漢方談話 (埼玉県日高市にあります漢方専門薬局 環のブログです)

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漢方の軟膏

2007-01-15 21:58:50 | Weblog
 先日、紫雲膏を作りました。
たまきでは、漢方の軟膏では、紫雲膏と中黄膏を
店で作っています。

どちらも、江戸時代の華岡青洲が作ったものです。

紫雲膏は、別名 潤肌膏(じゅんきこう)ともいって、
肌をなめらかにする軟膏で、
乾燥肌、アトピー、ひびあかぎれ、やけど、きれ痔
などにとってもよくききます。

もともと金創膏方 といって、刀傷用の薬ですが
深い傷ではなく、浅い傷用の軟膏です。

ちょっとしたやけどにつけると痛みがすぐとれるので
びっくりしますよ。

中黄膏は、化膿した湿疹やにきび、アトピー性皮膚炎
などに使います。

両方とも痒みにもよくききます。
私の 気 も入っていますからね。

写真の左が紫雲膏、右が中黄膏です。

しいてある敷物は、川越唐桟(かわごえとうざん)という
織物で作ってあるものです。

江戸時代、庶民は絹織物を着れなかったとかで、
木綿の糸で絹に近いものを作るために
細ーい糸で織ったとかなんとか。

小江戸と呼ばれる川越らしいですね。柄もなんか粋でしょ?

今、これをちゃんと織れる人は一人らしいです。