Reflections

時のかけらたち

音楽の楽しみ ・・・ gift from heaven

2016-08-07 22:08:59 | music
寝る前に聴くレオン・フライシャーのバッハがすごくいい。
重くなりすぎず、ピュアな感じがする音楽。

ファビオ・ルイジがまたサイトウキネンではなく小澤フェスティバルでマーラーを振る。
行けなかったけど、まさかまた来るなんてコンサートホールの前でもらうチラシに目を通して
みるのだった。捨てようと整理したときに発見。チケットも販売と同時に売り切れる松本の
フェスティバル。

昨日は娘のピアノの先生からサロンコンサートの案内をいただいていて行くつもりだったけれど
当日まで少し迷っていたものでした。







バロックにあまり詳しくなく知らない世界ですが、フィッツウイリアムのコレクションの中にあった楽譜が
印刷技術とともに広まった、当時の世界を旅することにしました。



プログラムの上の絵はフェルメールの絵で、ヴァージナルがすごく正確に描かれていて、
そのヴァージナルには「音楽は喜びの伴侶、悲しみの薬」と銘文が記されている。







しかしこのチェンバロの音は聴くたびに好きなる、すっきりとした響き。
超有名なアンソロジーのコンサートとなっていましたが、時代を追って音楽表現が変わって行き、
装飾がありすぎれば、またシンプルになるという流れも良くわかりました。
説明を聞いてわかりやすいのですがカルチャースクールのようになってしまいがちです。
説明と演奏の兼ね合いがちょうどよく、曲に感動するコンサートになっていました。
最近、この少ない人数で聞くコンサートに行くことが重なり、聴いている人たちとのつながりも
感じられるようないい雰囲気です。音楽をゆったりと楽しむことができ、昔のサロンコンサートは
こんな感じだったのかなと思います。他はジャズとかブルースやシャンソンのライブとなって
しまうのですが、大きなホールよりこういう形式の方が好きになってきつつあります。

後から知れば、バードもファーナビ―もダウランドや、ギボンズも有名な作曲家ですが、
ファーナビーの古風なスパニョレッタはレズピーギがあの有名なローマの松で
盗作して元が脚光を浴びたというものでした。

先生はバロックにすっかりはまってしまっていますが、ギボンズはピアノでもレパートリーだったとのことで、
グレン・グールドもよく演奏していたと話していました。楽器がピアノだと感じが違ってちょっと現代的な
感じがするということでした。

バロックの曲は変奏曲がほとんどで、音を伸ばすことができない楽器なので装飾音で長さを表現したとのこと。
バードの「庭は緑に溢れて」ファーナビーのトイ(慰め)とダウランドやギボンズがすごくよかったです。
ピアソンは自然を描写して、フィリップスは超絶技法で音楽性を高めています。
ダウランドのラクリメとかは楽譜がないので、聴いて楽譜を起こして、それから自分流に編曲したとのことでした。
辻井君とかは楽譜がなくて聴くだけで音が体の中に入っているから本当にすごいとしか言いようがないですよね。

最後に次回予告のバッハとフランスもので前回のクープランのブロンクロシェ氏を偲んでという曲を弾いてくださり、
イギリス物との違いが際立ちました。フランスはやっぱり、鮮やかな感じがして、バッハは暖かい感じがする。
イギリスのものは少しケルトが入っていて、神秘的な感じもあります。バロックというと音が並んで移動していく感じが
しますが、音楽は本当に多彩です。弾く人が命を与えます。

次回のドイツ編、バッハ、ヘンデル、フレスコバルディ、パッフェルベルなども楽しみになってきました。





FBに載せたいから写真を撮らせてほしいという方がいたので、演奏会終了後に便乗して写真を撮らせてもらいました。




ミニヨンの喫茶室。




グールドの写真が。


帰ってからグールドのバードやギボンズを聴きました。
そのピュアなシンプルさの世界にひかれます。
ゴールドベルグ変奏曲や間奏曲集は何十年も前にブレークして、友人たちもレコードを
持っていましたが、私はだいぶたってから、イギリス組曲とモーツアルトのソナタを
買っただけでしたが。今頃全く遅すぎですが、本当に素晴らしい演奏家だったのだと思います。














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