小学校の途中から高校まで一緒だった友達が上京した。
北海道に帰ったときは、札幌に泊まることが多く、地元で暮らしている彼女とはなかなか会うチャンスがない。
金曜日に「明日行きます」と急な連絡をもらった。
この週は、たまたま舞台のチケットなど買ってなかったので、ちょうどよかった。
成田に着いた彼女がバスで東京駅に着くのを待って、LINEで連絡しながら、なんとか再会
14時を回っていたが、二人とも昼食をたべていなかったので、八重洲から丸の内に抜ける自由通路の黒塀横丁の韓国料理のお店でランチメニューの石焼ビビンバなんて食べちゃう。
お腹がいっぱいになって、やっと一息ついたところで、お茶でも飲もう、と歩き出す。
彼女はスーツケースをコロコロ引っ張ってるし、疲れてるし、じゃあ、東京駅を見よう、と丸ビルへ。
丸ビル5階のバルコニーは、東京駅全体がとても綺麗に見える。
ここから見える東京駅が、実はちょっと好きで、以前からたま~に立ち寄ったりしてる。
このフロアーはレストランフロアーなので、東京駅を眺めたあとコーヒーを。
ひさしぶりに会う友達とおしゃべりが止まらない。
ふと気が付くと、お店の中はディナータイムの準備を始めている。
では、場所を変えて・・・
とすぐ近くのビル、KITTEへ。
お店を決める前に、屋上庭園へ。
夜になってもまだまだもわっと熱いけれど、屋上庭園には結構人がいる。
眼下の東京駅はライトアップされてとってもきれい。
ひとしきりうろうろしてから、このビルの中にある京のおばんざいのお店へ。
ちょっとお上品なおばんさいを二人でつまみながら、再び怒涛のおしゃべり。
考えてみれば、地元で会うときはわりと大人数なことが多いので、二人でゆっくり話すことってなかったかもしれない。
遠く離れていた数十年の間に起きた、たくさんのお互いの知らなかった部分を垣間見た気がする。
結局東京駅の前をうろうろしただけでこの日は終わってしまった。
なんだか申し訳ない。
前日も飲み会であまり寝ていないって言ってたし、この日も早朝から活動している彼女はきっとヘトヘトなはず。
でもなんだかんだとラストオーダーの時間までいて、この日は解散。
この続きはまた明日
以前に勤めていた職場の同僚が大阪から上京した。
数年前に一緒に行ったお寿司屋さんに行きたい、というリクエストにお答えして、予約を入れる。
カレッタ汐留の46階にある「美寿偲」の赤酢のシャリが彼女のお気に入り。
ここは、数ヵ月前にも北海道から上京した友人と行ったところ。
私たちの北海道話を小耳に挟んだらしい支配人っぽいおじさまが、観光客だと思ったらしく、窓から見える景色を一つ一つ説明してくれたっけ。
この日はとてもいいお天気だったので、遠くまでよく見える。
彼女はビール、私はウーロン茶で再会の乾杯をして、お寿司をいただく。
食後のコーヒーでも、と歩き出したところで、浜離宮に行ってみよう、ってことになった。
実は二人とも初めてだ。
周りを超高層ビルに囲まれた、徳川将軍家の庭園は、なんとも不思議な佇まい。
木々に囲まれた庭園を歩いていると、都会のど真ん中だってことを忘れそうになる。
お花見の季節は過ぎたけれど、八重桜が満開だ。
お茶屋さんを目指して橋を渡ろう。
お抹茶と和菓子がいただけるお茶屋さん。
中に入ると、外国からの観光客がたくさんいらっしゃる。
不思議と中国の方々がいない。
みなさん、ちゃんと畳に座っている。
その人たちに向けて、着物姿の女性がお抹茶のいただき方をレクチャーしている。
私たちは日本人だけどテーブル席へ。
美しい景色を眺めながら美しい和菓子とお抹茶をいただく。
その昔、妹と住んでいたアパートの大家のおばあさんが、毎週火曜日の夜、お茶を教えてくれたっけ。
お金がない私たちに、ふくさなど一式プレゼントしてくださった上に、お月謝もいらない、と。
私たちとのおしゃべりを楽しみにしてくださっていた。
なんてことを同僚に話ながら、まったりとした時間が過ぎる。
この建物は今月末から公開のようだ。
茅葺き屋根が、遠くからは金色に見える。
広い庭園を満喫したあと、汐留駅の方に戻って、スタバでコーヒーを。
たっぷりおしゃべりをしたあと、また会いましょう❗と約束する。
それにしても、彼女のパワーったらどうだろう。
私が勤めていた事務所に、転職してきた彼女は、同僚とはいえ一回りも年上だ。
仕事よりもアンチエイジングに忙しい、という彼女はほんとに年をとらない。
なによりも、感性が鈍らないのがすごい。
アパレルのデザイナーという仕事柄、鈍らせるわけにはいかない、というプロ意識だというが、アンテナを張り続けていられるのがすばらしい。
彼女に会うと、だらけ気味の自分を反省し、よしっていう気持ちになる。
定期的に会いたい大切な人だ。
今回も、たっぷりエネルギーをいただいた。
ちょうど新しい仕事もスタートする。
明日からまたがんばります
またお会いしましょう
こんなの読んじゃうと先に進まない、
ってわかってるけど
ついつい眺めていたら、
こんな年賀状がでてきた。
いよいよ4月から大学4年生になろうか
という年のお正月のもの。
差出人は大学の同級生の女の子。
工業大学の建築学科に
女子は4人しかいなかった。
そのうちの一人だ。
大学に入学した年、
家庭内で人生が変わるような
大学中退という選択を迫られた。
切羽詰まった私は、
やめた、と周囲に嘘をつき、
バイトと奨学金で
この葉書をもらったころ、
私はへとへとに疲れはてて、
不安でいっぱいだったんだと思う。
このあとの期末試験で
4年生になれるんだろうか・・・。
卒論とバイトと就活は
両立できるんだろうか・・・。
ちゃんと卒業できるんだろうか・・・。
私はきっと、彼女達に
泣き言を言ったのかもしれない。
そんな私を励まそうと、
わざわざ年賀状にこんなことを
書いてくれたのだと思う。
無事に就職も決まり、卒論も提出し、
今も建築士として
彼女も含めた、
他ならない。
私は、出会う人に恵まれていると思う。
私以外の3人の女友達(後に一人はリタイア)は、いつも近くにいてくれて、
バイトに追われ、勉強する時間の少ない私をフォローしてくれた。
変な同情をしないで、「普通」に接していてくれたことで、私も「普通」でいられたのだと思う。
彼女たち以外のたくさんの大学の仲間も、危なっかしい私をまるでお兄さんのように
温かく見守っていてくれた。
後輩たちは、
課題の提出に間に合わなそうな私を
連れ立って手伝いに来てくれた。
高校の恩師は私にチャンスをくださった。
同じように
今も妹と言うよりは
同士のようだ。
バイト先の大人たちは
生きる知恵を教えてくれた。
そして、
「お世話になっているのに
何もお返しできない」と言った私に
「大人は今のあなたにお返ししてもらおうなんて思わない。
それが私達への恩返しだ」
と言ってくださった。
ずいぶん大人になったけれど、
ちょっとこれは
実行できてないかもしれない・・・。
偶然にも、昨日の朝、
この方からものすごく久しぶりに
お電話をいただいた。
こんなことを思い出していた
今、75歳になったけれど、
お元気そうで何よりだ。
ある日突然、
ぽんと社会に投げ出されてしまって、
20歳そこそこの小娘だった妹と私は、
途方に暮れたけれど、
皆さんのおかげで、
学校を辞めて、
誰かと出会って
かもしれない。
けれど、もし
私はきっと
くすぶって生きていたように思う。
自分に向けられる温かさは、
貯金のように心の中に貯まっていく、
と信じている。
温かい言葉達は、
そのときに感じた私の中の温かな思いは、
ばらばらに心の引き出しに
それに励まされ、
温かだったその人たちを思い出し、
背中を押され、
ちょっと力が湧いてくる。
昔読んだ、マンガのセリフを思い出す。
幼い女の子が「雪女」のお話を聞いて
「雪女さんは悪い人なの?」
と父親に問う。
父親はこう答える。
「世の中に悪い人はいない。
いい人と寂しい人だ。
寂しい人は
きれいごとかもしれない。
けれどそうあってほしいとも思う。
このとき、
交通事故で命を落とすことになる。
一緒に年を重ねて行きたかった。
「あのときはね~」と
本当に悔しく、残念でならない。
幸せなことに、
今も私は温かい人たちに囲まれている。
あったか貯金は増え続けている。
ありがたい。
たった1枚のはがきを見つけたことで、
物凄い数の引き出しを開いた気がする。
そして、また少し前向きな気持ちに
なれたと思う。
このブログを読んでくださった
大学の同級生のみなさん、
久しぶりに、小さくて細くてシャイでかわいらしかった桂ちゃんのことを
北海道に住む同級生が上京したらしい。
急遽お店を予約する。
彼女はその日の夜、銀座で別の友達とディナー、というので、
銀座からそう遠くない汐留のカレッタ汐留46階にある「美寿思」というお寿司屋さん。
夜はちょっとお高いけれど、ランチなら大丈夫

北海道から来るのにお寿司ってのはどうだろう、と聞いたところ、
東京のお寿司も食べてみたい、というのでここに決定。
なんといっても、ここなら見晴らしも抜群だ。
お昼休みを過ぎた時間だってことと、
私たちが入店する直前まで、テーブル席が全部貸切りだったってことで、
ちょうどテーブル席エリアには誰もいなくて、窓側の席に案内してくれた。
ランチのコースは先付から水菓子まで、ゆっくりいただける。
お寿司はこれ


そういえば、ゆでたエビってこっちに来てから初めて見たよね、と都内在住の友人が言う。
確かに北海道にいたころはエビは生だった。
そんな北海道話をいろいろしていたのが聞こえたのか、
観光客だ、と思ったらしいお店の方が窓から見える景色を説明してくださる。
あれがスカイツリー、あっちが新宿、あそこは東京ドーム、ずっと向こうの白いのは埼玉スタジアム・・・
なんだか新鮮だ。
そんな説明がすんだころ、別のテーブルに外国人観光客がやってきたら、
お店のオジサマはまた説明を始めるが、英語がペラペラだ。
「おお~」と三人で小さな歓声を上げる。
お会計を済ませ、お店の外に出ようとすると、先ほどのオジサマが、
あちらに展望スペースがあって、築地市場や浜離宮がみえますよ、と教えてくださる。
これが話題の築地か、と友人も興味津々。
夜のディナーまで、お茶でも、と銀座に行って、椿屋珈琲店に入る。
コーヒー1杯980円

しまった・・・
ここでまたまた怒涛のおしゃべりが始まる。
しばらく会ってなくても、話題っていくらでもある。
上京した友人は、今、定時制高校の先生をしている。
定時制というと、やんちゃな子とか、社会人がいるイメージでしょ?
と聞かれ、まさにその通り、と思った。
が実際には、不登校になってしまい、小学校や中学校に行けなかった子が多い、という。
家でお勉強をしていた子はいいけれど、色々な事情でほとんど勉強をしてこなかった子は、
計算もままならないし、アルファベットも書けないらしい。
そもそもが高校なので、授業はそれなりに難しいから、まったく授業にならないとのこと。
政治家の皆さんは、特に某総理大臣は、衆院解散後、
さまざまな場所で「子供たちの未来を」と声高に叫んでいたが、
どれくらい子供たちの生活をわかってらっしゃるのか。
どうか、引き出せる限りの想像力を持って、問題に取り組んでいただきたいものだ。
くだらない話も、それぞれの抱えるちょっとヘビーな話も、いくら話しても尽きないけれど、
再会を約束して、それぞれの場所へ戻っていく時間。
ああ、本当に楽しかった。
また、明日からがんばろう

ありがとう

また会いましょう

今の大学の単位をできるだけ取って、4月からは新しい大学へ・・
と、物理的にも精神的にも落ちついたところで、お食事会。
合格の時にも書いたが、今回は二人の友人に本当にお世話になった。
金一封でも差し上げたいところだが、それでは失礼かと思い、
夫と相談して、感謝をこめてお食事会にお招きすることに。
場所は丸の内KITTEの6Fにある、「くし路」という和食のお店。
名前の通り、北海道っぽいメニューが多い。
ここでコース料理を予約しておく。
友人の一人の職場は渋谷、もう一人は千葉。
なので、東京駅あたりがいいかな、とここに決めた。
見上げると、スーパームーンから一日過ぎた月がきれい。

昨日は天気が悪くてみられなかったけど・・・。
丸の内のイルミネーションもきれい。

KITTEの中の吹抜けには巨大なツリー。

次々と運ばれてくるお料理はどれも美味しい








私はお酒が飲めないので、わからないけれど、友人たちと夫はジャガイモの焼酎が美味しいと言って、
ずっとそればかり飲んでいた。
何度も言うが、本当に二人にはお世話になった。
謙虚でオトナな友人たちは「彼の実力だよ」と言ってくれるが、
一人は情報を、もう一人は試験に向けての的確な指導を、息子にもたらしてくれた。
この二人がいてくれなければ、今回の試験はきっとうまくいかなかっただろう。
本当にありがたいし、幸せなことだ。
当初、食事の時間は2時間とお店から言われていたけれど、特に何も言われないまま、結局はラストオーダーまで。
大学時代の想い出や、今の仕事の話、親の介護やこれから建てようかという家の話、など話は尽きない。
学生時代の友達というのは、利害関係がないので、本当に素直に楽しい時間を共有できる。
このところ、大学時代の友人達とも年に1回くらいのペースで集まっている。
これからも、まだまだ続いていく人生の中で、大切な友人達との貴重な時間を持ち続けて行きたいものだ。
お二人とも、今回は本当にお世話になりました。
また、一緒に飲みましょう
