懐かしい再会

昨年末から、懐かしい友人に会う機会が本当に多い

mixiで卒業した学校を登録しておいたら、
大学時代の友人が「もしかして？」とメッセージをくれたのは
昨年の夏のこと。

会いたいね、と話はしていても
なかなかお互い忙しくて機会が持てないまま1年が過ぎた

彼は今、建築系の専門学校で教員をしているとのこと。

非常勤講師を募集しているけど誰かいない？
とのメッセージをもらい、

「妹なんてどう？」と言ってみたところ、
妹も一緒に会うことになった。

なにせ、大学卒業以来一度も会っていない・・・
渋谷のモヤイ像の前で待ち合わせたのはいいけれど、わかるだろうか・・・
と不安でいっぱい
だいたい、「モヤイ像」ってどこ？状態

年齢を重ねると、人に物を尋ねるのが何の苦でもなくなるので
迷う前にさっさと駅員さんに聞いてしまう

私は、彼の学校のＨ．Ｐで彼の写真を見ていたので、
すぐにわかった
彼がどうだったかは定かではない・・・

本人がメッセージに書いていたように、頭部は確かに寂しくなってはいたけれど、
それ以外はほとんど変わっていなかった。

何より変わっていなかったのは、話し方
昔と同じに、少し控えめな声で、ゆっくり穏やかに話すのがそのまんま

お昼の待ち合わせだったので、一緒にランチをいただく

連れて行ってくれたのはネパール料理のお店。

なんでも、昔、東電ＯＬ殺人事件の犯人とされて、
つい最近まで拘束されていたネパール人が勤めていたお店とか。
ちょっと辛めのカレーとナンをおいしくいただいた

そのあと、彼の勤める専門学校に行って少しお話をする。

話しているうちに、記憶の外側にあったいろいろなことが
次々と思い出されてきた

そういえば、もう一人の女友達と一緒に、彼の自宅にミシンを借りに行ったっけ、
とか、
なぜか、大きな大きなバイクに乗って登校して来た彼が、
数百メートル先の吉野家に牛丼を食べに行くのに後ろに乗せてくれたっけ、
とか・・・

なんか、あの頃はわけのわからないことをやってたなあ

彼には、生徒をちゃんと育てていこうという熱い思いがあり、
教員は楽しいと言う。
建築への情熱もちゃんと持ち続けている。

私はといえば、日々のあれこれに右往左往して、
なんとなくやらなきゃいけないことを、こなしているだけのような・・・

学生時代の友人に会うと、そのころの出来事といっしょに
そのころの「思い」を思い出す

あんなに大変な思いをして、今のこの仕事につけたというのに、
いったい私は何をやっているのだろう、
と反省し、思いを新たにしたりする

現在進行形の人たちの中で、日々　前に進んでいくことも大切だけれど、
時には、過去を振り返る機会をくれる、懐かしい人たちに会うことも、
それ以上に大切かもしれない。

いつの間にか心の中にたまっていた、バグみたいなものを
リセットできる数少ないチャンスなのかも・・・。

妹が講師として使ってもらえるかどうかは別として、
久しぶりに会えてホントによかった

それにしても、今年は　偶然も含めて
懐かしい人に会う機会が格段に多い。

もっとちゃんと自分を見つめなおしなさいよ、
ってことなのかしら・・・