“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

ひらがなって難しい

2013-02-21 00:15:04 | 日記
こんばんは。

今朝(もう昨日)は近頃では久々に、
眠いのか疲れなのか分からないテンションの低さでした。
このような日は、昼過ぎぐらいから漸く人心地がしてきます。

ところで、
本日(もう昨日)添削した入試漢文の本文で、漢検1級初期程度の問題になる一節があったので、軽く引用します。

出典『貞観政要』
唐の太宗へ民間人より、
大勢の臣下の中から佞臣を探し出すための上申書の陳述内容。

【Q:全文読めますか? ↓↓】
臣草沢に居り、的らかに佞臣を知らず。
請ふ陛下佯り怒りて以て群臣を試みよ。
若し能く雷霆を畏れず、直言進諫するは、
則ち是れ正人なり。
情に順ひ旨に阿るは、
則ち是れ佞人なり。

【注目キーワード】
・草沢 … 意味が言えて類義語・対義語が浮かべばOK
・的らか … 送り仮名なしで、この表外の訓読みが浮かぶか
・佞臣 … 「佞」の訓読み・意味も大切
・佯り … 熟語は「佯狂」がお馴染み?
・若し … 漢文をとる高校生なら誰でも読める
・能く … 上に同じく/否定形「能はず」の読みも序に
・雷霆 … 書けるか
・進諫 … 「諫」の訓読み・意味も大切
・阿る … 四字熟語に「阿諛追従」がある

さて帰宅後、
『要覧』146頁「啾」~「噤」を引きました。
こちらの注目の語は…今日は少ないです。
・「嗷然(ごうぜん)」…騒がしい様子
※意味を気を付けたい
・「嘖嘖(さくさく)」…口々にほめそやす
※読みを気を付けたい

…ちなみに、「啾啾(しゅうしゅう)」の意味のところに、

「小声でなく声」

とノートに写して書いてあったのをぼんやり見て、

(…「小声」ではなく「声」ってどーゆーこと??)

と先程5秒ほど本気で思っていました。思考力が全然回っていません。
これは所謂「Aで(は)なくB」という否定文ではなく、

「で泣く」

だったのですよね…。「啾」に戻して考えればすぐ分かることですが…

ひらがなって、漢字と別の意味で難しいです。