“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

新星出版社の新しい問題集~対義語・類義語の誤答問題~

2011-05-27 21:19:18 | 日記
今日は、

『平成23年度 頻出度順漢字検定 合格!問題集1級』(新星出版社)

の対義語・類義語の問題についてです。


対義語・類義語の問題は①~④まであります。
それぞれ見開き上下段に別れていて、

右頁に対義語・類義語の問題各5問[選択肢各10]×2セット
左頁に対義語・類義語の問題各7問[選択肢各14]×2セット

があります。
余る選択肢はありません。

以下、しろねこの誤答問題です。しろねこの場合、読みの選択肢選び自体は滅多に間違いませんが、その先、字が浮かばないことは屡です。


対義語・類義語①

1.末裔 【のうそ】

《解答》
1.曩祖
※上の「日」の部分を忘却。


対義語・類義語②

1.溢水 ⇔【こかつ】
2.男鰥 ⇔【じょそう】
3.夫婦 ≒【こうれい】
4.静謐 ⇔【そうきょう】
5.便所 ≒【ししょう】
6.不偏 ⇔【えこ】
7.奇禍 ⇔【ぎょうこう】

《解答》
1.枯竭・涸竭
※「竭(かれる)」を「喝」と間違った。枯渇する文脈で、大声で叫ぶ意味の漢字を持ってきてもどうしようもない。
2.女孀
※勉強不足。「鰥」は「やもめ・やもお」、「孀」は「やもめ」。
3.伉儷
※どちらも「ならぶ」の訓があり、「儷」には「つれあい」の訓もある。「伉」を、こともあろうに「焚書坑儒」の「坑」を書いてしまった。恐ろしい。
4.躁狂
※「躁」と「噪」をいつも間違える。どちらも「さわぐ・さわがしい」の訓あり。
5.廁牀
※普通の「床」を書いてしまった。惜しい。
6.依怙
※「依」の人偏につられていつも「怙(たのむ)」を「估(あきなう)」と間違える。
7.僥倖
※暫く解いていなかったら、「倖」の人偏を忘れた。


対義語・類義語③

1.[「嬾」の女偏がりっしん偏になった字]惰 ⇔【かくごん】
2.遊女 ≒【ひょうし】
3.冀求 ≒【しょき】
4.謙譲 ⇔【きょうまん】
5.大過 ⇔【さいきん】
6.熟眠 ≒【かんみん】
7.壟断 ≒【せんせん】
8.年甫 ⇔【きゅうろう】
9.権輿 ≒【こうし】

《解答》
1.恪勤
※答えを見ればああ、と思うが、音読みの変化球につられて「格厳」などと書いてしまった。「恪」は「つつしむ」。
2.嫖子
※「し」が浮かばなかった。難しい字が分かっているのに、常用漢字が適切なときに出てこない情けなさ。
3.庶幾
※いつも「幾」を「冀」と書いてしまう癖がある。漢文の授業でも自分が教えているのに…(涙)
4.驕慢
※集中力が既に切れていたらしく、「驕(おごる)」を「矯(ためる)」と書いていた。
5.細瑾
※元々「細瑾」が「細謹」の誤記から出来た語なので、音読みしかない「瑾」をイメージできなくても仕方ないのだが、それを更にしろねこは「僅(わずか)」と間違ってしまった。
6.酣眠
※「酣(たけなわ)」を思いつかなくて、苦し紛れに「鼾」と書いた。やっぱり違いますよね…分かってるけど。
7.専占
※同音重複に混乱し、「先専」と書いてしまった。因みに問題側の「壟断」の「壟」を、いつも「得隴望蜀」の「隴」と混同しそうになり、用心している。「壟」は「うね」、「隴」は地名。いずれの熟語も故事から成り立ちを覚えるのがよい。
8.旧臘
※解き忘れ。「臘」より、「旧」が浮かびにくい。「臘」は「くれ(暮れ)」。「臘梅」という語は「蝋」の表記も可なので、時々この2字を間違える。
9.[口+蒿]矢
※「権輿」の意味を失念し(過去問まだ流せてない…(焦)、とんちんかんな答えを書いてしまった。


対義語・類義語④

1.落魄 ⇔【けんたつ】
2.天神 ⇔【ちぎ】
3. ≒【ぼうれい】
4.興隆 ⇔【たいはい】
5.茆檐 ≒【ぼうけん】
6.碁盤 ≒【しゅうへい】
7.相剋 ≒【かんかく】

《解答》
1.顕達
※出ましたオール常用漢字。「顕達」とは出世すること。栄達。「顕」を「健」と書いてしまった。
2.地祇
※いつもそんなことはないのに、「氏」の下に「一」を付けてしまった。
3.氓隷
※字が浮かばなかった。見れば成程としか言えない。
4.頽廃
※疲れていたのか、「廃」を病だれにしていた。笑えない。因みに「退廃」という語を見ると、ろねこが高校生のとき古典の授業で『奥の細道』「平泉」を習って、「既に退廃空虚の叢(くさむら)となるべきを、…」とリズムよく本文を暗記したことを今も思い出します。
5.茅軒
※問題の「茆」は「カヤ」、「檐」は、茅ぶきの家の庇。「茆檐」は、あばら屋。となれば、解答は本当にそのまんま。表記が浮かばなかった問題。
6.楸[木+平]
※「楸」は「ひさぎ」という木の名前であるほか、「碁盤、棋局」の意がある。「[木+平]」は「碁盤、双六盤、碁」の意がある。勉強不足。
7.扞格・捍格
※忘却。「丱角」などと無関係なことを書いてしまった。過去問を流していれば、こんな阿呆なミスはしない…!


以上です。
まだまだ知らないことが沢山あるなあ…。きっと最期までそうなんだろうけど。
頑張ろう。