アルマリクはウマイヤ朝の基礎を作りました。ウマイヤ朝は「アラブ帝国」と称されますが、アラビア語が公用語であり、アラブ人が経済を握り、アラブ人に税制上の優遇政策がとられたためです。とくに地租にあたるハラージュはアラブ人だけ免税になり、同じイスラム教徒でも、イラン人などの異民族はハラージュの支払いを求められました。この点もウマイヤ朝を「アラブ帝国」とよぶ理由です。また、人頭税ジズヤは宗教税の側面があり、イスラム教徒はアラブ人以外でも免税でした。このため、アラブ人以外のムスリムたちはウマイヤ朝に対して不満を持っていました。
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