日曜日の午後、友人と私は、ユーミンを観に帝国劇場に出かけて行く。
ユーミンの歌とお芝居のコラボであるこの舞台を観るのは2回目。
少しばかり遠くからやってくる友人と、
少し早めに待ち合わせて、ランチをしてから観劇、というのがいつものパターン。
今回は、有楽町の無印良品のお店で待ち合わせて、その中にあるカフェでランチをいただく。
前回彼女と会ったのは10月。
その日からこの日までの出来事を次々と話していると、あっという間に開場の時間。
無印から帝国劇場は歩いて5分くらい。
いつも思うけど、看板が意外と小さい。
開演と同時にユーミンご本人が舞台上に現れ、ちょっと前説。
物語の舞台は500年後の未来だとか・・・。
そのころはレトロブームで…と伏線をはりつつ、
始まってみると服装も景色も持ってるスマホも普通に今と同じ。
500年はちょっと行き過ぎじゃないのだろうか・・・。
主役は初代相棒の寺脇康文さん。
ヒロインは宮澤佐江さん。
寺脇さんが、亡くした恋人を忘れられずに、恋人のクローンを作ってしまう。
それに協力した医師が六平直政さん。
この時代、クローンを造ることは反社会的なことらしく、それを見つけ出して「廃棄」するのが警察の仕事。
その担当の警察官が齋藤洋介さん。
クローンとして生まれ変わり高校生になっている元恋人そっくりのクローンをひそかに見守る寺脇さん。
自分がクローンと知らずに、寺脇さんと親しくなっていく宮澤さんの可憐さが、後の悲劇をより悲しくさせる。
舞台上では普通にお芝居が進んでいき、時々ユーミンが生で歌いだす。
第一部で歌われた曲は、比較的新しかったのか、聞いたことのない曲が多かった。
なんだか前回より、歌が多い気がする。
第2部では荒井由実時代の曲が多かったように思う。
ストーリーが急展開して、ハラハラドキドキになったからか、
知ってる曲が次々流れるせいなのか、第一部よりもぐっと舞台に引き付けられた。
紙に書かれた書類で秘密がばれるってことは500年後の未来にあるとは思えない、とか
つっこみどころはいろいろあるけれど、クローン人間が普通に存在するってこと以外は
もう未来かどうかはどうでもいい感じになってくる。
前回もそうだったけれど、ストーリー自体はありがちで、先が見えてしまう。
けれど、ユーミンの独特の歌声が何とも言えない雰囲気を作り出す。
そして、ストーリーとは別の軸の上で、私達ユーミン世代は、曲の中に色々な思いが重なるんだと思う。
人を愛する気持ちとか、愛する気持ちが強すぎるための嫉妬とか、ねたみとか、
何ともやりきれない気持ちとか、軽はずみな行動や言動の後の、大きな後悔とか・・・。
劇中の人たちのいろんな気持ちが、自分の中にもあって、それが歌と一緒に呼び起されて、
時々鳥肌が立ってしまう。
何とも不思議な感覚だ。
舞台上が切なく哀しく盛り上がってきたところで、お芝居のタイトルでもある
「朝日の中で微笑んで」が流れる。
この歌は、ユーミンの歌の中で私のベスト3に入るくらい好き。
失礼ながら素晴らしい歌唱力ってことではないけれど、
なんだか心に染み入る不思議な歌声だ。
カーテンコールは、ユーミンが歌う「やさしさにつつまれたなら」にのせて、
穏やかな笑顔の出演者が次々と現れる。
物語の結末はハッピーエンドではなかったけれど、なんとも温かい。
出演者の皆さんが退場した後、会場は全員がスタンディグオベーション。
もう一度ユーミンが登場し、「卒業写真」を熱唱。
いつの間にか会場のみんなで大合唱となった。
「卒業写真」って、いつ聞いてもちょっと切ない気持ちになる。
余韻に浸りながら、劇場をでると、すっかり暗くなっている。
劇場近くのイルミネーションがとてもきれい。
友人の電車の時間まで、お茶をして、「よいお年を」と手を降る。
彼女には今年も、色々お付き合いいただきました。
年明け1月に、また一緒に舞台を観に行く予定。
来年もよろしくお願いします
ユーミンの歌とお芝居のコラボであるこの舞台を観るのは2回目。
少しばかり遠くからやってくる友人と、
少し早めに待ち合わせて、ランチをしてから観劇、というのがいつものパターン。
今回は、有楽町の無印良品のお店で待ち合わせて、その中にあるカフェでランチをいただく。
前回彼女と会ったのは10月。
その日からこの日までの出来事を次々と話していると、あっという間に開場の時間。
無印から帝国劇場は歩いて5分くらい。
いつも思うけど、看板が意外と小さい。
開演と同時にユーミンご本人が舞台上に現れ、ちょっと前説。
物語の舞台は500年後の未来だとか・・・。
そのころはレトロブームで…と伏線をはりつつ、
始まってみると服装も景色も持ってるスマホも普通に今と同じ。
500年はちょっと行き過ぎじゃないのだろうか・・・。
主役は初代相棒の寺脇康文さん。
ヒロインは宮澤佐江さん。
寺脇さんが、亡くした恋人を忘れられずに、恋人のクローンを作ってしまう。
それに協力した医師が六平直政さん。
この時代、クローンを造ることは反社会的なことらしく、それを見つけ出して「廃棄」するのが警察の仕事。
その担当の警察官が齋藤洋介さん。
クローンとして生まれ変わり高校生になっている元恋人そっくりのクローンをひそかに見守る寺脇さん。
自分がクローンと知らずに、寺脇さんと親しくなっていく宮澤さんの可憐さが、後の悲劇をより悲しくさせる。
舞台上では普通にお芝居が進んでいき、時々ユーミンが生で歌いだす。
第一部で歌われた曲は、比較的新しかったのか、聞いたことのない曲が多かった。
なんだか前回より、歌が多い気がする。
第2部では荒井由実時代の曲が多かったように思う。
ストーリーが急展開して、ハラハラドキドキになったからか、
知ってる曲が次々流れるせいなのか、第一部よりもぐっと舞台に引き付けられた。
紙に書かれた書類で秘密がばれるってことは500年後の未来にあるとは思えない、とか
つっこみどころはいろいろあるけれど、クローン人間が普通に存在するってこと以外は
もう未来かどうかはどうでもいい感じになってくる。
前回もそうだったけれど、ストーリー自体はありがちで、先が見えてしまう。
けれど、ユーミンの独特の歌声が何とも言えない雰囲気を作り出す。
そして、ストーリーとは別の軸の上で、私達ユーミン世代は、曲の中に色々な思いが重なるんだと思う。
人を愛する気持ちとか、愛する気持ちが強すぎるための嫉妬とか、ねたみとか、
何ともやりきれない気持ちとか、軽はずみな行動や言動の後の、大きな後悔とか・・・。
劇中の人たちのいろんな気持ちが、自分の中にもあって、それが歌と一緒に呼び起されて、
時々鳥肌が立ってしまう。
何とも不思議な感覚だ。
舞台上が切なく哀しく盛り上がってきたところで、お芝居のタイトルでもある
「朝日の中で微笑んで」が流れる。
この歌は、ユーミンの歌の中で私のベスト3に入るくらい好き。
失礼ながら素晴らしい歌唱力ってことではないけれど、
なんだか心に染み入る不思議な歌声だ。
カーテンコールは、ユーミンが歌う「やさしさにつつまれたなら」にのせて、
穏やかな笑顔の出演者が次々と現れる。
物語の結末はハッピーエンドではなかったけれど、なんとも温かい。
出演者の皆さんが退場した後、会場は全員がスタンディグオベーション。
もう一度ユーミンが登場し、「卒業写真」を熱唱。
いつの間にか会場のみんなで大合唱となった。
「卒業写真」って、いつ聞いてもちょっと切ない気持ちになる。
余韻に浸りながら、劇場をでると、すっかり暗くなっている。
劇場近くのイルミネーションがとてもきれい。
友人の電車の時間まで、お茶をして、「よいお年を」と手を降る。
彼女には今年も、色々お付き合いいただきました。
年明け1月に、また一緒に舞台を観に行く予定。
来年もよろしくお願いします
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