観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

秋のシギ・チドリの渡り、もうすぐ2回目のピークを迎えます。

2022-09-10 17:38:53 | 秋の藤前干潟

【来館時のお願い】

名古屋市野鳥観察館は、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策をして開館しています。

来館時には、マスクの着用等のご協力をお願いします。

詳細はこちらをご覧ください。

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藤前干潟

今日の満潮時間 5時26分 潮位262cm

今日の干潮時間12時01分 潮位 30cm

 

昨日の金曜日から明日の日曜日まで大潮です。

大潮の日は干満の差が大きく、最大干潮時間には広く干潟が広がりますが、
最大満潮時間の潮位も高いため、他の潮の日よりも干潟が干出し始めるのが遅くなります。

最大満潮時間の2時間後の出勤前に干潟を覗くと、干潟に餌を求めるシギ・チドリが飛び交う光景が見られました。

干潟がまだ出ていなかったため、足の短いシギ・チドリ達はまだまだ降りる所が無く、流木の上で羽を休めたりもしていました。
(↑の写真は、上からイソシギ・ソリハシシギ・アカアシシギ・アカアシシギ)

 

その後、最大干潮時間から3時間経った頃には、干出し始めた干潟にオオソリハシシギやオグロシギ、アオアシシギ、コアオアシシギといった足の長い種類がまず飛来し、

続いてトウネンやソリハシシギといった小型で足の短い種類も干潟に降りて餌を探し始めました。

 

そして、サルハマシギも飛来。

春に飛来するサルハマシギの夏羽の個体は、赤褐色で分かりやすく見間違える事は無いですが、秋に見ると一瞬ハマシギと間違いそうになります。

ハマシギに比べて長いくちばしと長い足を持っているのがサルハマシギの特徴です。

 

そして、今日は9月の渡り鳥調査隊を開催。

まだ暑かったですが、秋らしい鰯雲の下での野鳥観察と調査を行いました。

ミサゴ、ダイサギ、アオサギ、ウミネコ、オバシギ、オグロシギ、ソリハシシギなどをじっくりと観察、カウントしました。

目の前の捨て石や干潟の上では、今年生まれのハシボソガラスが餌を探しまわっており、参加者の目を楽しませていました。

そして、途中、干潟からオバシギやウミネコなどが一斉に飛び立つことがありました。

上空を見るとハヤブサが通過していきました。ここのところ、ほぼ毎日、ハヤブサが出ているので、シギ・チドリをなかなか落ち着いて観察できないことがあります。

若いハヤブサのようでした。

 

その後、野鳥観察館に帰ってきて、見られた鳥の種類と数をみんなで確認しました。

今日の渡り鳥調査隊では、21種類の野鳥を観察できました。

シギ・チドリも8種類見ることができて、参加者の方に喜んでもらえました。

また、今日はホウロクシギが今季初めて確認されてもいます。

来月の渡り鳥調査隊は、10月10日(月・祝)です。

まだ秋のシギ・チドリが見られるはずです。ご参加をお待ちしています。

 

今日の渡り鳥調査隊観察できた主な野鳥 カワウ2,468、ダイサギ20、コサギ2、アオサギ27、マガモ9、カルガモ31、コガモ8、オナガガモ1、ホシハジロ1、ミサゴ3(10)、トビ3、ハヤブサ1、ダイゼン12、トウネン(1)、ハマシギ(25)、サルハマシギ(1)、コオバシギ(3)、オバシギ18、イソシギ2(6)、ツルシギ(1)、アカアシシギ(5)、コアオアシシギ(21)、アオアシシギ19(75)、キアシシギ(1)、ソリハシシギ5(108)、オオソリハシシギ3、オグロシギ1(5)、ホウロクシギ1、チュウシャクシギ(2)、ウミネコ24(149)

ハクセキレイ1、イソヒヨドリ1(♀)、ハシボソガラス5、スズメ7、キジバト1、ムクドリ、コムクドリ  

※( )内の数字は調査隊以外の時間で観察できた羽数

 

 

なお、今週末は大潮で野鳥観察をしやすい日ですが、来週末の連休になると小潮で干潮時間が午後になり見づらい日が続きます。

再来週の9月23日(中潮)~25日(大潮)が、午前中に野鳥を見ることが出来ますし、9月では一番観察しやすい日になると思います。

この9月23日~25日は、「秋の野鳥イベント2022」を開催します。

こちらにもぜひご参加ください。

★9月23日(金・祝)~25日(日)秋の野鳥イベント2022@名古屋市野鳥観察館

 

明日の満潮時間 6時09分 潮位269m

明日の干潮時間12時36分 潮位 37cm

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