以前に勤めていた職場の同僚が大阪から上京した。
数年前に一緒に行ったお寿司屋さんに行きたい、というリクエストにお答えして、予約を入れる。
カレッタ汐留の46階にある「美寿偲」の赤酢のシャリが彼女のお気に入り。
ここは、数ヵ月前にも北海道から上京した友人と行ったところ。
私たちの北海道話を小耳に挟んだらしい支配人っぽいおじさまが、観光客だと思ったらしく、窓から見える景色を一つ一つ説明してくれたっけ。
この日はとてもいいお天気だったので、遠くまでよく見える。
彼女はビール、私はウーロン茶で再会の乾杯をして、お寿司をいただく。
食後のコーヒーでも、と歩き出したところで、浜離宮に行ってみよう、ってことになった。
実は二人とも初めてだ。
周りを超高層ビルに囲まれた、徳川将軍家の庭園は、なんとも不思議な佇まい。
木々に囲まれた庭園を歩いていると、都会のど真ん中だってことを忘れそうになる。
お花見の季節は過ぎたけれど、八重桜が満開だ。
お茶屋さんを目指して橋を渡ろう。
お抹茶と和菓子がいただけるお茶屋さん。
中に入ると、外国からの観光客がたくさんいらっしゃる。
不思議と中国の方々がいない。
みなさん、ちゃんと畳に座っている。
その人たちに向けて、着物姿の女性がお抹茶のいただき方をレクチャーしている。
私たちは日本人だけどテーブル席へ。
美しい景色を眺めながら美しい和菓子とお抹茶をいただく。
その昔、妹と住んでいたアパートの大家のおばあさんが、毎週火曜日の夜、お茶を教えてくれたっけ。
お金がない私たちに、ふくさなど一式プレゼントしてくださった上に、お月謝もいらない、と。
私たちとのおしゃべりを楽しみにしてくださっていた。
なんてことを同僚に話ながら、まったりとした時間が過ぎる。
この建物は今月末から公開のようだ。
茅葺き屋根が、遠くからは金色に見える。
広い庭園を満喫したあと、汐留駅の方に戻って、スタバでコーヒーを。
たっぷりおしゃべりをしたあと、また会いましょう❗と約束する。
それにしても、彼女のパワーったらどうだろう。
私が勤めていた事務所に、転職してきた彼女は、同僚とはいえ一回りも年上だ。
仕事よりもアンチエイジングに忙しい、という彼女はほんとに年をとらない。
なによりも、感性が鈍らないのがすごい。
アパレルのデザイナーという仕事柄、鈍らせるわけにはいかない、というプロ意識だというが、アンテナを張り続けていられるのがすばらしい。
彼女に会うと、だらけ気味の自分を反省し、よしっていう気持ちになる。
定期的に会いたい大切な人だ。
今回も、たっぷりエネルギーをいただいた。
ちょうど新しい仕事もスタートする。
明日からまたがんばります
またお会いしましょう
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます