Reflections

時のかけらたち

ヨシタケシンスケ ・・・ Shinsuke Yoshitake

2024-09-02 23:59:07 | art

9月1日

昨日はボビンレースをずいぶん進めることができて、今日も一日台風の影響もあるから家で続きをと思っていたのですが、
昨晩2年前に世田谷で開催され行けなかったヨシタケシンスケ展を横浜でやっていることを知り、しかも明日が最終日。
夜中にチケットを申し込み行くことにしました。最終日が近いので当日券に人が並ぶのは必至です。クリスチャン・ディオール展
では最後の方が入場が難しかったことを思い出しました。

 

台風の予想は、だいぶ前にやっていた時、アメリカとヨーロッパの予想だと今のように停滞型で、消えるようなのだったのですが、
日本の予想は丸い円が日本列島を北上するようになって、最大級と言われて、八ヶ岳の美術館行をあきらめたのが少し残念でした。
交通の混乱やお天気は悪かったでしょうが・・・ これもちょっと予想ができずしかたのなかったことかなと思ったり。

行けなかったので、代わりと言っては何ですが、ヨシタケシンスケ展に弾丸で行ってきました。
予想外に子供が多かったので驚き。結構大人むきとも思うのですが・・ 最終日の明日と今日の日曜日とどちらが混んだのかな?
絵本ができるまでのプロットとかわかり面白かったです。何か哲学的と言うか、人間観察も面白いヨシタケさんです。

お昼に帰ってからボビンレースの続きを結構頑張ったのですが、ずいぶん進んでから最初の頃の間違い気づき解くこと5時間くらい。
何日間で頑張った分おじゃんです。懐かしいサヴァリッシュのブルックナーを聴きながら、遠雷が響く中、ほどいていました。
ヨシタケシンスケがそんなこともあるよね~とやさしく見ていてくれそうです。ついてないよねって。


 




ネタのメモがすごいです。
2500枚のスケッチ。時間があっても上の方は見れない展示でした。
開場はすごく混んでいて、子供たちが一つ一つ見ていたのには驚きました。
こんなにブームになっていたなんて知りませんでした。

拡大して展示してあった作品の企画がとても面白かったのですが、字が見えにくくて写真はうまく撮れませんでした。
絵本ができるまでの組み立てを見ることができました。



とても深い内容で、子供より大人むきのように思えますが、彼は子供に対して書いているようです。






40代で絵本作家デビューというのに驚きです。













 

人は変わっていくもの・・・




ヨシタケさんの歩みを見ることができました。



 

 楽しかったです。ありがとう❣

 

 

 

ヨシタケシンスケの絵本は心の中に深く入っていきます。
時に心の奥底にある心理まで描いていて、いろいろ気づかされます。
今借りている「もしものせかい」ではこっちの世界とあっちの世界のことが描かれていて
従弟が若くして亡くなったときに、その時まだ小学生だった子供の夢に現れてあっちの世界も
こっちの世界とあまり変わらないよと話したということを思い出しました。心を楽にしてくれる
絵本だと思いました。

 

最近配信されてきた朝日新聞で長いこと微鬱に悩まされていたことを知りました。
それが軽度になったということは少し重くなってしまったのですね。
絵本に表すことが心を解放していたのかもしれないけど、仕事も多くなってストレスになってないか
心配です。こんなに人気がある作家がいたことさえ最近まで知らなかった私ですが。

 

朝日新聞DIGITAL 8.24
「微うつ」歴50年の異変…ヨシタケシンスケさんと「助けてボタン」

不安が強くて すぐ生きるのがイヤに

 僕は実はネガティブな性格で、人付き合いも苦手。でも、なまじ器用で社会性はあり、自分にうそもつけるので、
周囲には分からないのです。

 生まれつき不安が強くて、すぐに生きているのがイヤになる。でもやっぱり、こんなにつらい世の中でも、少しでも
楽しく生きていきたい。だから生きるために、サラリーマン時代から、日常をスケッチすることを続けています。気に
なったり、感じたりしたことを絵や言葉にしてメタ思考で俯瞰(ふかん)して可視化する。美談や正論ではなく、斜に
構えた視点で。

 「こういう見方もできるのか」「本当の自分の気持ちはこれか」とか。すると腑(ふ)に落ちて、うれしくなって、
明日も頑張ることができて救われてきました。自分用のストーリーが必要なのです。

 絵本のデビュー作『りんごかもしれない』も、りんごを様々な角度でみていきます。すると、固定概念から自然と離れて
いき、クスッと笑える。それを世の中の人も面白いと思っていただけた。こんな風に不安を創造性に変えて、運良く今の自分
があります。

 ずっと「微うつ」です。「宿題が終わるだろうか」「上司に叱られないようにしなきゃ」など押し寄せる小さな不安は数知れず。
年を重ね、それらを片付けるスキルは身につけた。世間でいう〝キャリア〟も築いた。でも、もっと大きな漠然としたボスキャラ
級の不安が現れる。

                 

 どうやったら、自分のことが好きになれるのだろうか? ずっと思い悩んできました。楽観的にものごとをみて、心が安定する。
年齢を重ねても、そんな「ふつうの幸せ」は得られていない。自己肯定感は低いまま。最近、やっとこんな考えに行き着きました。
齢を重ねても、そんな「ふつうの幸せ」は得られていない。自己肯定感は低いまま。最近、やっとこんな考えに行き着きました。

 自己肯定は「好きになる」がゴールじゃない。「嫌いのままでいる」も、ひとつのゴールなんだよな、と

 

 

↡ 世田谷展の時のレポートです。

ふつうの展覧会なわけないでしょう 「ヨシタケシンスケ展かもしれない」レポート

 

その日の朝は久しぶりにフレンチトーストを作りました。
主人がいたころは朝よくホットケーキを作ってくれました。

突然決心して、横浜まで出かけた朝。緑のトンネル。台風の影響はほとんどなし。

 

Sep.  1  2024   Yokohama

コメント
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