Reflections

時のかけらたち

「想いの届く日」ホセ・カレーラス テノール・リサイタル ・・・ reaching the hearts of you

2022-11-05 23:58:51 | music

11月5日

少し前までは毎年12月にコンサートがあったホセ・カレーラス。年の終わりにいつも楽しみにしていました。
また1年が回り、今日サントリーホールでのコンサートに行ってきました。

久々の和服で、着るのに手間取って、途中洋服にすぐ戻れるようにしてましたが、どうにか着れたので和服にしました。
7月が最後だったかしら・・・ やっぱり月に最低でも2回は着ないと忘れますね。それに季節が入れ替わっているので
準備を昨日からしていたのですが、なんと長襦袢の襟芯がどこかに行ってしまって見つからなくて、一度そこでも
挫折しましたが、最近いとこからもらった祖母の大島の帯合わせだけでもしてみようと思い続けました。
結果着てみて何とかこれでも外出できそうかと思い、和服で出かけました。コンサートで和服を着るのは演奏者への
リスペクトです。

 

今年のリサイタルのタイトルはカルロス・ガルデルの「想いの届く日」という曲名から来ています。この曲の原題は
スペイン語では“El día que me quieras”で、英語に訳すと"On the day you will love me"(「あなたが私を愛してくれる日」)
という意味なのですが、日本語のタイトルが「想いの届く日」であることを知り、今年のリサイタルのタイトルに相応しいと
思ったのです。現在、コロナ禍で大変な時を過ごしている方がたくさんいらっしゃると思います。また、他の国との行き来や
人と会うこと、コミュニケーションをとることが難しくなっています。こんな時だからこそ、音楽が助けになるのではないか
と思っています。そして、歌を通して“想い”が届けられたらと思っています。 ホセ・カレーラス
                                      (兵庫県立文化センターのインタヴュー)

 

今回は結構いろいろな場所でコンサートがあります。このコピーが気に入って・・

 

 

アンコール:

デスポジト:太陽に酔って
ファルヴォ:彼女に告げて
アカンポーラ:冬
ディ・カプア・マッツッキ:オー・ソレ・ミオ
デ・クルティス:帰れソレントへ
ララ:グラナダ

久々のサントリーホール

 

席に着くともう後ろの方ですが、サントリーホールはそれほど大きくなく遠い感じもしなくて、また音響が
いいので好きなホールです。もう少し椅子の前が広かったらとは思いますが・・

車椅子で介助のいる方や、目の見えない方もいました。珍しく外国人も多く、いつものように和服のお姉さんたちも
ばっちり決めてきていました。私が行くコンサートの中で和服がすごく目立つコンサートです。

ホセ・カレーラスはもう75歳なのですね。1歳くらい上かと思っていたのですが、もっと上でした。毎年、来年は
自分も含め行けるのかな~と思うコンサートです。いつまでも声も変わらず、トスティのセレナータから始まった
コンサートは最初から調子がよかったです。いつも一曲くらい歌ってからみたいな感じでしたが・・
2曲目のトスティの「ひめごと」もすごくよくて、早くも涙が出そうになってしまいました。オペラだけ生で聴いたことの
あったカレーラスのリサイタルに初めて行ったときの感動がよみがえりました。主人の闘病の時にいつも聴いて励まして
もらった声です。CDで聞くより、ソフトで高い声がきれいで驚きました。 今回も改めてその澄んだ声が前に伸びて広がって
心の隅々まで満たしてくれました。生でその声が届くというのは素晴らしいことです。しみじみと幸せだと思いました。
息の合ったピアニスト、ロレンツィオ・パヴァーイの伴奏が始まるとなじみの曲ばかり・・・ それでも今回は何曲か初めて
聴く曲がありました。タイトルとなった「想いの届く日」と「一片の白い雲」で、後者はとても聴きやすい曲でした。

そしてカレーラスのコンサートでの一番解放されてのびやかになるのがアンコールで今回も鳴りやまない拍手に
なんと6曲も。明かりが全部ついてからも何曲もアンコールがあり、もう終わりかと思ってもまた出てきてくれるのです。
いつもカタリ・カタリやグラナダ、帰れソレントへくらいで最後になるので、その曲が出るまで期待していました。
今回はカタリ・カタリはなかったのですが、(残念)グラナダが最後でした。ブラボーの声出し禁止だったのですが、
それにも勝る拍手の嵐でした。前の方にはカタルニアの旗を持った一団がいました。

今年のリサイタルのタイトルはカルロス・ガルデルの「想いの届く日」という曲名から来ています。この曲の原題は、スペイン語では“El día que me quieras”で、英語に訳すと"On the day you will love me"(「あなたが私を愛してくれる日」)という意味なのですが、日本語のタイトルが「想いの届く日」であることを知り、今年のリサイタルのタイトルに相応しいと思ったのです。現在、コロナ禍で大変な時を過ごしている方がたくさんいらっしゃると思います。また、他の国との行き来や、人と会うこと、コミュニケーションをとることが難しくなっています。こんな時だからこそ、音楽が助けになるのではないかと思っています。そして、歌を通して“想い”が届けられたらと思っています。

 

José Carreras sings - Segredo (Tosti) - 2008 (4/19)

JoJose Carreras, "Un núvol blanc"

Jose Carreras "Na sera 'e maggio"

El Día Que Me Quieras

 

襟芯もみつからなかったので、襟裳そして帯もぐちゃぐちゃでした。
祖母の着物は裄が短いけど、深い色の大島です。
手描き更紗の帯が合いそうでした。
おはしょりも出ていなくて、散々でした。

毎度おなじみの羽織を着て出かけましたが、汗をかきました。

Nov.5 2022  Roppongi

 

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