“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

大活字 三省堂 難読語便覧

2013-12-04 01:53:59 | 日記
引き続き今晩は。

ずっと記事にしたいと思っていたのですが、3週間ほど前、ある知人から
『大活字 三省堂 難読語便覧』
というものをいただきました。

偶々その人の自宅にあったのを、しろねこが1級取得者だと知って思い出し、自分より使いこなせる人が持っていたほうがよい、と思ってわざわざ持ってきてくださったというのです。
手に取り頁を捲るしろねこに、
「ご迷惑でなければ」
と言葉を添えられたときには、ご迷惑どころか、いただいてしまってほんとにいいんですか~!? と嬉しさのあまり暫く信じられない思いでした。

いただいてからも連日仕事が立て込んでいて、なかなか家でもじっくり見ることができないまま日が経ってしまっているのですが(←毎夜辞書を持ち込んでは開く前に布団で一緒に寝ているので、親が身咎めて寝るときは潔く寝て朝やりなさいよ、と怒ります)、開くとこの便覧がとても面白いのです。

普段は過去問と漢検漢字辞典・漢検四字熟語辞典に徹して殆ど他の辞書を見ることがないのですが(家も狭いし広げて見比べる時間もない)、これは「三省堂便覧シリーズ」の大活字版というもので、難読語のほかにも四字熟語、反対語、ことわざ、ホトトギス俳句季題があるようです。

大活字と謳っているだけあって、まずとにかく見やすい!!漢検漢字辞典もかなり見やすいですが、この便覧も凄く見やすいです。

編集はこれも漢検漢字辞典と同様、見出し漢字の音読みの五十音順で並べてあります。見出し漢字ごとに、見出し漢字が頭に付いた難読語が、字数の少ないほうから先に並べてあります。
索引は、見出し漢字の総画索引と部首索引があります。
見出し漢字そのものの字義はなく、音訓のみ記されています。各難読語の下に、ごく簡潔に意味が示されています。助かるのが、「植物」とか「楽器」とか「巻貝」とか書いてあるので、改めて調べる時間がないときも、意味の予測がつかない語を訳も分からず丸暗記しなくて済むということです。

漢検漢字辞典の熟字訓・当て字索引にある語以外の難読語や、固有名詞(書名や人名)、熟字訓でない普通の(?)難読語(普通の読み書き問題で出てくるような熟語、訓)が色々載っています。
この前出た「日照雨(そばえ)」もありました。

また、1級配当漢字以外も少し載っているため、普段大漢和などをそうそう見る機会がない私にとっては新鮮です。
水三つの字を重ねて「びょうびょう」、水面が広がっているさま、など。

因みに、「猫」をドキドキして引いてみると、

「猫糞(ねこばば)」
「猫撫声(ねこなでごえ)」

とだけ載っていて、ちょっと悲しくなりました。猫を含んだ諺があまりよい意味を持たないのは常ですが、それにしても………(苦笑)。

漢検の配当漢字を確り押さえた上で、時々この便覧で世界を広げていきたいと思います。

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