人材危機 建設業から沈む日本 | |
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日経BP社 |
標記の本を読む。建設業界では職人が不足している。デフレ不況で、職人が離職していた矢先に、景気対策で一挙に仕事が増えたため、職人不足が表面化した。特に型枠工、鉄筋工が不足だという。
建設業の今の課題は、いかに人を確保するか、育成するかである。もっともこの課題は、戦後、高度成長していた頃からの課題である。20年ほど前には普通の課題であった。久しぶりに復活した課題だ。
本書には、その取組の事例がいくつか書かれている。技能研修で高校生の入職を促す、仕事を学ぶ仕組み作り、直接雇用、賃金の底上げ・待遇改善、工場で部材をを製作する省力化、などである。
特別真新しいものはないが、これらは建設業そのものの課題である。これを機会に業界を挙げて改善してほしいものだ。