Reflections

時のかけらたち

歌舞伎の醍醐味 ・・・ feeling the real pleasure of Kabuki

2024-03-06 23:55:42 | art

2月15日

久しぶりの歌舞伎座は勘三郎追善の公演でした。
中村兄弟がお父さんの勘三郎の当たり役の演目を見事に演じていました。
三作とも珍しくオペラグラスを離せないくらい、濃密で素晴らしく、久々の歌舞伎は大満足でした。
9日には名古屋中村で中村屋さん発祥の地にも行ったばかりでした。

 

十八世中村勘三郎十三回忌追善
猿若祭二月大歌舞伎


昼の部

一、新版歌祭文(しんぱんうたざいもん)

野崎村

久作娘お光 
丁稚久松  七之助
油屋娘お染 児太郎
百姓
久作  彌十郎 
後家お常  

 

河竹黙阿弥 作
二、釣女
(つりおんな)

太郎冠者 
大名某  萬太郎
上臈   
醜女   

 

三世河竹新七 作
三、籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)

序幕吉原仲之町見染の場より
大詰立花屋二階の場まで

佐野次郎左衛門   勘九郎
兵庫屋八ツ橋    七之助
兵庫屋九重     児太郎
下男治六      橋之助
兵庫屋七越     芝のぶ
兵庫屋初菊     
遣手お辰      歌女之丞
女中お咲      
若い者与助     吉之丞
絹商人丈助     
絹商人丹兵衛    片岡亀蔵
釣鐘権八      
立花屋女房おきつ  
立花屋長兵衛    
繁山栄之丞     仁左衛門

 


お昼の公演は初めてでしたが、追善公演のためか、どこか熱気にあふれていました。





勘三郎さん、亡くなられてからだいぶたってシネマ歌舞伎で見て、そのパーソナリティと芸に驚きました。
歌舞伎は数年前まで全く興味がなかったので。その映画が今回演じられた「籠釣瓶花街酔醒」でした。

「野村」ではそれぞれの気持ちが交錯してドラマティックな展開で、舞台の中に入り込んでしまいました。相手を
思いやる気持ちが苦しく伝わってきました。また父親役の彌十郎、大河ドラマの鎌倉殿に出ていましたが、初めて見ましたが
とてもよかったです。

「釣女」は狂言が歌舞伎の舞台に乗ったもので、軽快なテンポの獅童のマイムが面白かったです。なかなか軽やかで
楽しめました。歌舞伎俳優は踊りが基礎になっていることがよくわかります。


「籠釣瓶花街酔醒」
この演目は最初吉右衛門で見に行く予定でしたが、コロナで中止になったもので、あとで勘三郎・玉三郎でシネマ歌舞伎で見て
その美しさと演技に圧倒されました。今回次世代が育って立派な公演で頼もしく思いました。勘九郎もお父さんに似た感じで
七之助もあでやかで凛としてとてもよかったです。仁左衛門はいつものかっこいい役どころですが、舞台の上の年齢差は
感じられないベテランの風格がありました。

瞬きもできないくらいオペラグラスで見つめていました。

勘三郎さんへのいい公演ができたのではと思い、勘九郎、七之助さんには拍手をいっぱい送りたいです。


幕間に見た写真は篠山紀信が亡くなられる少し前にとられたもののようでした。



朝11時からの公演だったのと、前日お茶の稽古で着物を着たので、この日は着ることが
できませんでした。 K子さんはすっきりと大島でいらしていました。


今までも、吉右衛門、玉三郎、仁左衛門と素晴らしい歌舞伎に出会ってきましたが、この次世代の歌舞伎に
とても感動して、帰りにクールダウンが必要でした。アメリカのペンパルにバースデーカードを買いに
銀座4丁目の方に向かい、教文館カフェでひとまず休憩。




いつもの定位置です。




そういえばイースターでしたね。


教文館でバースデー・カードもみつかり、伊東屋には寄らないで帰れました。


Feb.15  2024   Ginza

 

                       

その前日14日の茶の湯の稽古には宝尽くしの着物でした。



 

 

 

 

コメント (2)
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