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中世西欧史 05青山学院(経営)

2007年05月24日 | 復習用入試問題
05 青山学院大学 経営学部

 中世ヨーロッパの歴史について,設問に答えよ。

問1.中世のヨーロッパの世界は,4世紀後半から本格化するゲルマン民族の移動,および,それに連動する諸民族の移動・抗争を経て確立された。

1.ゲルマン民族の移動によって圧迫・征服され,今日ではアイルランドなどヨーロッパ北西隅に存続している民族をなんと称するか。

2.ゲルマン民族が建てた諸王国の中で,ヨーロッパ中央部で800年ごろ全盛となった王国をなんと称するか。

3.6世紀以降東ヨーロッパに展開した諸民族を全体としてなんと称するか。

4.8世紀後半から活動を始め,イギリス,ロシア,フランス,南イタリアなどの地に国を建てたゲルマン人の一派をなんと称するか。

問2.問1であつかった諸民族の侵入と混乱の中で,西ヨーロッパでは,通商が衰え,8~10世紀にかけて自給自足的な農業社会が形成されていった。

1.家臣は封土を与えられる代わりに,主君に対して軍事的に奉仕するという,双務的な契約に基づく主従関係が形成された。このような制度をなんと称するか。

2.こうして形成された農耕地,森林,沼沢などからなる所領の個別の単位をなんと称するか。

3.このような所領で,生産性向上のために耕地を春耕地・秋耕地・休閑地にわけた輪作の形態をなんと称するか。

4.所領内での国王役人による課税や裁判権の行使を各領主が拒否できる特権をなんと称するか。

問3.中世の西ヨーロッパ世界ではローマ教皇と神聖ローマ皇帝とはしばしば対立した。

1.聖職者の叙任権をめぐって教皇と皇帝とが対立したが,教皇権を強化しようとしたことを象徴する,11世紀後半,イタリアに起こった事件はなんと称するか,また,そのときの皇帝はだれか。

2.11世紀末に始まる聖地回復,防衛を目指した軍事遠征をなんというか。

3.2に述べられた遠征は,やがて本来の趣旨を逸脱していった。13世紀はじめコンスタンティノープルを占領して建てられた国はなんというか。

4.2の軍事遠征の失敗から,教皇の権威は衰退をみせるようになった。1309年から77年まで教皇がフランス王の勢力下におかれた事件をなんというか。

問4.問2であつかった農業の生産性向上がもたらした余剰の形成,および問3であつかった軍事遠征にともなう遠隔地交易の発展によって,11~12世紀には再び商業活動が活性化した。

1.中世の都市の市民の間に形成された商工業者の仲間組織をなんというか。カタカナで記せ。

2.ヨーロッパ各地の都市は領主の支配に抵抗し,皇帝や国王から特許状を得て市民自身で市政を運営するようになった。こうした都市をなんというか。

3.ヨーロッパの南北それぞれの地域で遠隔地商業の拠点が形成されたが,それぞれの商業圏の諸都市は共通の利益を防衛するため,同盟を結成した。北イタリアにおける代表的な都市同盟をなんというか。

4.リューベックを中心に結成された都市同盟をなんというか。

5.これらヨーロッパの南北で結成された都市同盟を結ぶ内陸の拠点には定期市が栄えたが,フランスでの拠点となった地域をあげよ。

6.大商人たちの都市の独占的支配に対して,市政への参加を求めて起こした手工業者たちの運動をなんというか。

7.農民の中には領主支配から脱し,独立するものがあらわれた。イギリスで起こったこうした自営農民をなんというか。英語名をカタカナで記せ。

正解
問1 1 ケルト人 2 フランク王国
3 スラヴ人 4 ノルマン人
問2 1 封建制度 2 荘園 3 三圃制 4 不輸不入権
問3 1 カノッサの屈辱,ハインリヒ4世
2 十字軍遠征 3 ラテン帝国 4 教皇のバビロン捕囚
問4 1 ギルド 2 自由都市 3 ロンバルディア同盟
4 ハンザ同盟 5 シャンパーニュ
6 ツンフト闘争 7 ヨーマン



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