“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

すきへん・みみ・ふでづくりの漢字

2013-08-14 18:54:37 | 日記
今晩は。
お盆休みは母と出かけることが多いです。

あるデパートの入り口で偶然見かけた、「まゆ工房いいむら」さんの繭細工。

……そのねずみが他のねずみと比べてあまりに特別で、爪先立って米を食いに今にも動きだしそうなので、つい見入ってしまいました。
普段ねずみの置物なんて注目することはないのに。

こけしでも何でも、その作家さんの作品のいくつかのうち一つでも相性の合う、「うちに連れて帰りたい!」ものがあれば、それは凄い出会いだと思う。こちらの作品はまさにそうでした。

現在、ねずみ1匹、子馬1頭、へび2匹、赤ちゃんへび1匹が我が家に並んでいます。めいめい個性が違うんだけど、みんな何か喋っている気がする。
赤ちゃんへびの顔は、昔1990年代半ばにNHK教育「おかあさんといっしょ」で放送されていた、山村浩二さんのクレイアニメ『パクシ』のパクシに似ています。パクシはイルカだけど。
『パクシ』初めはなんだこりゃ??と奇妙な印象しかありませんでしたが、いつしかファンになっていました。

……まゆ工房いいむらさんは、福島県白河市を拠点にご活躍されています。
東北福島という地名からすぐ復興支援を連想される方も多いと思いますが、そういう背景は二の次で、とにかく一種のときめきとも言えるものをいただきました。有難うございました。ものを作る方として尊敬します。そして福島のことをまたひとつ好きになりました。これからも頑張ってください!!


今日は『要覧』200頁「耘」~「肆」です。


・「耕耘(こううん)」
→「耘」=田畑の雑草を取り除く。

・「耙(ハ)」=農具のまぐわの意。

・「耜(シ)」=農具のすきの意。

・「耡(ジョ・ソ)」=田畑をたがやす意。

・「耨耕(どうこう)」
・「鋤耨(じょどう)」
→「耨」=くわ。田畑の土をたがやす。
・「阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)」…仏教で、仏陀の至った最高の悟り。

・「耿耿(こうこう)」
→「耿」=きらきら光るさま。

・「聊爾(りょうじ)」…ぶしつけ。
→「聊」=かりそめ。
・「無聊(ぶりょう)」…たいくつ。
→「聊」=楽しむ。

・「聆(レイ)」…聞く意。

・「聒聒(かつかつ)」
→「聒」=さわがしい。

・「聟」=「壻」=「婿」=「むこ」

・「聳然(しょうぜん)」
→「聳」=そびえる、おそれる。
・「聳立(しょうりつ)」
→「聳」=そびえる。
・「聳動(しょうどう)」
→「聳」=おそれる。

・「聶(ショウ・ジョウ)」=ささやく。

・「聿修(いっしゅう)」…先人の徳を述べて学ぶ。
→「聿」=述べる。

・「肄習(いしゅう)」…練習。
→「肄」=習う。

・「書肆(しょし)」
→「肆」=店。
・「放肆(ほうし)」…放恣。→「肆」=きまま、ほしいまま。


次は、にくづき。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ボクちゃん)
2013-08-15 08:25:31
「福寿草」なんていうのもあるんですねえ。僕の所も繭人形が盛んだったのですが、初めて拝見しました。おどろきました。
暑いです。ご自愛くだされ。
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Unknown (しろねこ)
2013-08-15 18:32:01
ボクちゃん様
そうなんです。売場の約半分が植木鉢のお花なのですが、片栗なんかも見事でした。福寿草、いいですよね。
ねずみならねずみ、へびならへびと、何匹か並んでいるのを、こちらの好きなのが見つかるまで見たいだけ見ているのを待っていてくださる感じも好きでした。

……国際ニュースを見ても、暑いのが日本だけでなく、地球規模で大変なのだと怖くなりますよね。
それにしても、
ボクちゃん様の「目玉焼き」ならぬ「目玉干し」というネーミングセンスには脱帽しました(笑)
笑える範囲内で暑さがおさまるうちはいいんですけどね。心配です。
ミイちゃんも涼しい場所を探すのに難儀しているのでは。
ボクちゃん様も、どうぞご自愛ください。
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「耨」の音読み (凛太郎)
2013-08-15 22:07:11
 こんばんは。
 引き続きお邪魔して勉強させていただいています。

 きょうのアップの中で、「耨耕(どうこう)」 「鋤耨(じょどう)」の読みが難しいですね。「耨」の音読みがなぜ「ドウ」なのでしょうか。ネットで検索してみたところ、「耨耕」を「じょくこう」と読ませる場合もあるようですが、漢検教材では、「辞典」「必携」とも、音読みは「ドウ」のみですね。
 「耒」偏の他の文字は、基本的につくりが音符になっているようですし、そうすると「辱」に本来「ドウ」という読みがあるのでしょうか。

 いずれにしても、音読み問題で出題されても正解できるよう、しっかり覚えたいと思います。

 きょうも勉強になりました。ありがとうございます。m(_ _)m
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謎です。 (しろねこ)
2013-08-16 00:03:40
凛太郎様 いつも有難うございます。

「耨」がなぜ「ドウ」なのか、私もよく解りませんでした。中国の発音だと「nou(第4声)」だということで、「ジョク」よりは近いようですが、肝心の旁の「辱」との共通は見いだせません。
因みに、「辱」といえば、「忍辱」が「にんにく」と読む難読語ですよね。
本当に、「辱」も「耨」も謎です(汗)。

暑さが続きますので、凛太郎様もどうぞご自愛ください。
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