Reflections

時のかけらたち

ショーシャンクの空に ・・・ The Shawshank Redemption

2023-03-21 23:39:02 | movie

ショーシャンクの空に

1994年製作/142分/G/アメリカ
原題:The Shawshank Redemption

 

解説 S・キングの“非ホラー小説”『刑務所のリタ・ヘイワース』の映画化。無実の罪でショーシャンク刑務所に入れられた
主人公アンディ。もの静かな彼は、やがて自らの根源的な力と職能を武器に、刑務所の仲間たちに尊厳を取り戻していく。
物語はそんなアンディの姿を親友レッドが語っていく形で綴られていく。レッドを演じるM・フリーマンの穏やかな中にも
圧倒的な存在感をにじませた演技は、アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞にノミネートされ高い評価を受けた。

スタッフ
監督・脚本:フランク・ダラボン
製作:ニキ・マービン
製作総指揮:リズ・グロッツァー デビッド・V・レスター
原作:スティーブン・キング
撮影:ロジャー・ディーキンス
美術:テレンス・マーシュ
編集:リチャード・フランシス=ブルース
音楽:トーマス・ニューマン

キャスト
アンディ・デュフレーン:ティム・ロビンス
エリス・ボイド・"レッド"・レディング:モーガン・フリーマン
ヘイウッド:ウィリアム・サドラー
サミュエル・ノートン:ボブ・ガントン
ブルックス・ヘイトレン:ジェームズ・ホイットモア
デイビッド・プローバル

 

映画 ショーシャンクの空に 予告編

 

 

1年近く前に録画して見ていなかった「ショーシャンクの空に」を九段フェスの発表会から帰ったあとに
見たくなってやっとちゃんと見ました。出だしだけ少し見ていたものです。

このポスターはよく覚えていますが、もう29年も前の映画だったのですね。
そのころの映画のリマスター版がどんどん出てきているようです。

主役の二人がすごくよかったです。M. フリーマンの語りでストーリーが展開されていくのですが、
ティム・ロビンスの余裕のある表情がとてもよかったです。

スティーヴイン・キングの原作、さすがです。
思いがけない展開に不意をつかれ涙が出てきたところもありました。映画で泣くのは久しぶりでした。

30年近く前でも世の中の変化について感じているのだから今だったらもうよけいそうですね。
人間らしく生きるとはとか・・

心に残ったセリフがたくさんあり、ネットで見てもこんなに書かれている映画は珍しいです。
私も見ながらメモを取っているのですが…助かります。

自由を奪われた人間がつかの間の人間らしさを感じる瞬間が労働の後の特別な計らいによる
ビールを飲むシーン、そして音楽が、モーツァルトの音楽が天から舞い降りてくるシーン、
50年近く刑務所にいて仮釈放されて行きたくない外の世界に行った老人受刑者の切ない言葉・・・
人間の尊厳も考えさせられました。

 

仮釈放されたブルックスの手紙 
ブルックスは飼っていたカラスを自由の世界に放し、出獄後世の中に適合できず、自ら死を選びます。

I can’t believe how fast things move on the outside.
シャバではなにもかももの凄い速さです。
I saw an automobile once when I was a kid ..but now they’re everywhere.
子供の頃、自動車は珍しかったのに今はもうどこにでもあります。
The world went and got itself in a big damn hurry.
世の中がやたらせわしくなっています。

 

図書係となったアンディがスピーカーで「フィガロの結婚」第3幕の「手紙の二重唱」を流したのを
聞いてRedの言葉

 

I have no idea to this day what those two Italian ladies were singing about.
今日に至るまで俺はあのイタリア人の女性が何を歌っていたのか知らない。
Truth is , I don’t want to know.
ほんとのこと言って、知りたくない。
Some things are best left unsaid.
わからない方がいいこともある。
I like to think it was something so beautiful it can’t be expressed in words and makes your heart ache because of it.
何か言葉にはできない素晴らしいことを歌ってる。だから聞くものの胸がキュウっとなる。そう思ってた方がいい。
I tell you, those voice soared higher and father than anybody in a gray place dares to dream.
あの歌声と共に聞く者すべてが限りなく高い空の果てに舞い上がっていく感じだった。
It was like a beautiful bird flapped into drab cage and made those wall dissolve away.
まるで美しい鳥が灰色の檻に舞い降りあの高い塀を消し去ってくれたようだった。
And for briefest of moments every last man at Shawshank fell free.
ほんの一瞬、ショーシャンクの全員が自由だった。

この辺から涙が出そうになってきました。最初の感動的なシーンです。
音楽が降りそそぐ印象的な場面です。

 

音楽を流したので、光のない懲罰牢に2週間も閉じ込められて戻ってきたときのアンディの台詞

長い時間よく耐えられたという仲間に対して、モーツァルトと言う友達とずっと一緒にいたと答えるアンディ。
音楽は心と頭の中にあると・・・

It was in here.  In here.  That’s the beauty of music. They can’t get from you.
(頭を指さして)ここにいた。(胸を指さして)ここにも。そこが音楽の良いところで、誰にも奪えないんだ。

 

音楽の意味について。

Here’s where it makes the most sense.
ここだから意味があるんだ。
You need it so you don’t forget.
わすれないために必要だ。
Forget?
わすれない?
Forget that there are places in the world that aren’t made out of stone.
人の心っていうのじゃは決して石でできているわけじゃないんだ。
There’s something inside that they can’t get to that they can’t touch. That’s your ‘s.
そこには誰も、絶対に、手を触れることも、奪うこともできないものがある。
What are you talking about?
なんのことだ?
Hope.
希望。

ここでとうとう泣いてしまいました。

 

この言葉に対してレッドはHopeはここでは危険なものと答えます。

 

犯罪者ですが、自由を奪われて生きるのに慣れてしまった人々。仮釈放が決まっても社会でやって行けるかどうか
不安に思う。何十年も社会から隔離されて暮らしていて。

刑務所だから自分はみんなにいろいろなものをこっそり調達してあげられるが
シャバに出たらなんでも電話1本で用が足り、自分ができることはないと話すレッド。

 元銀行員だったアンディが所長の不正処理の手伝いをさせられ、自分の冤罪を晴らす機会をつぶされたアンディの言葉

I guess it comes down to a simple choice.
選択肢は二つだけ。
Get busy living .. or get busy dying.
必死に生きるか、必死に死ぬかだ。

 

アンディは脱獄に成功し、刑務所内での不正を世に知らせ、メキシコへと逃れることに成功する。

Sometimes it makes me sad, though Andy being gone.
時々寂しくなる。アンディはもういない。
I have to remind myself that some bird aren’t meant to be caged .
俺は自分に言い聞かせる。籠に閉じ込めちゃいけない鳥もいるんだと。
Their feathers are just too bright.
羽があまりに美しすぎる。
And when they fly away the part of you that knows it was a sin to lock them up does rejoice.
それが飛び去ったとき、自由になって良かったと喜ばなきゃいけないんだと。
But still the place you live in is that much more drab and empty that they’re gone.
とは言っても、鳥が飛び去ったあとの世界は前よりくすんで侘しい。
I guess I just miss my friend.
ようするに俺はアンディに会いたかった。

 

仮釈放されたレッドはアンディの手紙を見つけ、メキシコへと向かう。
「何にも縛られず長い旅に出る。自由な人間の希望を持とう。」

 

アンディの手紙より

Remember, Red, hope is a good thing, maybe the best of things. 
覚えてるね? 希望はいいものだよ。たぶん最高のものだ。

And no good thing ever dies.
いいものは決して滅びない。

 

 

再会のラストシーンまで見ごたえのある映画でした。

 

『ショーシャンクに空に』名言や手紙(英語)の内容をご紹介!

 

フィガロの結婚 - 手紙の二重唱 - ルチア・ポップ & グンドラ・ヤノヴィッツ -

 

コメント
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