“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

「爆睡」は造語。

2013-02-25 08:15:31 | 日記
こんばんはがおはようございますにとってかわりました…。

おはようございます。

今頃、生徒達は受験会場に向かっているでしょう。
もう到着した人もいるかもしれません。

この記事は漢字についてではなく、
しろねこの行動報告になってしまいますが、
昨夜は不覚にも、22:20の時刻を確認したあとの記憶がありません。
見事に爆睡していました。
しかも右目のハードコンタクトレンズを入れたまま寝てしまっていました。

昨日は、
国公立大学入試前日の自習登校、しろねこも無事早起きして、猛吹雪(英検2次の日でもあるのに視界が怪しかった)のなか遠方から登校した生徒たちに、何とか約束通り指導し終えました…。
夜戻ると、母がちょうど街へ出てきていたので、
久しぶりに落ち着いて夕食をとろうかということになり、駅隣接のデパ地下で和食をいただきました。
とたんに眠気が襲ってきましたが、それからまた二人とも目的地が別々にありましたので、別れて用を果たしたあと、帰宅したのです。
そして時計を確認したあとの記憶がありません(笑)。

今日は出勤してもうちの学年の生徒は、ほぼいません。
しろねこは生徒指導部(←実は。)として、1・2年生の次年度学生証のため、写真撮影前の点検に立ち会うことになっています。
それから国公立中期・後期の対策準備です。
今週末は卒業式ですが、基本的に前期の結果が出るまでは、彼らは翌日からも普通に制服を着て登校するのです。

というわけで、今日こそは数倍漢字の勉強をしたいと思います。

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6 コメント

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指サックは如何ですか? (しろねこ)
2013-02-26 10:34:50
フニャ様 おはようございます。

コメント有難うございます。
もう少し短く簡潔にできればよかったのですが、
気になる関連事項まで序でに書いてしまいました。
多少なりともお役に立てましたら幸いです。

敬語は、その「正しさ」の奥が深いなあ、
といつも考えさせられます。
敬語の種類や文法が正しいかどうかの奥に、
人間形成ができているかの面がはっきり出るので、
覚えた敬語を身にそぐうように洗練させるには、
それなりの思慮深さを深める訓練が必要だと痛感します。

私自身は中学生の頃から敬語を使うようにしていたものの、
周囲の大人から見れば、
上下関係や尊敬の念の道理も充分理解できていない子供が、
見よう見まねで敬語を話していることに違和感を覚えていたようです。
極端なケースでは、
「まずその敬語やめろ」
(↑こういうキャラなので構わないのですが、言い回しはこのままです)
と、中学校の女性の先生に言われたこともあります。多分使い方以上に、印象が不気味だったんでしょうね。

大学1年で、一般教養の日本語教育学の講義を受けた際に、
「母国で留学前に日本語敬語を確実に習得してきた留学生は、
日本人が恥ずかしくなるくらいにきれいに敬語を使いますよ」
という先生のお話がありました。
その後国文学研究室に入り、
卒業までに複数の留学生の方々と会話をやりとりしましたが、
どの方も敬語を流暢に使いこなしておいででした。

また、数年前になりますが、
たまたま前後に並んだ見知らぬ留学生(西洋人)と
バス停で世間話をした際に、
「なぜ日本人は敬語を使わないのか。
自分はあれだけ事前に敬語を習ってきたのに、
実際日本人は敬語を殆ど使っていない」
と訴えられました。
勿論、日本語で、です(有難いですね)。
その時はバスの中で、
日本人の敬語の使用感覚について精一杯説明した記憶があります。
乗り合わせた方々からすれば、
何を話しているのやら、と怪訝だったかもしれません。


フニャ様のブログをご案内いただきまして、有難うございます。

漢検カテゴリーの中の、
最新記事から遡って、
「語検カルテ届いた。日本語と私の歴史1」までを拝読しました。
フニャ様のような学習に対するあり方もあるのだな、
とまたひとつ御縁をいただいた気持ちです。

漢検合否通知サービス明日ですね!
合格をお祈りしております。
そして日本語検定1級、合格おめでとうございました。
しろねこも同じときだったということが、また嬉しい偶然です。
また度々拝見しに伺います。


因みに、辞書の頁が捲りづらいと書いていらっしゃいましたが、
しろねこは指サックを常備しています。
もともとは某大手予備校でのアルバイトで、
先輩が指サックを駆使しているのを見習って以来で、
職場でも調法しています。
なにせうちの職場は、
印刷機とコピー機が可哀相なくらいプリントの山が出来る所で、
仕事の効率には欠かせないのです。
自分の個人的な自習にも使用していますし、
結婚指輪と同じで、
検定中に嵌めていても見咎められることもありませんし(笑)
今の指サックは、デザイン性も高いですよね!
機能性重視の点では、
「コクヨのメクリン(リング型)」の感触がベストです。
色はブルー・ピンク・ライトグリーン、サイズはSML、
半透明のほどよい肉厚なシリコンゴムが蒸れずにフィットして最高です。
(しろねこはLサイズを親指に嵌める・しかも色は冷静沈着なブルー。)
同じコクヨのメクリンで、リップグロスをイメージしたバージョンもありました。
先日職場の後輩からは、
「肉球と猫のかわいいお顔で毎日の事務が楽しくなる指サックセット」
(↑本当にこういうネーミングなんです)
を貰いました。
肉球の方は薄ピンク、顔の方は黒です。
その前は、薔薇を施した黒のリング型指サックをもらいました。
快適な文具は楽しいです。
わくわくしながら勉強できます。気分は小学生です。


長くなってしまい、大変失礼いたしました。
今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。
返信する
Unknown (ボクちゃん)
2013-02-26 09:26:56
まことにありがとうございました。
ここまでの考察まで私は至りませんでした。
テキストも得て、学習します。
繰り返し、ありがとうございました。
返信する
勉強になりました (フニャ)
2013-02-26 01:37:19
しろねこさん、こんばんは。
敬語の躓きやすい部分が分かりやすくまとめられていて、頭が整理できました。
私も日本語検定に向けて勉強した中で一応覚えたのですが、こんなに細かくは説明できないと思います。

国公立大学入試の前はお忙しかったでしょうね。
爆睡という言葉、まさしくという感じがして、言い得て妙だと思います。
まだ後期入試なんかもありますから、くれぐれもお身体にお気をつけて。
私の県もボクちゃんさんと同じく、来週・再来週に公立高校入試があります。
今から頭が痛いです…。

http://blog.livedoor.jp/funya10/
返信する
追伸・補足 (しろねこ)
2013-02-25 19:53:35
先ほどのお返事の最初のほうで、
使役の助動詞「せ」のご説明の例に、
「片付けさせる」
を使っていましたが、
「片付ける」は下一段動詞ですので、
よく考えてみると五段動詞を例にするべきでした。
些細なことかもしれませんが、一応補足です。
返信する
「お邪魔させて戴きます」につきまして。 (しろねこ)
2013-02-25 19:31:56
ボクちゃん様 今晩は。

コメント有難うございます。
「サイタマの県立高校」…ということは、受験生は中学生ですか?
「だれでも5分で書けるテクニック」とは!?
そのタイトルからして生徒の心をぐっと攫みますね!!
しろねこも拝聴したいです…。


「お邪魔させて戴きます」は二重敬語か?


専門家…よりは頼りなく、各書物の受け売りのようですが、
過去に勉強した内容から引用すると、以下のようなかんじです。


まず、
「二重敬語か否か」という点については、
これは二重敬語ではありません。
かつ、敬語表現として間違った点はありません。
但し、「させて戴く」動作が五段活用またはサ行変格活用動詞で表される場合、
所謂「さ入れ言葉」が生じやすくなります。
また、使う文脈によっては、
わざわざ「させて(戴く)」という言い方にしなくてもよい、という場合があります。

解決の鍵は、
・敬語の種類の理解
・使役の助動詞の理解
・尊敬の助動詞の理解
・動詞の活用の理解
です。


具体的にご説明します。

『日本語検定 公式テキスト「日本語」上級 1・2級受検用』(東京書籍)によりますと、
「二重敬語」の定義は、
「一つの語について、同じ種類の敬語を二重に使ったものである」
とあります。

*因みに「同じ種類の敬語」とは?という疑問が生じた場合、
敬語の種類からの説明になります。

敬語の種類
①尊敬語(例:いらっしゃる)
②謙譲語(例:うけたまわる)
③丁寧語(例:~です・~ます・~ございます)

ここで、「お邪魔させて戴きます」を単語で区切ると、
「お邪魔さ/せ/て/戴き/ます」
となります。

*因みに「お邪魔さ」は、
「接頭語+名詞+サ変動詞「する」(未然形の一つ)」
という複合語です。
「お」は尊敬の接頭語に分類され、
ここでは「お…する」という形で謙譲表現になっています。


「/」で区切った中で敬語に分類される単語は、
「戴き」「ます」の二語です。

「せ」は使役の助動詞であり、敬語ではありません。
例:「夕食を作ってくれたお礼に、台所は僕に片づけさせて!」
例2:「先生が手を出すのではなく、生徒に片づけさせてください。」
などの用例でご理解いただけるでしょう。


先の二語の敬語の種類を考えると、
「戴き」=謙譲語
「ます」=丁寧語
です。従って「戴きます」の敬語の組み合わせは、
「謙譲語」+「丁寧語」となります。
(そして「せ」は先ほど述べましたように敬語ではありません。)
つまり、「二重敬語」の定義にある、
「同じ種類の敬語を二重に」と照らし合わせると、
これは当てはまりません。
よって異なる種類の敬語の組み合わせである「(させて)戴きます」は、
二重敬語ではない、ということになります。

二重敬語というのは、尊敬の助動詞「れる」「られる」の使用で出やすい誤りです。
例:「お読みになられる」
(正しくは「お読みになる」で「れる」は不要)
例2:「お越しになられる」
(正しくは「お越しになる」で「れる」は不要)
いずれも尊敬語+不要な尊敬語の例です。

*古文には正しい意味での「二重敬語」があるのですが、
現代文法にはそのような意味での「二重敬語」は普通見られません。

*但し、同じ種類の敬語を二重に使っていても認められるケースがあります。
平成19年2月に文部科学大臣に文化審議会が答申した「敬語の指針」」では、
【尊敬語】お召し上がりになる・お見えになる
【謙譲語】お伺いする・お伺いいたす・お伺い申し上げる
を、「習慣として定着している」と認めているそうです。


ここまでが、「二重敬語ではない」ことのご説明です。


さらに、冒頭で述べた「さ入れ言葉」が生じやすい件に関しましては、
しろねこの手持ちの本ですと、
・本郷陽二 監修『頭がいい人の敬語の使い方』(日本文芸社)
・井上明美『真逆の日本語』(中経の文庫)
の中で取り上げられています。
 ×:「企画を進まさせていただきます」
 〇:「企画を進ませていただきます」
×:「明日は休まさせていただきます」
〇:「明日は休ませていただきます」
〇が正しいケース、×が「さ入れ言葉」のケースです。

先にご説明した使役の助動詞には、「せる」と「させる」があります。
上の例では、「進む」「休む」は、
いずれも五段活用動詞(「ない」をつけると語尾がア段音になる動詞)なのですが、
五段動詞には「せる」が付き、「させる」は付きません。
そこで「させる」を無理に付けようとすると、「さ入れ言葉」が生じてしまいます。
ややこしいのが、例えば「探す」です。
「探す」は五段動詞ですが、語尾がサ行ですので、
「探さ/せ/て/戴き/ます」
となります。
これに「せ」ではなく「させ」をつけようとすると、
「探ささせて戴きます」
というカサコソした言い回しになってしまいます。

またご質問の「お邪魔させて戴きます」の場合は、
「(邪魔)する」がサ行変格活用動詞です。
(必然的に、語尾はサ行です。)
サ変動詞にも五段動詞のときと同じく、
「せる」が付き、「させる」は付きません。


*因みに「させる」が付くのは、
 ・下一段動詞(例:辞める)
 ・上一段動詞(例:着る)
 ・カ行変格活用(例:来る)
です。それぞれ、
「辞め/させ/て/いただき/ます」
「着/させ/て/いただき/ます」
「来(こ)/させ/て/いただき/ます」
となります。

但し、最後の例は、そのように謙るならいっそ、
「伺わせて戴きます」
或いは「お伺いさせていただきます」
などとなるのでしょう。


また、『真逆の日本語』では、文法的な説明で終わらず、
「させて戴きます」をわざわざ使わなくてもよいシーンの説明も加えられています。
「させて戴きます」を使う人の側の気持ちとしては、
感謝や恐縮の気持ちからそのような言い回しになるわけですが、
場合によっては、「誰も頼んでいないよ、勝手にすれば!」と思われかねないシーンもある
というのです。

「させて戴く」は「する」の謙譲表現として、
基本的には、相手からの依頼・許可・好意に対して使うべき表現だとすると、
例えば、
「僭越ながら、御挨拶させて戴きます。」
は本来の正しい使い方ですが、
・「〇月〇日より、割引させていただいております。
新商品にてご提供させていただいておりまして、
他にはないサービスということで、
開始させていただいております。」
・「昨年よりお付き合いさせていただいておりましたが、
本日結婚させていただきました」
などが、
「恐縮を通り越して、聞き苦しい」例として挙げられています。


つまり、ともすると、
「押しつけがましい」印象をはらみ易い表現、
ということでしょうか。
敬語は使いすぎても駄目、中途半端でも駄目、形だけでも駄目、
と、爽やかで慎ましい印象で敬語を使うには匙加減が難しいなぁ~…
と頭を抱えてしまいますね(笑)


…以上、大変長くなってしまいましたが、
ここまで読んでくださって感謝申し上げます。
私も改めて勉強になりました。
返信する
Unknown (ボクちゃん)
2013-02-25 12:20:18
おつかれさまでした。
サイタマの県立高校もいよいよ来週です。
作文対策「だれでも5分で書けるテクニック」、を伝授するつもりです。ピタっと手が止まってしまう子供がトテモ多いもので。私の数学証明問題の時の如く。
ご多忙の中、書かれておられることに敬意を表します。
今後ともお邪魔致します。

「お邪魔させて戴きます」は二重敬語になるのかな?
専門家のご意見をお願いいたします。
寒い季節、ご自愛ください。
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