夫の実家は歩いて10分。
この地域では、お盆は8月13日から8月15日。
同じ県内でも多くは16日までだが
この辺りはちょっと違う。
私の故郷でも16日までだったなぁ。
13日の夕方、玄関先でお迎え火を焚く
ご先祖様が迷わないように・・・
例年は夕方5時くらいなんだけど
今年は夕方から台風が近づくとのことだったので、
ちょっと早めに3時ごろ。
おがらに火をつけ、炎が大きくなったころ、
ロウソクに火を移してお仏壇へ。
これでご先祖様が帰ってきた、ということになる。
15日の送り火の時は工程が逆。
お仏壇のろうそくの火をおがらに点けて燃やすのだ。
夫の実家は諸事情からお仏壇が二つあるので
仏花も二つ用意する。
近所のお花屋さんが全部閉店してしまい
スーパーで買うしかないんだけど
花の種類と鮮度が今一つ・・・
我が家の玄関にはほおづきをかざって
ちょっとお盆っぽく・・・
そんな中、近くに住む私の母が
手作りのおはぎを持ってきてくれる。
「とてもいい色に漬かった」と自画自賛している茄子のお漬物も一緒に。
実家にいたころ、お盆におはぎを食べるのは普通のことだった。
でもこの地域は違う。
実家では父方の祖母と母がお盆になるとおはぎを作っていた。
祖母も母もたまたま仙台の出身なので
我が家には仙台とその地域の風習がごっちゃになっていて
どれが本当の故郷の風習なのかよくわからないことがある。
ちなみに夫の実家のこの地域では
お盆の真ん中の日のお昼は「そうめん」をお供えする。
ちょっとググってみたら
- 8月13日:お団子(迎え団子)
- 8月14日:おはぎ
- 8月15日:そうめん
- 8月16日:お団子(送り団子)
なんてことも書いてあるので、
ちょっとづつ違うけど当たらずとも遠からず、ってところかしら。
結婚したころは、この地域の風習を知らずに
「常識が無い」とよく言われたものだ。
常識って場所によって違うのね、と思ったし、
その地域の常識が世界の常識ではないから、それ以外を非常識と排除するのはどうか、とも思ったものだ。
ともあれ、ご先祖様を思う気持ちはみんな同じ。
心穏やかにお盆の数日を過ごしましょう