■この頃、和菓子づいています。
一昨日(7月24日(金))、和菓子の食べ歩きに行きました。「第3回和菓子食べ歩き」という行事に、誘っていただいたのでした。職場で、夏休みの予定がない私に「どうする?」と聞かれていた背景もありました。街歩きや甘いものは嫌いでないし(どちらかと言えば好き)、旧東海道・品川宿ということもあり、部外者参加させてもらいました。
■後で食べた和菓子の数を確認しましたら、5個でした。
もっとあったような気もしましたが・・・・・・・。旧東海道・品川宿を中心に京急大森海岸まで、歩行距離をマップメータで計ると、7.4km、横道に逸れたりでおよそ8km位でしょうか。この間に和菓子屋さんの軒数は、実はもっとありました。雨模様が、歩き疲れ、写真疲れを増幅させた面もありました。雨模様によって、ゆっくり座り、懐紙にとって和菓子を愛でることが出来なかったことも、数が伸びなかった原因でしょうか・・・・・。後半は和菓子への食欲が衰え、パスした店は、道すがらで3~4軒はあったかと思います。
■まずは品川「八ツ山橋」を渡り、江戸から京都に向かって歩き始めました。【「八ツ山橋」は、京浜急行の写真スポットでもしられている】
この頃(11時頃)は小雨で、時折、傘をさしたりといった状態でした。緑青(ろくしょう)色した銅版を壁に葺いたお店を見ながら、古(いにしえ)の時代を思いながら北品川に入りました。
品川宿にはこのような緑青色した銅葺壁家が結構、見受けられます。一軒目は、店構えは新しいが、品川宿で最も古い和菓子屋さん。1849年(嘉永2年)創業の「桝翁軒」です。ご主人は「古いお店ですネ」に対し「古っきゃいいもんじゃない」とそっけない返事。名前は忘れましたが「品川」が入った名称のお菓子で、固めの小豆餡を薄い求肥餅で包み、黄な粉を塗(まぶ)したもので、店先の竹長イスに座って食べました。
■街並みを見学しながら法禅寺を経て、小さな子供が集まっていた駄菓子屋さんで「まち歩きマップ」を購入。
杉森神社から裏道に入り、赤茶のレンガ塀を経て、旧東海道を少し離れ品川神社へ向う道すがら、街並みを楽しみました。 【品川神社の鳥居には、りっぱな龍の彫物があった】
■途中「龍月堂」で、豆の入ったゼリー菓子「品川美人」を購入し、品川神社へと進みます。
境内すぐ左にある火成岩で作られた「品川富士」に登頂。当時盛んだった富士山信仰を思い、数分の登山であった。
【品川富士山頂から境内を見ると、新婚さんがいた】
境内にて「品川美人」を味わう。お皿も黒文字(フォーク)もなく少々食べづらく、手についたシロップがべたつきそう。冷やして食べると美味しいのだろう。新馬場駅ガード下を通り、旧東海道に戻る。
【写真左:龍月堂の品川美人 写真中:手水には河童と龍が佇んでいた 写真右:境内右奥に狐に守られた社があった】
■荏原神社を過ぎ、無免許電気工事士さん推薦の、お弁当屋さんへと戻った。
一心寺横にある魚屋さんで、お弁当屋もやっており、安くて美味しいものが食べられそうです。メニューは生魚を使った丼弁当で、ご飯は酢飯が入っている。
常連さんの無免許電気工事士さんは、「鉄火丼」590円を注文。中トロが沢山載っており、魅力的な弁当でした。
私の注文は「ちらし丼」590円です。
小雨が降っており、少し歩いた所にあった「品川宿交流館」を見つけ、ここでゆっくり昼食にしました。
【写真左:竹や横丁 写真右:荏原神社。七福神の恵比寿さまが微笑んでいた】
■食事を食べる前に、3軒目「伊勢屋」(だろうと思う)にて水饅頭を購入。
この季節のお勧めは? と聞くと水饅頭を出してくれた。笹の葉に包まれた葛皮の饅頭で、凍っった状態のものをパック入れてくれた。
溶けた直後が食べ頃ということで、すぐには食べられなかった。
【写真右:パックに入ってみずらいが、白い部分がお菓子。解けるとやや白濁した透明な葛になる】
■その後「昭和ネオン」のビルが道沿いにあるのを見つけ、寄り道する。
ビル屋上などのネオン看板の会社なのだけど、「ミュージアム」があるとWebに書いてあった。
ネオンサインのミュージアムと思っていたが、木製古看板の収集・展示でした。江戸時代から昭和初期にかけて、実際に使われていたのが集められていた。
【写真右:魅力的な古看板や商品を象った古看板があったが、帆船に関係する古看板を撮ってみました】
■4軒目「遠州屋」さんでは葛饅頭。
やはりこの季節のお店のお勧め品で、塩漬けされた桜葉に包まれた葛皮の饅頭でした。塩漬けの桜葉の香りと、桜葉の塩味が程良く美味しかった。冷えていれば申し分ないのだろう。
【写真右:海雲寺境内。本堂には江戸火消しの纏絵や火消し組の名札が数多くあった。火と水の神様が祭られている】
この頃から雨脚は強くなり、時折雷鳴が聞こえ始めました。位置的には青物横丁地域に入り、疲れも出始めました。寺社への立ち寄りも減り、この頃よりパスする店が出始めたのでした。鮫洲地域~立会川地域へ精力的に歩き、勝島運河へ立ち寄り、少し風景を楽しみました。
■工程は終わりに近づき、浜川橋(なみだ橋)を経て、鈴ヶ森刑場跡に着きました。
ここは江戸時代、罪人を張付け刑や火炙り刑をした場所で有名な場所で、罪人を張付ける柱を立てた台座石や、石碑が沢山ありました。何の根拠はありませんが、なんとなく背筋に来るものがあり、あまり気持ちのいい場所ではありませんでした。
■そんなところでツアーは終わりのはずなんですが、おまけのチョンボがありました。
途中で手帳をなくしてしまったのです。「大森海岸駅」で別れ、一人で捜しに行くつもりでしたが、無免許電気工事士さんがとても心配して、捜すのを手伝ってくれました。ご迷惑をかけました。
■このチョンボ往復で、プラス1.2kmの歩きが加わってしまいました。
5軒目「紅屋」はその帰り道・新馬場駅近くのお店です。やはりこの季節のお勧め「葛饅頭」を購入。このお店では生の桜葉に包まれていました。生の葉は初めてで、少し食べた葉はあまり美味しくありません。香り付けを主目的で、ほとんど食べないと無免許電気工事士さんに教えてもらいました。
■雨やチョンボが加わり、少し疲れた一日でした。
案内してくれた無免許電気工事士さんは、明日土曜日には仕事が入っているそうです。写真を撮る私にペースを合わせてくれたり、捜し物を手伝ったりで、さぞかしお疲れの事と思います。改めてお礼を申し上げます。
■街歩きは好きですが、雨は降って欲しくないですネ・・・・・
晴れればもっと楽しめたし、写真を撮るにも雨はよくありません。ペースを合わせてくれた人にも申し訳なく、結果的に「焦り撮り」してしまいます。
■去年の今頃、私は青物横丁にある職業訓練学校に通っていました。
あれから10ヶ月弱の月日が経ちました。卒業間近かの頃、訓練校からハローワーク品川まで歩いたことがありました。今回の一部コースを、逆コースで歩いたことになります。和菓子を通しても品川宿は、改めて庶民的な街だと感じました。そんな思いも含め、歩いた一日でした。
茶道具一式が屋外歩きの雨天に
対応していないので(^^;;;
天気に負けてお茶を点てることが
できなかったのが残念です。
この季節にしては楽に歩けたのでは
ないかと思います。
いつも前を通っていたのに気がつかなかった
看板ミュージアム、
店の顔になる看板を注文した依頼主
最上級の素材に心をこめて彫る
職人さん
その気持ちがしっかりと伝わってきて
良かったです
またどこかへ、写真をとりがてら
ご一緒できたらいいですね
歴史を感じる街歩きに誘ってくださり
ありがとうございます
ちょっと疲れてしまいましたが、
楽しいひと時でした
ご迷惑でなければ
何かの折には、声をかけてください
みなさんとの街歩きを楽しみにしています