8月10日から仕事がオフの日にはやっと母のところから
持ってきた母や祖母、そして私の和服の虫干しに取りかかることができました。
マンションを整理して持ってきたのが、一昨年の暮れ。
それから詰め込んだままほっていました。いろいろなことが起きて
とても手が付けられる状態ではありませんでした。
少しづづ干しながら、そして他の家の中の大整理も
始まりました。
そしてすごく残念なことがわかりました。
私の無地の着物やウールの着物、紺の鮫小紋、そして母が頑張って
買ってしまった色留袖・・が見つからないのです。
ちょうど衣装缶1箱分くらいがありませんでした。
大混乱でマンションを整理したので、処分する方に
行ってしまったのかもしれません。(泣)
とても高価な色留袖でしたが、母も1回くらいしか
手を通していなかったので、高いだけで愛着はないのですが。
これからは格式ばったものより楽な着物を着てみたいと
思いました。そういう席にも行かないし・・と言って
あきらめました。
それでも祖母の着物もあったので、いろいろと楽しめそうで
これから少しづつ来てみたいと思いました。
親子三代で着ていけるなんてすてきじゃない?
整理していたら主人の結婚当初来ていたサーモンピンクの
ニットも出てきて、母が派手ねと言っていたと話したら
恥ずかしそうにしていたことを思い出しました。
そういうものを見るといろいろ思い出し、また距離感が
その時まで近づくようなそんな感じです。
私の振袖。山のように手書きで描いてもらいました。袖を着れば後は普通に着れますよと
言われて。娘が着てみたいといっていました。成人式の時これでもよかったなんて今頃言われて。
確か以前は嫌だといっていたのにね。
祖母の絽みたいな夏物の着物です。あまり見たことなかったけれど。
こういう花柄、お気に入りです。
母が南画の絵描きさんに描いてもらったものです。母のは地味な蘭の絵でした。
若い頃、お茶に紬に締めてきたことがあります。
母と祖母の帯。これなら使えそうだわ。
若い頃は失敗しちゃったかと思った着物も今なら着れそう。さすが着物は40年くらいたっても着れるのね。
祖母が来ていた着物。そうやって私も母の年、祖母の年に近づいていく・・
どうしても欲しいとお願いして作ってもらった十日町紬。
初釜に着たり、子供の七五三の時に着た色無地の着物はどこかに行ってしまったけど
紬みたいな着物が一番好きかもしれない。
振り袖に締めた正倉院柄の帯はもう無理だけど、娘につないでいくことに。
私のウールの着物は紛失してしまったけど、母の蓮模様のウールは持ってきていました。
私の結婚式に母が着ていたきもの。
お片付けの合間にいたずらネコ出没。すかさずSがスマホでパチリ。
京王デパートの催事の会場で江戸小紋のお店が出ていて、いろいろ着物のことを教えてもらいました。
老夫婦なのですが、ご主人はもともと京都の白生地の工場の跡継ぎだったけれど、いやで飛び出して早大に通っていたとのこと。
父親の具合が悪くなったので、再建のために戻ったとのことでした。戦争で織り機とかもみんな供出して、出直して
また、仕事をはじめだした時のことだそうです。その後、東京で江戸小紋に魅せられたとのことです。
奥さまも着物ばっちりでしたが、もともとは本郷のテーラーのお嬢さんだったそうです。
なんだか面白そうな話で、私はすっかりいろいろ教えてもらうために通ってしまいました。
母の着物を着たいと話していたら、夏でも着物で大丈夫だそうと聞きました。汗はガーゼの下着が吸い取ってくれるとのこと。
そして何より姿勢が良くなって腰も痛くないとのことでした。
西陣の織元のご主人が亡くなって残った帯を売ることになったということで特別安くなった帯をこれからの着物生活に
持っている着物に合わせるために買ってしまいました。着物は買うことはないと思いますが、帯は変化がつけられるので
ちょっと欲しくなるかもしれない。でも充分着物が着れるようになってからね。