“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

新星出版社の新しい問題集~語選択書き取り誤答問題~

2011-05-07 17:30:28 | 日記
今日は、

『平成23年度 頻出度順漢字検定 合格!問題集1級』(新星出版社)

の語選択書き取り問題についてです。

語選択書き取り問題は①~③まであります。
それぞれ、
見開き右頁に7問(選択肢10)×2、
見開き左頁に10問(選択肢14)×2
があります。
本試もそうですが、選択肢が問題数より多いので鍛え甲斐があります。
更に余った選択肢を漢字に直してみる作業も面白いですね。


以下、しろねこの誤答問題です。


語選択書き取り①

1.そしること。【ひぼう】2.力強く勢いのよいこと。【ゆうこん】

《解答》
1.誹謗
(選択肢の「ざんぼう」につられた間違い。選択肢には「ひぼう」と「ざんぼう」が同居している。「誹謗」「讒謗」どちらも人の悪口を言うことには違いないが、「讒謗」は告げ口の要素がプラスされるから、単なる「そしること」には「誹謗」が解答になるのだろうか)
2.雄渾
(気を抜いて「雄」を「勇」と書き間違った)


語選択書き取り②

1.導き助けること。【ゆうえき】
2.動けないほどつかれ弱ること。【ひはい】
3.うちこらしめること。【ようちょう】
4.自分の能力を信じて抱く誇りのこと。【きょうじ】

《解答》
1.誘掖
(気を抜いて「掖」を「腋」と書いてしまった)
2.疲憊
(「憊」を忘れやすい)
3.膺懲
(気を抜いて「懲」の「心」を忘却)
4.矜恃(持)
(「恃」を「侍」と書いてしまう癖がある)


語選択書き取り③

1.思いのままに動きまわること。【ちてい】
2.罪ある者を攻め討つこと。【ちゅうばつ】
3.互いに利害関係が密接であること。【しんし】
4.いつわって欺くこと。【けっさ】
5.学問の深い人のこと。【こうじゅ】

《解答》
1.馳騁
(馬偏をよく忘れる)
2.誅伐
(「伐」を「罰」と書いてしまった。「誅罰」という語も存在するが、問題に「攻め討つ」とあるからには「伐」が適切)
3.脣歯・唇歯
(四字熟語でもとてもよく理解しているのに、何故か復習の間が空くと忘却しやすい熟語)
4.譎詐
(「譎」を忘却)
5.鴻儒
(不勉強。学研『漢字源』には、「りっぱな学者。大学者。〈同〉洪儒〈類〉大儒」とある)


以上です。