観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

ウミネコ舞う

2018-07-04 23:34:04 | 夏の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間 8時57分 潮位208cm
今日の干潮時間15時24分 潮位 73cm

 

午前中は台風7号の影響で風が強く、強く雨が降る時間帯もありましたが、午後からは落ち着き、雨はあまり降らず、日が照ることもありました。

 

午前中、現れ始めた干潟を見ると、雨の降る中、16羽のカルガモの群れが餌を探しながら、干潟を歩いていました。

最初はどの個体もほとんど同じ大きさに見えたので成鳥の群れかと思いましたが、よくよく見ると、先頭を歩く1羽(↓の一番右)以外は、少し身体が小さく、さらに翼が小さくてまだ飛べないと思われる今年生まれた幼いカルガモたちでした。

1羽の親鳥に15羽もの幼鳥がついて歩くのは初めて見ました。恐らくは複数の親から生まれた幼鳥が合流しているのではないかと思われます。

このカルガモの群れ、ウミネコに突かれたりすることもありましたが、みんな一緒に上流へと向かって餌を食べながら移動していきました。

 

午後、干潟が広がるとウミネコが多数飛来しました。今日は、141羽のウミネコをカウントしています。

今日は風が強かったため外海にいたウミネコが内湾に多数入ってきたということもあるかと思いますが、夏本番が近付き、藤前干潟では徐々にウミネコの飛来数が増えています。

しかし、現在飛来するウミネコのほとんどは成鳥ではなく、昨年生まれ~3歳程度と思われる若いウミネコです。

成鳥と比べると、淡い色合いで、顔も真っ白ではありません。成鳥が藤前干潟で見られるようになるのはもう少し先になります。

 

ウミネコを観察してしばらくすると、ウミネコが休んでいた干潟に、カワウの大群が押し寄せてきました。

カワウたちは、魚を狙って群れの前へ前へと飛んでいきます。

すると、そのカワウの群れの上をウミネコが舞い始めました。魚を狙っていたのでしょうか。

カワウたちは、魚の群れを追って干潟までたどり着くと、向きを変えて(手前に)、再び魚を追い始めました。

カワウの群れに続いて、サギたちも魚を狙うために同じ方向へ飛んでいきました。

ダイサギ、アオサギの他に、庄内川河口の干潟では比較的珍しいチュウサギも観察できました(↑の中央および↓の左の個体がチュウサギ、↑の左右および↓の右の個体はダイサギ)。 

 

6月は鳥たちの数がかなり少なかったですが、徐々にカワウやウミネコなどの飛来数が増えてきて、少しずつ藤前干潟周辺は賑やかになってきています。 

 

明日の満潮時間 9時51分 潮位197cm
明日の干潮時間16時07分 潮位 87cm

コメント
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