ある爺さんの スナップ写真とボヤキ3

趣味もなく酒も飲めず・・・・・つまらない爺さん生活を、何気ないスナップ写真と、フッと感じたボヤキをアップしています

後になって、いい経験

2010-02-28 | うんちく・小ネタ

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■実に波乱万丈の一日でした。
今日は帆船日本丸で、「ベンディング」という艤装を取り付けるボランティアをしていました。どこから話していいやら、寒さと力仕事で、体がとてつもなく疲れた一日です。おそらく明日は、筋肉痛があちこちに出てくるでしょう。
Img_4809■まずはチリの地震による、津波騒ぎの話しです。
帆船日本丸は、横浜港の一角に係留されています。そこでの推定は、60cmくらいでしょうか。もっともこれは、一番高くなった水面跡と、一番水が引いた時の水面差ですのですので、
津波は30cmくらいでしょうか。気象庁の公式発表では、横浜港は40cmです。横浜みなと博物館も、昼頃から臨時閉館しました。コスモワールドの遊具も止まっていました。

■予想時間の2時30分前を中心に、パトロールカーや消防車、役所の広報車が、海に近づかないよう走り回っていました。
午前中を中心に、船舶の汽笛が盛んに聞こえました。東京湾から外海に、避難しようとする船でしょうが、混雑で不可能、と指導員の航海士さんが言っていました。国際橋沖には、第3管区海上保安庁のタグボートが、ずーっと航路を塞いで、留っていました。天候も関係し、アリーナを始め近隣の道路は、人の姿は僅かでした。そんな中で、帆船日本丸のベンディングが進められました。
Img_4824■そのベンディングですが、昨日土曜日は雨で中止になりました。
そして、今日も中止と思っていましたら、実施する旨をフリーダイヤルは伝えていました。冷たい雨の中、カッパを着ての実施です。参加者が少なかったのは、もちろん話しです。
■甲板上では、大粒の冷たい雨でしたが、マストに登ってみますと「みぞれ」なのです。
雨の日の経験はありますが、みぞれは初めてです。シュラウドもヤード上も、冷たい船体を握っていた手は、とても冷たかったのです。作業が一段落して、甲板上に降りると、お湯をいれたバケツが準備されていました。そこに凍えた手を入れて暖を取ったのです。甲板上では、小刻みに足踏みをしている人たちもいました。真冬の航海実習に行くと似た経験ができると、航海経験者の人が言っていました。 【写真左:作業終了後、濡れた安全ベルトを干しました】
■1時半を回った頃には、雨も止み、太陽が出始めました。
でも風は北風のままで、多くの人は寒いので、やはりカッパを着こんでの作業でした。ベンディングは、土曜日だけ参加して、日曜日は仕事するつもりでした。それが土曜日は中止で、じゃ~日曜日に参加しようかっていう軽い気持ちでいました。Img_4825

■今朝の時点で、正直に言って、とても迷ったのは事実です。
中止と実施の基準は判りませんが、きっと今日の参加者は、少ないだろうと思い、「今日のような日こそ、行かなくちゃ~」と、自分を鼓舞したのですが・・・・・・。津波という異常な空気の中、めったに経験できない寒いベンディングでした。乾いた靴下や靴って、とてもいいものですよネ~! きっと、いい思い出になるでしょう。