ロンドンで通貨会議があったとき、英国の蔵相が米国の蔵相に聞いた。米国の蔵相はきょとんとして「1ドルは1ドルだ、、。」と言ったという。
ドルは機軸通貨であり、足りなければ刷るだけ、他国の通貨との関係などは関心がないし、よくわからない。天動説だ(元財務官、行天豊雄の記事を元に)。
行天氏は言う。
米国は1971年にドルと金の交換を停止した。その時点でパンドラの箱は開けられた。米国はいくらでもドルを印刷することができるようになった。そして昨今のIT技術を駆使したディリバティブや証券化商品の開発により、通貨の取引量は一日に3兆ドルにもなった。世界のGDPが一年で60数兆ドルなのにだ。
パンドラの箱は開けられたので、もう元には戻れない。できるのは微調整だけだ。
民主主義が資本主義をどこまでコントロールできるかだ。
私は自身の中で「おかね」というものをどう位置づけていいのか、いまだに分からない。2月27日のNHKスペシャルで
「ヒューマン なぜ人間になれたのか
第4集 そしてお金が生まれた(仮)」が放送される予定だ。
これを見て、人間はお金をどう扱うのが正しいのかを考えてみたい。