ゆるゆるらいふ

とりあえず、今日も一日機嫌よく・・・

【観劇メモ】朝日の中で微笑んで ~ユーミン×帝劇

2017年12月18日 | 演劇

日曜日の午後、友人と私は、ユーミンを観に帝国劇場に出かけて行く。

ユーミンの歌とお芝居のコラボであるこの舞台を観るのは2回目。

少しばかり遠くからやってくる友人と、
少し早めに待ち合わせて、ランチをしてから観劇、というのがいつものパターン。

今回は、有楽町の無印良品のお店で待ち合わせて、その中にあるカフェでランチをいただく。

前回彼女と会ったのは10月。

その日からこの日までの出来事を次々と話していると、あっという間に開場の時間。

無印から帝国劇場は歩いて5分くらい。



いつも思うけど、看板が意外と小さい。

開演と同時にユーミンご本人が舞台上に現れ、ちょっと前説。

物語の舞台は500年後の未来だとか・・・。
そのころはレトロブームで…と伏線をはりつつ、
始まってみると服装も景色も持ってるスマホも普通に今と同じ。

500年はちょっと行き過ぎじゃないのだろうか・・・。

主役は初代相棒の寺脇康文さん。
ヒロインは宮澤佐江さん。

寺脇さんが、亡くした恋人を忘れられずに、恋人のクローンを作ってしまう。
それに協力した医師が六平直政さん。
この時代、クローンを造ることは反社会的なことらしく、それを見つけ出して「廃棄」するのが警察の仕事。
その担当の警察官が齋藤洋介さん。

クローンとして生まれ変わり高校生になっている元恋人そっくりのクローンをひそかに見守る寺脇さん。
自分がクローンと知らずに、寺脇さんと親しくなっていく宮澤さんの可憐さが、後の悲劇をより悲しくさせる。

舞台上では普通にお芝居が進んでいき、時々ユーミンが生で歌いだす。

第一部で歌われた曲は、比較的新しかったのか、聞いたことのない曲が多かった。
なんだか前回より、歌が多い気がする。

第2部では荒井由実時代の曲が多かったように思う。
ストーリーが急展開して、ハラハラドキドキになったからか、
知ってる曲が次々流れるせいなのか、第一部よりもぐっと舞台に引き付けられた。

紙に書かれた書類で秘密がばれるってことは500年後の未来にあるとは思えない、とか
つっこみどころはいろいろあるけれど、クローン人間が普通に存在するってこと以外は
もう未来かどうかはどうでもいい感じになってくる。

前回もそうだったけれど、ストーリー自体はありがちで、先が見えてしまう。
けれど、ユーミンの独特の歌声が何とも言えない雰囲気を作り出す。

そして、ストーリーとは別の軸の上で、私達ユーミン世代は、曲の中に色々な思いが重なるんだと思う。

人を愛する気持ちとか、愛する気持ちが強すぎるための嫉妬とか、ねたみとか、
何ともやりきれない気持ちとか、軽はずみな行動や言動の後の、大きな後悔とか・・・。

劇中の人たちのいろんな気持ちが、自分の中にもあって、それが歌と一緒に呼び起されて、
時々鳥肌が立ってしまう。

何とも不思議な感覚だ。

舞台上が切なく哀しく盛り上がってきたところで、お芝居のタイトルでもある
「朝日の中で微笑んで」が流れる。
この歌は、ユーミンの歌の中で私のベスト3に入るくらい好き。

失礼ながら素晴らしい歌唱力ってことではないけれど、
なんだか心に染み入る不思議な歌声だ。

カーテンコールは、ユーミンが歌う「やさしさにつつまれたなら」にのせて、
穏やかな笑顔の出演者が次々と現れる。

物語の結末はハッピーエンドではなかったけれど、なんとも温かい。

出演者の皆さんが退場した後、会場は全員がスタンディグオベーション。

もう一度ユーミンが登場し、「卒業写真」を熱唱。
いつの間にか会場のみんなで大合唱となった。

「卒業写真」って、いつ聞いてもちょっと切ない気持ちになる。

余韻に浸りながら、劇場をでると、すっかり暗くなっている。

劇場近くのイルミネーションがとてもきれい。



友人の電車の時間まで、お茶をして、「よいお年を」と手を降る。

彼女には今年も、色々お付き合いいただきました。
年明け1月に、また一緒に舞台を観に行く予定。

来年もよろしくお願いします










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