうには、鬼が引っこ抜いた「千年杉」



  神社紹介   赤神神社 五社堂  秋田県男鹿市船川港門前本山門前字祓川35


 駐車場についてから、戻ってくるまで約1時間、雨に降られることなく、無事に戻ってくることができました。1月に山道を下ってくるときに足を怪我してしまい、それ以来、だんなさんも私も妙に慎重になっているので、普通より時間がかかっていると思いますが・・・。
残念ながら、円空の十一面観音立像にも石造りの狛犬にも会うことは叶わなかったけれど、お社が五つ、山の中に並んでいる様子は、壮観でした。なまはげのルーツがここだったとは・・・。


                                                     つづく