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騎馬遊牧文明

2014年10月28日 | 高2用 授業内容をもう一度
 【前5世紀】のギリシアの歴史家【ヘロドトス】は、その著『歴史』のなかで、【スキタイ】人に関する記述を残しています。スキタイ人は【前6世紀】に【南ロシア】一帯に出現した民族です。南ロシアとは【黒海北岸】と【カスピ海】の北方に広がる広大な【草原地帯】です。その地で羊の群れの中で生活する手段を発明したのがスキタイ人でした。彼らが発明した文明を【騎馬遊牧文明】といいます。一般に農耕文明より遊牧文明のほうが古い文明であるかのように思われがちですが、遊牧文明のほうがはるかに新しいわけです。
 スキタイ人は【黄金細工】を得意としていたことが、彼らの残した遺物からわかります。とくに【黄金の櫛飾り】は非常に有名でしょう。また、馬に乗るための各種の道具も発明しました。ズボンを発明したのもスキタイジンでした。
 スキタイ人が南ロシアで発明した騎馬遊牧文明は、草原地帯を経て、ユーラシア大陸の東、すなわち、モンゴル高原の【匈奴】に伝わっていったのです。
 この匈奴は【前3世紀】に登場した【冒頓単于】のときに強大になり、中国に成立した【前漢】を苦しめるほどで、さらいは西域の【シルクロード】をも支配下に置きました。


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