【前431年~前404】年に及んだ【ペロポネソス】戦争でスパルタが勝利しました。アテネはこの戦争により著しく衰退しました。しかしスパルタの勝利によってギリシア世界に平和が訪れたわけではなく、【テーベ】など他のポリスがスパルタの指導力に反発したのでした。
このようなポリスの間の対立に【アケメネス朝ペルシア】が上手に付け込んできました。テーベにペルシアが軍資金を与えスパルタを攻撃させました。前395年テーベはアテネと組んでスパルタの覇権に挑みました。この【コリント】戦争でスパルタは非常に苦戦したため、外交家アンタルキダスをアケメネス朝ペルシアに派遣して、スパルタとペルシアとの軍事同盟結成に成功します。これを【大王の和約】といいますが、別名【アンタルキダス】条約ともいいます。これによりスパルタはなんとか勝利を収めました。
テーベは【エパミノンダス】を中心に再度、スパルタに挑み、【前371】年【レウクトラの戦い】で勝利しました。しかし、テーベを支えていた英雄【エパミノンダス】が戦死するとテーベの覇権も長続きせず、急速に衰し、やがて北方にあってギリシア人が【バルバロイ】と呼んでさげずんでいた【マケドニア】によって征服されることになります。【前338】年の【レイクトラの戦い】でマケドニア王【フィリッポス2世】がギリシア・ポリス連合軍を破り、さらにマケドニアに対して【コリント】同盟を各ポリスに誓わせました。なお、コリント同盟は別名【ヘラス】同盟ともいいます。
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