古典を読み始めて、いよいよ源氏物語に手をつけようとする。NHKの大河ドラマも始まったことだし。ビギナーズクラシックをアマゾンから購入。巻ごとにあらすじがあり、現代語訳のあとに古文が続く。これは読みやすい。
源氏物語は何と54巻もある、この文庫本は460頁だ。当然抜粋版になってる。読み始めて最初は、官能小説かと思った、小中学校の教科書は載らないわけだ。
昔、ある女性が、今読んでる本は源氏物語です!って言っていた。当時は私、全然知らないから、凄い、古典文学の最高峰を読んでるなんて、凄い、と思ったが、知ってしまった今、よくこんな不義密通や、愛欲の小説読むねえと。
文庫本の解説にもあったが、源氏物語は古文で、そしてとにかく長い、須磨のあたりで挫折する人が多いそうだ、で、須磨源氏という言葉もあるそうだ。
私は、実は、だんだん面白くなって三日ほどで全部読んでしまった。不義密通や愛欲に慣れてしまったのかな、するとストーリーも結構面白くなってきた。最後の宇治十帖は、浮舟が自殺未遂をして終わるシーンまでは一気読みだった。
その宇治十帖は、かなり前のテレビで、紫式部じゃなくて、別人が書いたものかとやっていたのを覚えている。まず、宇治十帖は、その手前で欠落がある。41巻と42巻の間は、「雲隠れ」という巻だが、これは中身がない。そしてその前後で8年間の空白があり、この間に光源氏が死去している。そのテレビでは前後の文章の出現ワードを分析して、別人の文章だと言っていたが。
まだある、今までなんとなく聞いたことのある名前や巻の名が確認できた。桐壺、空蝉(うつせみ)、夕顔、澪標(みおつくし)、玉鬘(たまかずら)、柏木、鈴虫、宿木、浮舟などなど、今は全部わかる。さらに、似たような名前が出て来たことも読んでいて迷わせた。桐壺に藤壺、夕顔に夕霧、葵の上に紫の上など、どっちだったかな、と前に戻る。
でも、これで一応、源氏物語の話題が出たときでも、ある程度ついて行ける。さて、次は何読もうかな。切手は国宝源氏物語絵巻のうちから宿木。