Reflections

時のかけらたち

嵯峨野(厭離庵) 秋の奈良・京都へ -9 (追記あり)・・・ Enri-an   trip to Nara & Kyoto in autumn-9 

2023-01-15 22:09:14 | wonderland

最近見た、庄司紗矢香さんのFBの中の引用がとても印象に残っています。
響きあう心が作る相乗効果。又は出会いが作る物たちの相乗効果。

 

最近見直している11月の奈良・京都の旅行から嵯峨野厭離庵です。

厭離庵

臨済宗天龍寺派の寺院。藤原定家の小倉山荘跡で、定家が百人一首を撰したところという。のち荒廃し、江戸中期に冷泉家が
修復。霊元法皇から厭離庵の号を賜わる。その後再び衰え、明治に入り復興。書院のほか、茶席時雨亭、定家塚などがある。
明治四十三年白木屋社長大村彦太郎氏が佛堂と庫裡を建立され山岡鉄舟氏の娘素心尼が住職され以後尼寺となったとされています。

嵯峨野にはここ以外に常寂光寺と二尊院にも時雨亭跡がある諸説あります。時雨亭は、6世の常覚尼が大正12年に、定家の山荘
「時雨亭」を茶席「時雨亭」として再興したものです。この辺一帯が百人一首の文化が開いたロマンのある地なのですね。

 

11月14日

東福寺からJRで京都駅に出てそこから嵯峨野線で嵯峨野嵐山について歩き始めました。
娘がスマホで見るナビに任せていたら、ぐるぐる回ってもつきません。
地元の方に聞いて思わぬ方向から侵入しているらしく、その延長で裏道を教えてもらって
わき道から入りました。

 

 

 

 

 

 

 

こちらが正面からのアプローチです。

秋の紅葉シーズンだけ公開の厭離庵です。
やっとたどり着くことができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

音妙 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

来ぬ人を まつほの浦の夕凪に
   焼くや藻塩の 身もこがれつつ

 

 

 

 

 

情けないことに字が読めなくて、お寺に電話をして聞いてしまいました。

この命 すこやかにこそあれ
喜びの 一期一会の
うたげたのしむ 

     克泉(こくせん)

       30年くらい前に亡くなられた厭離庵の庵主様の辞世の句とのことです。

 

 

娘から借りた写真です。苔が奇麗に写っていました。

 

 

 

茶室の中の写真は失敗してしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小さいけれど見ごたえのあるお庭でした。紅葉には少し早かったですが、すがすがしいたたずまいでした。
真っ赤な散りもみじで有名とのことで、今度来るときは12月初めくらいがちょうどいいようです。

 

 

常寂光寺には何回も来ていて、この看板も何回か見ていたのに、厭離庵の入り口に気が付かなかったなんて。
嵯峨野を歩き回った午前中でした。この後はやはりお庭が好きな祇王寺に何度でも行ってしまいます。

真っ赤な散り紅葉で有名な厭離庵、公開は11月から12月7日までとのこと。
今度は12月の初めくらいに来てみたいですね。

 

Nov. 14  2022  Sagano,  Kyoto

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朝、自然の中で  ・・・ walking in the forest in the morning air

2023-01-13 23:57:29 | nature

生活が少しずつ元に戻り、今日は体の動きに特化したヨガのレッスンに午前中に行きました。
初めてのプログラムだったので、早く行かなくてはと思っていたのですが、時間を
勘違いして、1時間も早く着いてしまいました。それで近くの自然教育園を時間がある限り
散歩することにしました。朝の公園の中は気持ちのいい空気です。中に入るとすぐ鳥の声が
いろいろして、上を見上げてみます。

今はいろいろな実を見ることができる季節で花はほとんどありません。
予定していなかったので壊れかけのスマホで撮っています。

 

 

 

 

 

 

ヤブコウジ

 

シロミノマンリョウ

先ほど、この辺で立ち止まっていた人がいたので、何があるのかキョロキョロしました。

 

上を見たら、カラスザンショウらしい・・・

足元にカラスザンショウの実が落ちていました。

 

 

 

 

 

 

今日の出会いはアオジちゃんでした。

全く飛び立つ様子もなく、道端にじっとしているアオジ。
どうかしたのかしらと心配になりました。

近くに来たレンズを持っている人にどこか具合が悪いのかしら?と話しかけました。
後から来た人からこの辺に人懐っこいアオジが出ると聞きました。

かわいい目をしていて、目が合っちゃいました。

 

 

しばらく遊んでくれましたが、人が増えてきたので飛んで行ってしまいました。
ひょうたん池のすぐ手前でしたが、時間が無くなってきてしまったのでここで引き返しました。

朝の自然園はとても気持ちがよく、ポツポツ朝散歩をしているに人に会いました。

 

 

 

この後のヨガスタジオでは「動きの仕組みを考えるピラティス」で
頭頸部で首の動きが中心でした。

これからもヨガに行くときは自然教育園の散歩も取り入れたら楽しいですね。
森林浴ができてそれだけでも気分がすっきりします。雑音は避けて、自然の声だけ
聞いていたい。

それでも帰り道、家の近くのバス通りの街路樹にシジュウカラが来ていて、きれいな声
で鳴いていて見上げて探してみました。公園でもなくこんな雑踏にも来るのだと
驚きました。

 

Jan.13  2023  Institute for Nature Study, Shirokane

 

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彼方の世界と此方の世界の狭間で ・・・between the world of beyond and the world of here

2023-01-12 23:45:01 | thoughts

1月11日

昨日の振り回された1日で,ふと見たテレビの中にブルーそっくりの猫がいて,まるでテレビの中から
飛び出てきそうでした。そのフワフワとしたぬくもりにもう触れることはできません。

夜眠る時は暖かい繭にくるまれたようにまるで金子みすゞの詩のように眠りに落ちます。

昨晩はなぜか主人が亡くなった時,父とは亡くなってからなかなか会えなかったこと,母の死には間に合わなかった
ことなど思い出し,母のことを思うと涙があふれました。

彼方の世界にも引っ張られ,此方の世界に引きとどめてくれるのは娘と友達だけです。
何か二つの世界が入り混ざってきている感じです。

「ザ・デッド ダブリン市民より」ジョン・ヒューストン監督の映画の冷たく美しいラストシーンを思い出しました。
もう一度見たい好きな映画です。

 
 
 
 
 
“Une rencontre cependant est plus qu’une addition des choses. Comme une mélodie qui, n’étant nullement
une accumulation de notes, est formée de la consonance entre les notes -
‘Je cherche les notes qui s’aiment’, disait Mozart. ”
~ F.Chen (S)
「夕陽の美しさはまさに、これらの要素の出会いの中にあるのです。
出会いとはしかし、物事を足していった総和以上のものです。
ちょうどメロディが決して音符を積み重ねただけのものではなく、音符の間の調和からできている様に ー 
“ぼくは愛し合う音符を探しています” とモーツァルトは言っていました。」
〜 F.チェン「美についての五つの瞑想」より(S)
 
庄司紗矢香さんのフェイスブックで素敵な文章を見つけました。
 
Sayaka Shoji with the Israel Philharmonic Orchestra - Sibelius Violin Concerto
 
 
 
 
近くのスーパーに買い物に行ったときに小さな春を見つけました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
Jan. 11  2023 
 
 
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インターネット難民 ・・・・ Internet refugee

2023-01-12 23:06:16 | a day in the life

振り回された日々

10日の朝、いつものようにパソコンを立ち上げて、インターネットを開こうと思ったら、どこにもつながらなくて
気がついたら、電話も通じていませんでした。 すべてのコンセントを入れなおしてみても変わりがなく、
マンションの防災センターに電話して、他から苦情が来ていないか問い合わせましたら、来ていないとのことで
個人的な問題なのかと思い、いつもPCで問題が起きた時に相談しているソフマップに聞いて見るとどうやら
回線の問題らしいことがわかりました。

うちはソフトバンク光にしているのでソフトバンクに連絡。またこの電話が混んでいてなかなかかからない。固定電話が
使えないのでスマホでかけまくり。NTTにも電話をしてそちらは音声で全部答えて、向こうから電話がかかってくるタイプ。
ソフトバンクの方にやっとつながり、頼りない若そうな担当者の電話での指示通り、設置した時のボックスに入っていた
残りのケーブルを出してつなぎなおしても、その前にも最初の状態で電源を切って3分おいてつなぎなおしても回線接続の
ランプはオレンジ色の点滅のまま。途中マンションに再度他にも事例がなかったか聞いたらそのエンジニアは自分も
朝1件受けたとのことでした。マンション共用部分の接続の問題のように思えるのですが、ソフトバンク光の担当者は機械を
送りなおすので繋ぎなおしてくださいと話し、私はそれでも直らなかったらまた依頼するのですかと怒り気味。

NTTからも私が音声で依頼していたので電話がかかってきましたが、直接のユーザーでないので受け付けられないとのことで
すべてソフトバンクをとおしてお願いしますとのことでした。マンションの防災センターの所長さんからも電話があり
他にも事例が出始めたので、もう一度ソフトバンクに連絡して、NTTへの調査依頼をしてほしいと頼まれました。
たまたまNTTの人もマンションに来ていたとのことですが、ソフトバンクからの依頼でないと動けないとのこと。また個人の
契約なので防災センターの方では何も依頼できないとか。今回こんなに大変だったのはNTTではなくソフトバンクだったことと
個人住宅ではなくて共同住宅だったこと。

再びソフトバンクに長いこと待たされて電話が繋がりNTTへの依頼をお願いしたのですが、機械の交換の方はキャンセルできないので
そのまま送られてくるから、NTTから見に来る前だったら受け取り拒否しておいてとのこと。NTTの来る日がいつになるか
その日のうちにショートメールで送られてくるというのに、来なかったのでまた翌日ソフトバンクとNTTに連絡をしたところ
やっと12日の午後には直しにくるとのことでほっとしました。そして今日接続ができてやっとつながりました。

昔はインターネットなんてなくても生活していたわけですが、私にとってはちょっとの調べものもネットを使うので
ないとすごく不便でした。生協の注文もいつもより早くしていたので助かりました。今月末に予定している旅行の
全国旅行割の適応を受けるには予約を取り直さなければなりません。それもみんなネットだったので繋がっていないと
できません。スマホの方もWiFiをつないでいたので、それを切ることに1日気が付かず、LINEもメールも使えず、携帯の電話と
ショートメールだけが唯一の通信手段でした。通信手段がなくなるだけで大混乱になる現代です。これで在宅で仕事をして
いたら大変な損失です。

私の友人の一人はインターネットをすべて捨てたと話していて、どれだけすっきりした生活をしているのだろうと驚くばかり。
そのせいか本の量は半端ないらしい。それで私との連絡手段は電話とショートメールだけという大変なもの。

もっと昔は電話もなかった。それだけ人間も繋がっていなかったから、詐欺も少なかったんだろうね。
今では私にとって調べものはインターネット検索という便利さを手に入れてしまったので、これなしには生活がちょっと困難。

 

戦いすんで日が暮れて・・・

 

Jan.12  2023 

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春の香りの中へ ・・・ into the faint scent of spring

2023-01-09 21:09:39 | seasons

1月8日

今日は勤め人にとっては三連休の中日。暖かい日差しのいいお天気。
こんな日は外に出て歩こうと娘に言われて、近くの新宿御苑まで足慣らしに歩くことに
なりました。

行く途中にインスタでみつけたおいしそうなラーメン屋さんに行くことになりました。

麺屋麦ゑ紋

 

麺に特徴があるこのお店はまるで和のようなラーメンでした。
最近、ラーメンを食べるようになったけど、とてもクリエイティブなのが
多いですね。ラーメンとカレーには新しバリエーションを求めて行ってみたく
なります。

 

新宿にいて、花園神社の中に入ったことがないのです。
今回も新宿御苑に急ぎました。

新宿御苑の入り口に来たら、それだけで花のいい香りがしてきました。
久しぶりの花探しです。

新宿御苑のツィッターにタチツボスミレと梅の花一輪がついていたので
見たいと思ったのですが、みつけることはできませんでした。

入り口を入るとすぐロウバイの花が咲いています。
写真を撮っている方がこんなに緑の葉がついているのは珍しいですねと話し
かけてきました。本当にいつもは枯れていたり、葉が落ちていたりしていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

母と子の森には大きなレンズを持った人が数人いました。
何か鳥がいるのかな・・・

池の近くにいたおじいさんにミソサザイがいるよと教えてもらいました。
あの辺という枯草の近くに行ったら、飛び立ってしまいました。

時おり、いい声で鳴く鳥や、コゲラの声を聴きながら春が近い公園のなかを
歩きました。

オオイヌノフグリも春を感じる花です。

 

 

 

 

 

 

子福桜

 

 

 

 

十月桜

 

 

 

 

ちょっと終わりのツワブキ

 

帰りはシルバーパスを使って帰りました。
それでも8.4km 13591歩でした。 
段差が大きなところは膝に負担がかかるのを感じますが、
後はほぼ戻ってきたような感じで、膝の潤滑油もながれているような
感覚でした。

無理なく少しずつ回復させていきたいです。
9日は目黒のヨガスタジオで「身体を知って身体を動かす75分」に参加しました。
年末再開したスクールの続きです。前回は膝を中心に行いましたが、今回は膝にとって
大事な骨盤と足裏を中心に。最後に背骨。骨に刺激を与えると骨密度も上がるとか。
骨の模型を見ているだけでも、人間を作り上げているパーツに驚くばかりです。

 

Jan. 8  2023  Shinjuku Gyoen National Garden

 

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初春の和菓子 ・・・ New Year’s sweets

2023-01-08 23:53:49 | seasons

3日には近くの諏訪神社へお散歩。

 

 

 

 

今年のお正月のお菓子は私が買い物に行けなかったので、娘に適当に高島屋で
買ってきてもらいました。 花びら餅は島根の和菓子屋さんので
福うさぎは金沢のお菓子でした。いつもだったら花びら餅はデパ地下で「たねや」か
阿佐ヶ谷の「鉢の木」の場合が多かったのですが。阿佐ヶ谷の「うさぎや」
のは確かあまり日持ちがしなかったので最近は買っていませんでした。

今年のお正月は有名店のとかはすべて排除しました。

 

娘がスタバの抹茶ラテを買ってきたのでそれと頂こうかと
思いましたが、やはり少しは甘みがあるので
お茶を点てなおしました。

それでも抹茶ラテはかなりいい抹茶が入っていました。

 

その翌日4日は福うさぎで。

うさぎ年なので福うさぎ

 

Jan. 3-4   2023

 

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ボビンレースをやりながら聴いた音楽 ・・・ listening to music while bobbin lace

2023-01-08 01:51:47 | music

1月7日

少し寒くなりそうだった一日。ボビンレースの日と決めました。
その前に京都東福寺の写真をブログ用に整理をして・・・・

前日にはボビンのパターンと合わなくなった問題が起きて、先生と真夜中までLINEと電話で
やり取りをして、本当に申し訳なかったです。

ボビンレースをしながら坂本龍一、ハウザーのチェロやブラームスのピアノ協奏曲やヴァイオリンソナタを聴いていましたが
ハウザーを聴いていたら、すごく悲しくなってしまって泣きそうになってしまいました。そこでたどり着いたのが庄司紗矢香。
日本人のヴァイオリニストで多分一番好きな人で、若いころからずっと注目していました。

 

 

カシオーリやオラフソンとのデュオも聴きに行ったことがありますが、昨年末のサントリーホールのコンサートも
行ってみたかったのですが、12月はコンサートが多くチケットは買いませんでした。もし買っていてもコロナで
結果、行けなかったですが・・

モーツァルトのメイキングのYouTubeが上がっていて、とても鮮烈な印象でした。壊れちゃったCDコンポを
買いなおすべきか考え中でしたが、欲しくなってしまいました。幻のMDの方は読み取るのですが、CDを
読み取らなくなってしまいました。ずいぶん前にMDの出し入れするトレイが壊れてしまって修理に出したことも
あります。今はもうディスクで音楽を聴く時代ではなくなってきましたが、やっぱりアルバムで聴きたいですね。

オラフソンも又とても聴きたいのですが、庄司紗矢香もまたコンサートをしてくれないかしら・・
今年のコンサートはアンデルシェフスキーを聴きに行くのが決まっているだけ。N響のファビオ・ルイージは是非
行きたいのですが・・

 

庄司紗矢香/ジャンルカ・カシオーリ モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 第35番 ト長調 K.379 第2楽章

 

庄司紗矢香/ジャンルカ・カシオーリ『モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集 VOL. 1』(インタビュー)

 

Sayaka Shoji and Gianluca Cascioli play Beethoven : Violin Sonata No.5 in F major, Op.24 "Spring"

 

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東福寺のもみじ 秋の奈良・京都へ -8 ・・・ Tofukuji  trip to Nara & Kyoto in autumn-8 

2023-01-07 23:59:59 | wonderland

11月14日

年内にアップが間に合わなくて、新年になってもまだ秋の京都です。
この旅行は「ずらし旅」というので宿泊と新幹線がセットになったものでした。宿泊地を変えるとちょっと面倒
だったのですが、京都・奈良間で使える近鉄のフリーパスと選べる体験クーポンというのがあって、
東福寺の早朝(7:30)拝観を選んで予約していました。一般拝観より前の時間なので、それほど混まなくてゆっくり
見ることができました。駅近の都ホテルだったので朝食を早朝にとってタクシーで東福寺まで行って何とか間に合いました。

東福寺のもみじは京都で一番好きな紅葉かなと思います。もう20年近く前に行って、目が洗われる思いだったのを覚えています。
そのころはまだフィルムカメラでした。東福寺にはその後も行きましたが紅葉の季節ではなかったと思います。久しぶりに
見たくなりました。青もみじも紅葉に負けず美しいとも聞きました。

紅葉が始まる季節で、全体が燃えるような紅葉よりグラデーションのある風景が好きです。
11月末が入シーズンだと思いますが、少し早いのもまだそれほど混雑しないしいいように思いました。

 

朝早いお寺の中は静かで空気も澄んでいるようでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

通天橋からの眺め

 

 

 

 

 

この反対側の橋にも行ってみたいと思い、あとからお寺の人にお聞きしたら、門の外だという
ことでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

落ち葉の掃除をしている人がいました。

 

 

 

外に出て反対側から通天橋を見ました。

ここは一般道です。臥雲橋

駅に向かう道。ここは保育園と児童館。町とお寺がとけあってなんともうらやましい環境。

お寺を横目で見ながらJR東福寺駅にむかいました。

 

Nov. 14  2022    Kyoto

 

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失われた時を求めて(追記あり) ・・・ wandering in time

2023-01-06 23:46:58 | a day in the life

1月6日

お正月からだんだん抜けて、また日常が戻ってくる。
朝、イタリア語のラジオを聞く。いい習慣がついたものです。
聞きのがし配信があるのもうれしいことです。

4日からボビンレースの練習を再開しました。

 

5日放送の 坂本龍一 Playing the Piano in NHK 
を録画していたので、坂本龍一の曲を聴きながら。

 

闘病中の彼は体力がないので、少しずつ録画して一つの番組になったと話していました。
とても静かでまるで自然そのもののようにナチュラルな音楽でした。

まるでドビュッシーのような曲でした。キラキラして透明感がありました。
音楽に対しても静かな情熱を持ち続けている彼は、病気は残念ですが、素晴らしいです。

 

 

Ryuichi_Sakamoto aqua

 

Merry Christmas Mr. Lawrence / Ryuichi Sakamoto - From Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022

 

坂本龍一 — energy flow

 

 

午後はウォーキングも兼ねて、赤坂の豊川稲荷まで3冊目の御朱印帳を買いに行きました。

 

 

豊川稲荷の御朱印帳はかわいい模様のが多いのですが、ピンクの菊の花はやめて地味な方にしました。
すてきだと思ったら「はいばら」のだったのですね。


この辺は47年くらい前から鹿島のアトリエに通った懐かしい場所。
この歩道橋を降りてすぐの所の路地に入り、古い一軒屋がアトリエでした。
今では古い建物は全部なくなり、その会社関連の建物が並ぶエリアになりました。
会社の建物の外にあったので他の建設会社の人や私みたいに関係ない人も
恩恵を得ていました。彫金や油絵を教えてもらいました。そこで主人と知り合い、
今も続く友人を得ることができました。彫刻は芸大の伊東 傀先生、絵画は
新制作の古茂田美津子先生がご主人の守介さんの後をついで教えていらっしゃいました。
教えるというより一緒に描いていたそれだけなのですが・・竹中か大成建設で指導されていた
岡本半三先生、清水建設の入江一子先生等とも親しくお話をする機会がありました。

学生運動が盛んな時期に学生時代を送ったので、学生生活を楽しんだ記憶はなく、
卒業して社会人になってから絵を習ったり、イタリア語を習いに行ったり、織物を習ったり
仲間とスキーツアーに行ったりスケッチに行ったりの楽しい時代でした。

イタリアを中心としたヨーロッパツアーで知り合った友人から広がって行った世界でした。

 

しろたえはその当時、よく行ったケーキ屋さんです。
創業当時だったのですね。

嬉しいことに今も全く変わりません。ものすごい人の行列ができる店になったので
驚いています。赤坂はつまらない街になってしまったので行くこともありませんが
ここだけは行きたくなるお店です。

 

かなり待たされて2階に通してもらいました。
半地下は今はやっていないようでした。

レアチーズケーキがおいしいのですが、レモンチーズパイにしました。
コーヒーもケーキも他と比べると安くてそういうところも人気なのかしら?

 

うさぎの絵の食器もかわいくて、左の下の食器はフランスのおままごとの道具ですって!

 

 

 

高田博厚の彫刻もありました。

まるで時間が止まったような感じがして、しばらくの間、時間のエアポケットの中に
落ち込んでいました。

私を幸せな時間に浸してくれる場所はここの他には高山珈琲くらいしかありません。

Jan. 6 2023  Akasaka

 

追記)

坂本龍一の曲を他にも聞いていたら
Codaを思い出しました。その時に探したPaul Bowlesの文章を
また思い出しています。

アルバム「async(同期しない)」に使われた彼が映画音楽を担当したベルトリッチ監督の
「シェルタリング スカイ」から坂本龍一の思いを。

Paul Bowles
Because we don't know when we will die, we get to think of life as
an inexhaustible well. Yet everything happens only a certain number of times,
and a very small number really. How many more times will you remember a certain
afternoon of your childhood, some afternoon that is so deeply a part of your
being that you can't even conceive of your life without it? Perhaps four or five
times more, perhaps not even that.
How many more times will you watch the full moon rise? Perhaps twenty. And yet
it all seems limitless.

我々はいつ果てるかを知らない
だから人生を枯れない井戸のように考える

だが、いかなる事も限られた数しか味わえない
自分の人生に深く影響を与えた幼少期の・・・
とある昼下がりを幾度思い出す事だろう?
4〜5回?
それ程ないのかもしれない

満月の昇る姿をあと何回見るだろう?
例え20回だとしても
全てが無限の如く思えるのだ

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ヴィスコンティの「山猫」が甦る ・・・ Il gattopardo

2023-01-05 23:57:14 | movie

 

20代の頃、夢中になったヴィスコンティの映画。あの頃「ベニスに死す」、「家族の肖像」、「イノセント」、「ルードリッヒ」
を立て続けに見ました。TVで放映された「山猫」、「愛の嵐」(あのブルックナーの音楽が使われた)も見ていたけれど
「山猫」はあまり心に残っていませんでした。

昨年の秋、録画してあった「山猫」を少しずつ見ていました。一度では見れない長い作品で、重厚な作品でした。
マーティン・スコセッシ設立のフィルム・ファウンデーションとGUCCIの資金提供により、1万2000時間をかけて2010年に
復元された4K修復ということで、映画も文化遺産だといつかのケネス・ブラナーの言葉を思い出しました。さすがGUCCI。

イタリアの巨匠ルキノ・ビスコンティの代表作で、第16回カンヌ国際映画祭で最高賞(グランプリ)に輝いたドラマ。
日本では1964年、短縮された英語版で初公開された後、81年にイタリア語のオリジナル完全版が公開されたがプリントの
状態は悪かった。そのイタリア語完全版を、撮影監督のジュゼッペ・ロトゥンノ監修のもと復元させたのが「イタリア語
完全復元版」で、2004年に公開された。16年、ビスコンティ監督の生誕110周年、没後40年を記念した特集上映
「ヴィスコンティと美しき男たち アラン・ドロンとヘルムート・バーガー」では「山猫 4K修復版」として、「イタリア語
完全復元版」を初の4K映像で劇場公開。19年には「4K修復版」が35ミリプリントとデジタルで同時上映。統一戦争に揺れる
1860年のイタリア。シチリア島を長年に渡って統治してきた名門サリーナ公爵家にも革命の波が押し寄せる。貴族社会の終焉
を感じながらも優雅な暮らしを続ける公爵は一家を連れて避暑地へと向かうが、革命軍の闘士となった公爵の甥タンクレディが
新興ブルジョワジーの娘アンジェリカと恋に落ちてしまう。               映画comより

1963年製作/186分/G/イタリア・フランス合作
原題:Il gattopardo
配給:クレストインターナショナル
日本初公開:1964年1月18日

監督 ルキノ・ビスコンティ

サリーナ公爵 バート・ランカスター
タンクレディ アラン・ドロン
アンジェリカ クラウディア・カルディナーレ

 

プリントで見るか、デジタルで見るか。不朽の名作がよみがえる!/映画『山猫 4K修復版』予告編

 

 

昨日ボビンレースを再開して、「山猫」のあの果てしない舞踏会のシーンからもう一度見てみました。
このワルツはヴェルディの作曲で、ピアノ用の楽譜をヴィスコンティが持っていて、それをニーノ・ロータに渡して
オーケストラの曲にしてもらったというヴィスコンティ秘蔵の曲とのことです。

Le Guepard (1963) - La Valse

 

 

 

バート・ランカスターは「家族の肖像」でも見ましたが、あのまさにアメリカっぽいアメリカ映画に出ていた人が
こんなにイタリア映画が合うなんて思いませんでした。「山猫」はバート・ランカスターあっての映画です。

Nino Rota 映画「山猫」 Valzer Brillante(Waltz in F Major) from IL GATTOPARDO

 

まるで絵画のような世界がそのまま展開された映画です。本当の貴族の館でロケをして、自然光だけで撮ったと書いてありました。
暑い時期で、夜中に撮影されたとか・・ ろうそくに揺らぐ光も暑かったのでしょうとご婦人方の扇子で仰ぐ姿が本当にあの衣装で
暑かったのではと思いました。

 

イタリアの近代史で、時代が移り行く中のシチリアのサリーナ侯爵の葛藤が描かれていました。それはヴィスコンティの気持ちとも
重なっていきます。舞踏会のシーンが華やかであればあるほど、侯爵の孤独と絶望が際立ちます。

気になったセリフをメモしました。

特殊な世界
神でなく彼ら(貴族)が作り上げた世界。何世紀もの苦悩と喜びという特殊な経験を経ながら。

25世紀以上も壮大で多様な文明を背負ってきた。

今のままを望むならすべてを変えるべき。

革命は階級がさっと入れ替わるだけ。あとは何も変わらない。

変化のただなかを生きている。意志は生き続ける。何かが変わってこそ、すべてがそのまま残される。

旧体制とは宿命的な関係。二つの世界を股にかけて、どっちつかずでいる。その絆は慎みとも愛情とも言える。
私は不幸な世代。そのうえ幻想が持てない。(熱心に新体制の議員を頼まれてもそう答える侯爵。できることは
しないのかと乞われて。誇り高い真実より、良心の声に従ってほしいと。)

シチリア人の官能性は忘却、死への欲求。

老いがのしかかり、若い世代のタンクレディに託すサリーナ侯爵。新興勢力の娘との結婚を積極的に進める。

死への思いが強まり、舞踏会の後、一人歩いて家に帰る侯爵は星空を仰いで彼の地へのあこがれと
安らぎの願いで終わるラストシーンでした。この映画が監督の割と初期に作られた映画だということが
すごいですよね。最後の方に作られた「イノセント」もこのような絶望で終わる映画でした。

 

ボビンレースに近いものを作っているシーンもありました。

 

『山猫』ヴィスコンティの傑作を貫く並外れた“本物”の精神

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