Reflections

時のかけらたち

失われた時を求めて(追記あり) ・・・ wandering in time

2023-01-06 23:46:58 | a day in the life

1月6日

お正月からだんだん抜けて、また日常が戻ってくる。
朝、イタリア語のラジオを聞く。いい習慣がついたものです。
聞きのがし配信があるのもうれしいことです。

4日からボビンレースの練習を再開しました。

 

5日放送の 坂本龍一 Playing the Piano in NHK 
を録画していたので、坂本龍一の曲を聴きながら。

 

闘病中の彼は体力がないので、少しずつ録画して一つの番組になったと話していました。
とても静かでまるで自然そのもののようにナチュラルな音楽でした。

まるでドビュッシーのような曲でした。キラキラして透明感がありました。
音楽に対しても静かな情熱を持ち続けている彼は、病気は残念ですが、素晴らしいです。

 

 

Ryuichi_Sakamoto aqua

 

Merry Christmas Mr. Lawrence / Ryuichi Sakamoto - From Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022

 

坂本龍一 — energy flow

 

 

午後はウォーキングも兼ねて、赤坂の豊川稲荷まで3冊目の御朱印帳を買いに行きました。

 

 

豊川稲荷の御朱印帳はかわいい模様のが多いのですが、ピンクの菊の花はやめて地味な方にしました。
すてきだと思ったら「はいばら」のだったのですね。


この辺は47年くらい前から鹿島のアトリエに通った懐かしい場所。
この歩道橋を降りてすぐの所の路地に入り、古い一軒屋がアトリエでした。
今では古い建物は全部なくなり、その会社関連の建物が並ぶエリアになりました。
会社の建物の外にあったので他の建設会社の人や私みたいに関係ない人も
恩恵を得ていました。彫金や油絵を教えてもらいました。そこで主人と知り合い、
今も続く友人を得ることができました。彫刻は芸大の伊東 傀先生、絵画は
新制作の古茂田美津子先生がご主人の守介さんの後をついで教えていらっしゃいました。
教えるというより一緒に描いていたそれだけなのですが・・竹中か大成建設で指導されていた
岡本半三先生、清水建設の入江一子先生等とも親しくお話をする機会がありました。

学生運動が盛んな時期に学生時代を送ったので、学生生活を楽しんだ記憶はなく、
卒業して社会人になってから絵を習ったり、イタリア語を習いに行ったり、織物を習ったり
仲間とスキーツアーに行ったりスケッチに行ったりの楽しい時代でした。

イタリアを中心としたヨーロッパツアーで知り合った友人から広がって行った世界でした。

 

しろたえはその当時、よく行ったケーキ屋さんです。
創業当時だったのですね。

嬉しいことに今も全く変わりません。ものすごい人の行列ができる店になったので
驚いています。赤坂はつまらない街になってしまったので行くこともありませんが
ここだけは行きたくなるお店です。

 

かなり待たされて2階に通してもらいました。
半地下は今はやっていないようでした。

レアチーズケーキがおいしいのですが、レモンチーズパイにしました。
コーヒーもケーキも他と比べると安くてそういうところも人気なのかしら?

 

うさぎの絵の食器もかわいくて、左の下の食器はフランスのおままごとの道具ですって!

 

 

 

高田博厚の彫刻もありました。

まるで時間が止まったような感じがして、しばらくの間、時間のエアポケットの中に
落ち込んでいました。

私を幸せな時間に浸してくれる場所はここの他には高山珈琲くらいしかありません。

Jan. 6 2023  Akasaka

 

追記)

坂本龍一の曲を他にも聞いていたら
Codaを思い出しました。その時に探したPaul Bowlesの文章を
また思い出しています。

アルバム「async(同期しない)」に使われた彼が映画音楽を担当したベルトリッチ監督の
「シェルタリング スカイ」から坂本龍一の思いを。

Paul Bowles
Because we don't know when we will die, we get to think of life as
an inexhaustible well. Yet everything happens only a certain number of times,
and a very small number really. How many more times will you remember a certain
afternoon of your childhood, some afternoon that is so deeply a part of your
being that you can't even conceive of your life without it? Perhaps four or five
times more, perhaps not even that.
How many more times will you watch the full moon rise? Perhaps twenty. And yet
it all seems limitless.

我々はいつ果てるかを知らない
だから人生を枯れない井戸のように考える

だが、いかなる事も限られた数しか味わえない
自分の人生に深く影響を与えた幼少期の・・・
とある昼下がりを幾度思い出す事だろう?
4〜5回?
それ程ないのかもしれない

満月の昇る姿をあと何回見るだろう?
例え20回だとしても
全てが無限の如く思えるのだ

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