上村 孝樹さんからメールをいただきました。
大変示唆に富んでいるので、紹介させていただきます。
年間を通したIT経営講座も開催されていますね。
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ご無沙汰しております。
上村 孝樹です。
師走でお忙しくて大変のことと思いますが、新年までもうひと頑張りです。
サブプライムローンの破綻が引き金となり全世界が同時不況の波に巻き込まれまし
た。
これまでにない規模の金融債策が実施されつつありますが、一時的な効果はあって
も本質的な解決にはならないと考えます。
私が10年来、主張してきたことですが、実体経済が立ち行かなくなった真の原因
は、実は他のところにあるのです。
20世紀の象徴である成長経済が終焉し、非成長経済に突入しているにも関わら
ず、市場構造変革に対する対策を怠ってきたことが最大の原因です。
急に景気が悪くなったのではありません。
これまでずっと景気は悪かったのです。
まず、そのことに気づくべきです。
それが、表面的な、金融資本主義を推進するバブル化政策によってGDPを投機的需
要で膨らませていたために、あたかも経済が成長してきたように見せかけられていた
だけなのです。
例えば、国内自動車販売台数(軽を除く)は1990年の600万台をピークにしてずっ
と下がり続けています。
今年度は2分の1、つまり300万台の水準まで下がると予測されています。
地方の地場産業、伝統産業の総出荷額も下がり続けています。
ほとんどは産業が、過去10年間で最盛期の2分の1以下になっているのです。
したがって、各国の政府が行っている金融機関に対する緊急の資本注入では、
本質的な経済活性化を期待することはとうてい不可能です。
このように現状を冷静に分析すると先行きが悲観的になりますが、
心配は要りません。
「非成長経済」における付加価値向上戦略を打ち立て、ビジネスモデル革新、マネ
ジメント革新を継続して実施していけば良いのです。
では具体的に自分の会社はどうすべきか、何を実行すべきなのか?
その答えは、第3回IT経営講座が提供します。
是非とも参加してください。