夫が長い間務めた会社を退社した。
いつ辞めるかわからないから、と利息の高い社内預金もせず、持ち株も持たずにいたが、結局役職定年を迎えるまで片道1時間半かけて通い続けた。
夫は気が短いので「こんな会社辞めてやる」って思ったことが幾度となくあったことだろう。
けれど、私達家族のために頑張り続けてくれた。
私はと言えば、何度かの転職をし、出産を機にフリーになって25年が過ぎようとしている。
不安定な収入でこんなに長い間マイペースで仕事を続けてこられたのは、夫の安定した収入があったからにほかならない。
当日の夕食をどうしようか、と息子たちが心配していた。
帰宅時間が読めないので、お店の予約もままならない。
ということで、息子たちの発案で、「手巻き寿司」という無難なところに落ち着く。
夫は肉があまり得意ではないのだ。
大好きな酢の物も添えよう。
好物が安上がり・・・。
やがて、夫が帰宅する。
会社の方たちからいただいた花束を手に・・・。
テレビドラマのようだが、ホントにいただくんだ・・・。
そして、花束が、びっくりするくらい似合わない。
顔が怖いからだ。
ここ数年、健康診断で、さまざまな数値が悪かったため、家での晩酌はしなくなっていたが(外では飲みます)、この日は500ml缶を2本。
食後には「お疲れさま」ケーキを。
35年間、お疲れ様でした。
家族はみんな感謝してますよ
で、翌日からは、次の会社へ。
彼の資格を必要とするグループ会社へと通うことになる。
今までよりもさらに遠くなるが、少しの区間だが新幹線通勤してもいいらしい。
これからも、がんばって働いてくださいね