資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

槍ヶ岳大縦走~第3日目

2019年09月04日 | 登山&自然系資格とその活用

 この記事は、8月下旬に登った槍ヶ岳大縦走の記録です。第3日目。

 第3日目は、いよいよ西鎌尾根を経由して、槍ヶ岳山頂を目指す。天候は、雨。風が強い。朝6時出発。双六小屋から、樅沢岳(もみさわだけ)、この辺まではふつうの登山道だ。ただし晴れてると見える槍ヶ岳は全く顔を出さない。(写真は添乗員さんが撮ったもの、最後が私)

 そして西鎌尾根の核心部へ。ストックをしまい登る。鎖場やはしごなど。高度感はあるようだが、ガスっていて、下がよく見えない。風もだんだん強くなってきた。くさりを登ると、おや、ライチョウが。

 千丈乗越、ここは西鎌尾根と槍本体との合流点だ。ここから槍本体の急登が始まる。風がまずまず強くなる。とても立っては登れない。風が強いと、岩陰に伏せる。弱まると再び登り始める。

 強い風のため、岩陰で腰を下ろすと、ガイドさんが寄っていて、それは危険と、私を引っ張っていく。しばらく引っ張られて、登り、途中から体力が回復して自力で登り始める。そして急登を約1時間半、休憩なしで登り、肩の小屋に到着。

 あとでわかったことがだが、風は風速1m/sで体感温度は1℃下がるという。風速20mならマイナス20℃だ。あのあたりの気温は10℃ほどだから、とんでもない数字になる。

 そこで座っていると、低体温症になってしまうそうだ。それがガイドさんはわかっていて、休憩は取らない。ずっと登りっぱなしだ。それが証拠に、肩の小屋に入っていると、毛布にくるまって誰か運ばれてきた。低体温症だろう。

 夕食前にちょっとだけ雲が途切れる。槍の穂先と、登ってきた西鎌尾根。槍沢がきれいに見える。ずいぶん高ところに来たなあ、という感想。この日は山頂登頂のチャンスはなかった。明日に期待。

 それにしてもものすごい天候だった。例えると、台風の中、東京タワーを登る感じだ。槍も東京タワーも尖ってるし。それに低体温症、真夏でも天候次第で危険な状態になる。西鎌尾根も、練習時の八ヶ岳などに比べると大人と子供の差だ。3千m級って、大変なとこなんだな。


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