FORZA世界史inBLOG

世界史の復習をサポートするブログです

インドの地形

2011年07月09日 | 高2用 授業内容をもう一度
 インドは北部を【チベット高原やネパール高原】にふさがれ、東方は【ガンジス】川の広大な湿地帯が人の交通を阻んでいます。南にはデカン高原【】が広がり、西方の海岸線は【イラン高原】の乾燥地帯が海岸まで広がっているので、人間がインドに入るにはインド北西部、【インダス】川の上流に近い【カイバル峠】しかありません。この峠を通って、【アケメネス朝ペルシア】の【ダレイオス1世】の軍勢もインドに来ましたし、【アレクサンドロス大王】もこの峠を越えてインダス川流域を支配しました。
 このことはインドの歴史に大きな影響を与えました。インドで新しい「何か」が起こるときは、いつも西北インドからである、ということです。インダス川流域で始まった文化はガンジス川流域に移って熟成される。そんな感じです。
 
 現在、インダス川流域を含んでいる国は【パキスタン】です。一方、ガンジス川流域は【バングラデシュ】です。ガンジス川下流域に人が住めるようになったのは20世紀に入ってから。しかし、今でも大洪水で多くの人々が亡くなっています。
 この両国の人口の90%以上を占めているのは【イスラム教徒(ムスリム)】です。インド共和国にも人口比10%程度のムスリムがいます。しかしインド共和国の85%は【ヒンドゥー】教徒です。仏教教徒は数%しかいません。
 古代インド史で「インド」といっている地域は、現在の【パキスタン・インド共和国・バングラデシュ・スリランカ・ネパール】のことです。 

 
 

最新の画像もっと見る