ある爺さんの スナップ写真とボヤキ3

趣味もなく酒も飲めず・・・・・つまらない爺さん生活を、何気ないスナップ写真と、フッと感じたボヤキをアップしています

講演会に行った

2015-02-08 | 情報
■10時半頃、家を出て、品川にいました。
「緩和ケア」の講演があって、聞きに来ていたのです。昼食は職場ビルの讃岐うどん店で食べたのですが、講演は、残念ながら木々の多い広場を挟んだ向かい側のビルでした。私が働いているビルにも、りっぱなホールがあるんですがネ・・・・・・

■タイトルは「緩和ケアを誤解していませんか?」
サブタイトルとして「痛みやつらさが医者に伝わるために」というもの。
私の父が、昨年10月に亡くなりました。最後は緩和病棟のベットの上でした。数日前に「容態が安定しているにで、病院を移って欲しい」という要請がありました。病院のリストを渡され、転院先を探していたのですが、そのさ中、亡くなったのでした。

■元々、肝臓がんがありました。
その父に微熱が続き、背中に痛みを訴え、入院したのです。高齢による障害、病気による障害・・・・・ その父の痛みが、病院でうまく伝わらなかったのです。しばらくして、あまりにも痛がるので検査したところ、胆石があったことが判明したのです。そんなこともあり、緩和ケアに何となく興味を覚えたのでした。
■近年、緩和病棟の役割が変わろうとしているそうです。
イメージ的には、終末期の癌患者が入院する「ホスピス」が、未だ「緩和」のイメージです。今日の講演では、癌が判った時点で、本人・家族への緩和ケアが始まる・・・・・というのでした。でも、癌の告知時点で緩和ケアという言葉が出てきますと、もう終わりなのか・・・・・という気になるのは私だけでしょうか?  緩和=終末医療という概念は、未だ生きているような気がします。事実、父が入っていた緩和病棟は、治療のできなくなった癌患者さんが、安らかに余生を過ごすための処置をしてくれるところで、決して積極的に治療しようとする場ではなかったのでした。

会場は撮影厳禁! 休憩時間に1枚写真を撮りました。満席(500席)で、エントランスにプロジェクターと臨時席を設け、入場できない人の席が作られました。
■本日の講演会は「医療側」の催しでした。
「セカンドオピニオン」という言葉も市民に認知されてきていますが、現実的には、気持ちよく送りだしてくれる医者ばかりではないようです。「医療側」と「患者側」の関係は、まだまだ「強者」と「弱者」の関係であるような気がしてなりません。
それにしても3時間半、椅子に座りっぱなしだと疲れるネ・・・・・・